ニューバランス『996』のグレーはどうして人気? 履いてみたら納得の理由があった
公開: 更新:
『意外と知らない』柿の剥き方 包丁の代わりに使うのは…2024年11月11日、暮らしに役立つ情報を発信する、はなマル(hanamaru__kurashi)さんが、Instagramを更新。硬めの柿に限った、『意外な皮の剥き方』を紹介しました!
ラップが料理に溶けたら、食べても大丈夫? 旭化成の回答に「そうだったのか」料理にラップをかけてレンジ加熱した際に、ラップが溶けてしまったことはないでしょうか。この場合、料理に影響はないのか気になりますよね。『サランラップ®』を販売する、旭化成ホームプロダクツ株式会社(以下、旭化成ホー...
ニューバランスの中でも、特に名作・定番として知られる『996』。
一度履くと、まるで取り憑かれたかのようにそればかりを履いてしまう魅力があり、飾っていても嬉しくなってしまうから不思議なものです。
特にニューバランスは『グレー』が人気であり、『996』もその傾向が顕著。当記事では、その魅力や歴史、種類など『996』について深掘りしていきます。
かたのん
ニューバランス『996』ってどんなもの? 始まりは1982年
ニューバランスは『500番台』や『900番台』といったように靴のシリーズが分かれており、それによって特色があります。
『996』がカテゴライズされている『900番台』は、ニューバランスの『顔』となるアイテムがズラリ。こまめにデザインのチューンナップがほどこされ、最新のテクノロジーが搭載されることも。
『おしゃれさと機能のハイブリッドが特色』といえるかもしれません。
『900番台』のスタートは、1982年に開発された『M990』。月星化成(現在のムーンスター)と共同開発され、『1000点中の990点の性能を持つ』ということで『990』と名付けられました。
当時、50ドルのスニーカーですら高価な時代にも関わらず、100ドルという強気な価格で販売。しかし、その性能の高さが評価され話題となりました。
そんな『990』の系譜を受け継いだ『996』が登場したのは、1988年のこと。『990』の次に『995』、そして『996』という順番で、『900番台』としては3代目のスニーカーとなります。
たくさんあってよく分からない? 知っちゃえば簡単な『996』の種類
種類がたくさんあるように感じられる『996』ですが、現在、一般的に販売されているのはたったの3つです。
M996:メイドインUSAで、もっとも高価。クッション性の高い『ENCAP(エンキャップ)』と『C-CAP』を組み合わせたソールを採用し、アッパーのレザー・メッシュもほかのものと比べて上質なものを使用。ユニセックス展開。
CM996:アジア工場で生産することによってコストをおさえ、低価格にした『996』。『C-CAP』のみを採用しており、軽量性は『M996』を上回る。ユニセックス展開。
WL996:女性の足によりフィットするようにチューンされた『996』。『ENCAP』と『C-CAP』は使用しておらず、独自のミッドソールを採用。
このように特徴をとらえると、それほど難しくはないでしょう。
現在のベーシックは『CM996』といっていいと思います。
CM996
ニューバランス『996』はなぜ『グレー』が人気?
スニーカーが好きなら気付いている人も多いかもしれませんが、ニューバランスは特に『グレー』が人気です。
当たり前のことをいっているように感じるかもしれませんが、ほかの名だたるシューズブランドに目を移すと、実は『グレーが人気』というのは異質であることが分かります。
多くのシューズブランドの人気カラーはトップスやボトムスと合わせやすい『ブラック』や『ホワイト』が多く、それに加えて『ナイキ』はレッド、アディダスは『ブルー』や『グリーン』といったように、ロゴを想起するもの。
グレーは他ブランドでいえば、どちらかというとスポット的な立ち位置といえるでしょう。
「それなのになぜ…」と思ってしまいますが、履いたことがある人はきっと想像が付くはず。ニューバランスの『グレー』は驚くほど、ファッションの調和を整えてくれます。
『何を着ても、それなり以上のファッションスタイルにしてくれる』というのが、ニューバランスの『グレー』の最大の魅力ではないでしょうか。
ニューバランスのグレーは、一説には会長であるジェームス・S・デービスが、1970年代に見た、とある『スキーウェア』から着想を得て取り入れたものなのだそう。
そのスキーウェアは、ほかのブランドがカラフルな中、シックで落ち着いた色でひと際、目を引いたといいます。
ほかに『ニューバランスのグレーは、ボストンのアスファルトの色』という説も。
ともあれ、それからニューバランスのグレーが生まれ、『990』や『996』、『M1300』といった人気のスニーカーがさらに昇華し、現在の『ニューバランス=グレー』というイメージを定着させました。
ひと言で『グレー』といっても、ニューバランスの『グレー』はかなりの数があり、部位やモデルによって変わるなど、かなり複雑。そんなところも、ニューバランスのグレーの魅力といえます。
ニューバランス『996』の人気はオシャレなレトロさと履き心地にあり
これは『996』に限った話ではありませんが、ニューバランスのスニーカーは履き心地が素晴らしいです。
それもそのはずで、ニューバランスは『矯正靴メーカー』がスタートライン。1906年に創業した時には、労働者の足の痛みを解消するための靴作りをしていました。
現在もそういった姿勢は変わっていないようで、そのクオリティの高さから「ニューバランス以外は履かない」という著名人も多数。
ファッション性も高く、履き心地もいいとなれば、自然と多くの人が手に取るでしょう。
ニューバランス『996』を買うなら、まずはグレーをチョイスしよう
これまでさまざま語ってきましたが、その魅力は「履けば分かる」としかいいようがありません。
最初から数万円という価格の『M996』を買うのはかなりためらうところがあると思いますので、まずは比較的安価ながらニューバランスのクオリティが体感できる『CM996』を手に取るのがオススメ。
特に『グレー』は、ニューバランスのよさをもっとも体感できるカラーでしょう。
Amazonでも定期的にセールになるので、そういった時を狙うのもいいと思います。
「ニューバランスが気になっているけれど、どれを買えばいいかが分からない」という人は、ぜひ『996』のグレーを履いてみてくださいね。
Amazonで『CM996』を見る
[文・構成/grape編集部]