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花の春到来 色とりどりのチューリップの歴史 日本にやって来たのは?

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言ひとりごと』にお付き合いください。

チューリップの小話

春です。光の春、花の春到来です。木に咲く花は、梅、マンサク、コブシ… 足元には、スミレ、タンポポ、レンゲ草… そして鉢植えにはチューリップです。

チューリップと言いますと、すぐ頭に浮ぶのはオランダですよね。今や世界のチューリップの、約90%を栽培しているそうですから、正にチューリップ大国ですね。

そのチューリップの歴史を紐解ひもといてみますと、元をたどればオスマン帝国を中心に、中央アジアに自生していたようです。

それが16世紀にヨーロッパで、もてはやされ、その球根があれよあれよと高騰して、ピーク時には、なんとなんと、馬車2台分の小麦とライ麦、太った雄牛千頭、豚5頭、ビール4樽、バター160キロ、ベッド1台と、衣類と銀のカップ、これを球根「1個」と交換したという、とんでもない記録が残っています。

世界最初の『バブル』と呼ばれる『チューリップバブル』は、今でも語り草になっています。

そんなチューリップが日本にやって来たのは、江戸時代でした。ただ普及には至らなかったようで、大正8年になって新潟市で、本格的な球根栽培が始まったとか…。

一説によると大正7年に、富山で既に栽培されていたとも。物の本には書かれています。

色とりどりのチューリップ。その種類はなんと400種、400種です。オランダのあの見事なチューリップ畑を見ますと、それぐらいあるのでしょうねぇ…。

我が家のチューリップは、赤、白、黄色の3色です。そのチューリップで変な事を思い出しました。女性を見てニヤニヤしている男性をチューリップと言っていたことを…。

それは、花(鼻)の下が長い…。失礼をいたしました。

<2022年4月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2022年現在、アナウンサー生活64年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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