「アナウンサーは活字を食え」 テレビニュースの字幕間違いに思う
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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。
ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。
テレビニュースの字幕の間違い
当方、テレビで一番よく視るのは『ニュース番組』です。そのニュースの字幕(スーパー)に間違いが多いのに気づきます。
日本語は同音義語が多いので、そんなミスが気になるのです。
「警報機が介助(正→解除)されて鳴らなかったもようです」「エレベーター数機(正→数基)が停止したもようです」…など、そのニュースの後でアナウンサーが訂正してはいますが、ニュースコメントの担当者は、もう少し日本語を勉強して欲しいと思っています。
※写真はイメージ
当方がアナウンサーの養成時代、尊敬する先輩から「アナウンサーは活字を食え!」と教わりました。
活字はオモシロイですが、難しいです。いまだに食べ続けていますが 完食は出来ないと思いますね…。
ところでニュース原稿担当者は原稿をパソコンで打っている訳ですが 打つのではなく「書く」という感覚を持てば、同音異義語の多いニュースの原稿ミスを、少なくできるのではないか、と思ったりしています。
かつて こんな変換ミスがありました。
「5季振りの優勝→ゴキブリの優勝」
「道路規制で渋滞中→道路寄生で重体中」
「イブは空いています→イブは相手います」
この程度なら笑い話で済ませることもできますが、ミスを犯したのが、テレビのニュース番組となると話は別です。
特に最近は、テレビニュースの字幕に間違いが多いように思いますので、ニュース担当者は心して、間違いの無い正しいスーパーの報道をお願いして置きたいと思います。
「放送」は「送りっ放し」と書きますが、絶対に、そうしてはならない重要な仕事なのですから…。
<2021年9月>
フリーアナウンサー 押阪 忍
1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2021年現在、アナウンサー生活63年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。