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声帯を全摘出し、筆談で語るつんく♂ 黒柳徹子の対応がプロそのもの

By - grape編集部  公開:  更新:

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2020年7月15日に放送されたトーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に、音楽家のつんく♂さんが出演しました。

2014年10月に喉頭がんのため声帯を全摘出したつんく♂さんのために、スタジオには筆談によるトーク画面を用意。

番組のMCを務める黒柳徹子さんは普段通り声を使って、つんく♂さんはパソコンを使った筆談という形でトークを繰り広げました。

つんく♂が筆談ならではの『ツッコミ』を披露

番組内で黒柳さんから「喉頭がんの手術を受けてから6年が経ちましたが、今はどうですか」と問われ、つんく♂さんはこう答えます。

きっと100年前の人間ならあの病気を治すことも出来ず、死んでいたんじゃないかと思うので、声を自由に使えないのは不便だけど、今もこうやって生きて作品を作ったり仕事したり出来てるわけだし。

今を第二の人生として、不自由さを不憫と思わず、現状が「ベスト」だと考えて、毎日を楽しく生きようって心がけています。

徹子の部屋 ーより引用

黒柳さんは、トーク画面に映し出された言葉を一つひとつ丁寧に代読。それに対し、つんく♂さんも嬉しそうな笑顔を見せ、相づちを打つなどジェスチャーを交えていました。

トークは盛り上がり、つんく♂さんが「ベストテンに出たかった」と本音をポツリとこぼす場面も。

『ザ・ベストテン』(TBS系)とは、1989年まで放送された、黒柳さんが司会を務める音楽番組です。

どうやらつんく♂さんは、『ザ・ベストテン』の放送時期と、自身がロックバンド『シャ乱Q』で活動していた時期がずれたことを悔やんでいるようです。

つんく♂さんは「残念です」とパソコンで打ち込んだ後、こんな心境を続けて明かしました。

残念です。でも、こうやって徹子の部屋に何度もよんでいただき、それだけでも光栄です!

徹子の部屋 ーより引用

つんく♂さんのコメントに対し「でもこうやって声を使わない形でお話できるなんて思いもしなかった」と嬉しそうに答えた黒柳さん。

すると、つんく♂さんは…。

声で喋ってる時より、パソコン会話の時の方がたくさん言いたいことを言えている気がします。

徹子さんも聞いてくれるので。

徹子の部屋 ーより引用

つんく♂さんは、「この形式のほうが徹子さんは話を聞いてくれる」とズバリ!

笑いをこらえきれない様子のつんく♂さんに対して、黒柳さんも「そうね、声だったら私が中断してパッといっちゃうからね」とうなずいていました。

【ネットの声】

・さりげなく黒柳さんにぶっこむつんく♂さんはさすがだな。

・こんな『徹子の部屋』は初めて見た。普通に会話しているみたいにテンポがよくて素晴らしい!

・斬新な番組の作りだなぁ。つんく♂さんの打った文章を、黒柳さんが丁寧に読み上げていて感動した。

新しい形でのトークを繰り広げる番組の在り方に、感心した人は多かったようです。

声で言葉を交わさずとも、表情やジェスチャー、そしてパソコンによる文章で意思の疎通を行った2人。

つんく♂さんと黒柳さんの間に、確かな信頼感と相手を思いやる気持ちが存在しているからこそ、実現できたといえますね。


[文・構成/grape編集部]

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出典
徹子の部屋

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