89歳が開発した大ヒット商品 ウソみたいな生産方法に「夫と2人で…?」「信じられん」
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ペットボトルのフタを開ける時、力が入らずうまく開けられないことはありませんか。
74歳の両親と同居している筆者は、冬の寒い季節になると手がかじかむのか、父親や母親から「これ開けて~」「ジュースのフタが開かないんだけど」とフタの開栓を求められます。
ワサビのチューブや飲料水のペットボトル…探してみると至るところにフタがたくさん。
年齢とともに握力が弱くなり、両親はフタの開栓にかなりの手間がかかるようです。
「解決する方法はないかな」と探している時に見つけたのが『ペットボトル開けるくん』です。
なんと89歳の女性が力の衰えをきっかけに発明した商品とのこと!
見た目はとてもシンプルですが、果たしてペットボトルは開くのでしょうか。
早速、実際に使ってみましょう。
使い方は『ペットボトル開けるくん』をペットボトルのフタにかぶせるだけ。
誰にでもできそうなので、いつも「歳をとったから覚えるのが面倒だわ~」が口癖の母親にも喜んで使ってもらえそうです。
しかも驚くことに調味料や薬のビン、サインペンのキャップにも使えるとのこと。シンプルな構造なのに万能すぎるグッズです。
実際にパッケージから同商品を取り出してみると、筆者の手にすっぽり収まるコンパクトサイズで持ち運びにも大変便利。
早速飲料水を買ってみたので母親にペットボトルを開けてもらいました。
まずは素手で開けてもらったところ「うむむむむむ」と力を入れる74歳の母親。
子供たちからの「ばあちゃん、頑張れ!」と応援の声もむなしく「あ、開かないわ…手が痛い」と早々に諦めてしまいました。
そこで筆者はすかさず『ペットボトル開けるくん』を手渡します。母親は「え、これで開けられるの?」と半信半疑のようです。
「きっとまた手が痛くなるわ」とぶつくさいいながら『ペットボトル開けるくん』をフタにかぶせる母親。
すると炭酸のぬける音とともに、力を入れる間もなく見事にフタが開きました。
いとも簡単にはずれたので、「おお!」と開栓した母親もびっくり。
さすが89歳の発明品。握力の弱い人たちの気持ちが分かるのか、ほぼ力をいれずにフタを開けることができる優秀な商品ですね。
続いて握力の弱い6歳の長女もペットボトルの開栓に挑戦。小学校低学年の子供でも果たして開けられるかな…。
再び炭酸のぬける音が聞こえてきます。すごい!6歳の子供でも簡単にフタを開栓することできました。
開発者に誕生秘話を聞いてみた!
子供にも高齢者にも優しい『ペットボトル開けるくん』。同商品を発明した89歳の女性は一体どのような人物なのでしょうか。
感動のあまり、筆者は開発者である佐藤美恵子さんに直接取材を申し込みました。早速インタビューをしてみましょう。
―素晴らしい発明品で、74歳の母親もフタが簡単に開いて驚いていた。
ありがとうございます。
私自身、年齢とともに握力が弱くなって、いろいろと試作しながらこの形になるまで4年かかったので喜んでいただけて嬉しいです。
―4年も…!苦労の甲斐があって、多くの人に喜んでもらえる商品になったと。
はい。現在生協で販売しているのですが、2021年3月に千個の注文が来てびっくりしていたら、2022年には1200個と増えていき、あれよあれよと、現在は1か月あたり千~2千個もの注文が来ています。
一度だけ1か月に4千500個の注文が来て、寝る間も惜しんで夫と生産しましたが、この時ばかりはとても大変でした。
―佐藤さんご自身で作っている?
そうなんです。夫に手伝ってもらいながら、コツコツと手作りで量産しています。
「死ぬ暇がない」という名言を残してくれた89歳の佐藤さん。
購入者からは「自宅、車内、仕事で使う用に3つ持っている」「高齢者にプレゼントしてまわっている」と大変好評のようで、「世の中の人に喜んでもらえて幸せだ」とインタビューで語ってくれました。
佐藤さんの想いが多くの人に届いているようですね。
みなさんもフタの開栓がとても便利な『ペットボトル開けるくん』を、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
[文/キジカク・構成/grape編集部]