10年間も鎖でつながれていた犬 自由になれた後の姿がまるで別の犬のよう
公開: 更新:
窓際が好きな柴犬 前脚をよく見ると…「声出して笑った」家の中でお気に入りの場所が決まっているというペットは多いでしょう。 柴犬のとんくんは、どうやら庭につながる窓辺がお気に入りスポットのようです。 夏には虫よけの特殊網戸を設置しても、隙間が開く位置に、とんくんが居座るため意...
「中身は小学生」といわれたハスキーの1枚 「器用だな」「笑いが止まらん」普段は、シベリアンハスキーらしくワイルドでクールな表情を見せるという、アイリスちゃん。しかし、飼い主(@irislady_husky)さんは、驚きの場所に座る姿を見て…?
ギリシャで動物の保護活動をしているチャーリー・ソティリウさんはある日、家の外に鎖でつながれた犬を見つけました。
気になって近付いてみると、犬は嬉しそうにジャンプをしてチャーリーさんに抱きつこうとしたのです。
そして彼女は『ラルフ』という名前のそのオス犬が、10年間もこの場所で鎖につながれた状態で飼われていることを知ります。
犬小屋はもちろん、犬用ベッドや毛布すらなく、食事は栄養バランスのとれたドッグフードではなく残飯を与えられていました。
また、体は汚れていて、たくさんのダニが付いていたといいます。
劣悪な環境で飼われているラルフを放っておけなかったチャーリーさんは飼い主と話をして、彼女がラルフを散歩に連れて行き、必要な薬を与える許可ももらいました。
6か月間、他人の犬の世話をし続けた女性
その日からチャーリーさんは1日3回、毎日ラルフの世話に行くようになります。
まずは動物病院へ連れて行って必要な薬を与え始めると、ラルフの体調はどんどんよくなっていきました。
また体を洗ってあげたり、毛布やおもちゃも与えてあげたりして、ラルフが少しでも快適に生活できるように面倒を見続けました。
そしてチャーリーさんがラルフと出会ってから約6か月後、いつも彼女の姿を見るとジャンプして喜ぶラルフが、立ち上がるのもつらそうにしていたのです。
彼を病院に連れて行く必要があると判断したチャーリーさんが飼い主と話をした結果、飼い主はラルフを彼女に引き渡すことに同意しました。
ラルフはチャーリーさんと一緒に暮らし始めてから、まるで別の犬のように元気になりました。
年齢はシニア犬なのに、子犬のように無邪気に遊び、毎日走り回って過ごしているそうです。
チャーリーさんはほかにも多くの保護動物たちの世話をしています。そのため彼女は「ラルフには『彼だけに』愛情を注いでくれる家族がいたほうがいい」と思い、正式な里親を募集することにしました。
そしてウェブメディア『The Dodo』によると、ラルフに里親が決まったということです!
チャーリーさんによって愛される喜びを知ったラルフの表情はどんどん幸せそうに変わっていきました。
10年間も鎖につながれたまま、適切な世話をされていなかったラルフは、きっと何よりも愛情に飢えていたのでしょう。
やっと重たい鎖から解放されたラルフがこれからはたくさん愛されて、幸せな毎日を送れるといいですね。
[文・構成/grape編集部]