星稜投手の異変に気付いた仙台育英選手 甲子園で起きた出来事に、感動の声
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夏の甲子園で初優勝した沖縄尚学 比嘉監督の言葉に「名将ですな」「一層有名になっていく」夏の『阪神甲子園球場』で行われた、『第107回全国高等学校野球選手権大会(通称:甲子園)』。2025年8月23日に行われた決勝戦では、沖縄県の沖縄尚学高等学校と東京都の日本大学第三高等学校が対戦しました。激闘の末に栄光を勝ち取ったのは、沖縄尚学。3対1で日大三高に勝利し、念願の初優勝を果たしました。

【2025甲子園決勝】 沖縄尚学が優勝! 夏制覇に「初優勝、おめでとう!」「感動をありがとう」107回目となる甲子園で、沖縄尚学が日大三との激闘を制し、優勝をつかみました。
- 出典
- サンケイスポーツ
2019年8月18日、『第101回全国高校野球選手権大会』の準々決勝第3試合が行われました。
暑い日差しが降り注ぐ中、対戦したのは星稜高校(以下、星稜)と仙台育英学園高校(以下、仙台育英)。『17対1』という結果で、星稜が勝利しました。
星稜の投手に仙台育英の選手が給水
試合中、七回の場面で、星稜の2年生である荻原吟哉投手が、酷暑により投球中に右手首をつりかけるアクシデントが発生。
荻原投手の異変に気付いたのは、仙台育英側のベンチにいた小濃塁外野手でした。
小濃選手は、自分が飲むために用意していたスポーツドリンク入りのコップを片手にグラウンドへ飛び出し、荻原投手に差し出したのです。
星稜対仙台育英 星稜・荻原吟哉に水を渡す、仙台育英・小濃塁
小濃選手は、コップを手渡す際に「先は長いんだからしっかり飲めよ」と声をかけます。荻原投手は「ありがとうございます」と応じ、コップに口をつけたといいます。
敵や味方という立場を感じさせないフェアプレーに、スタンドから拍手が起こりました。
小濃選手は、当時の心境を次のように明かしています。
サンケイスポーツによると、仙台育英の選手たちは、以前試合中に相手チームから親切な振る舞いを受けたことをキッカケに「何かあった際は自分たちも動こう」と語っていたのだそうです。
高校球児たちのやり取りに、ネット上では称賛の声が上がっています。
・感動して涙が出た。
・選手たちのやり取りに、審判も捕手もみんな笑顔。これが高校野球だよなぁ。
・大差をつけられて悔しいはずなのに、相手ピッチャーの異変にすぐさま気付いて駆け寄った仙台育英の選手は素晴らしい。
対戦中は敵同士ですが、同じ野球というスポーツを愛する者同士。選手たちのやり取りは、多くの人々の心を温めました。
[文・構成/grape編集部]