千葉県佐倉市のチューリップ約80万本が刈り取られる その理由に、涙…
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2020年4月現在、新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の感染拡大を受け、全国に『緊急事態宣言』が発令されました。
『三密』と呼ばれる密集、密室、密接を避けるよう呼びかけられ、条件を満たすコンサートや舞台などのイベントが、次々と中止や延期になっています。
同月7日、千葉県佐倉市が管理する『佐倉ふるさと広場』で開催予定だった『チューリップフェスタ2020』も、中止を発表。
しかし、その後、衝撃のニュースが流れました。
佐倉観光協会が下した『英断』とは
同月14日、『公益社団法人 佐倉観光協会』が公式ウェブサイトに投稿した内容が、こちらです。
駐車場も閉鎖し、公式Twitterで来場を控えるよう呼びかけたにも関わらず、絶えず人が広場を訪れていたそうです。
密集、密接の場面が増えること、また周辺の交通状況にも混乱をもたらしている影響を受け、観光協会は約80万本のチューリップを刈り取ることを決意。
『公益社団法人 佐倉観光協会』のふるさと広場監理棟スタッフのブログによると、同日中に、刈り取りが完了したとのことです。
「2019年11月頃に球根を植えに来た当時小学5年生の皆さんには、申し訳ない気持ちで胸がいっぱいです」とつづっています。
※写真はイメージ
【ネットの声】
・人々が見に行かなければ、花はきれいに咲き続けていたのだろうか…。
・刈り取る人も辛かっただろうなぁ。
・ウイルス感染を少しでも抑えるために、必要な行動だったのかもしれません。悲しいですが、英断だと思います。
ちなみにチューリップは、花が咲いている間は常に栄養が抜き取られるため、球根を太らせるために刈ることがあるといいます。
さらに『佐倉ふるさと広場』では、毎年季節ごとにひまわりやコスモスなどに植え替えられており、季節の終わりと共に刈り取られることは、珍しくないのかもしれません。
しかし、従来ならまだ咲き続けていた期間だったこと、『掘り取り販売』で人々の手に渡ることなく散った花々に、関係者は胸を痛めたことでしょう。
コロナウイルスの終息と、来年はたくさんのチューリップを、人々が楽しめることを祈りつつ、今は外出を控えるべきだといえそうです。
[文・構成/grape編集部]