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桜の下で、お弁当を食べた思い出 大いに楽しんでほしい『桜花の季節』

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言ひとりごと』にお付き合いください。

桜花思い出話

桜の四月。関東・東京では、その桜も散り始めました。

しかし、今年は好天の桜日和が続きましたので、満開の桜を二週間近く楽しませて貰いました。ありがたいことです。

東北、北海道では、これからが楽しみでしょうか?

東北弘前市のお城周辺の桜花の景色は、今でも鮮明に覚えております。堀割ほりわりの桜も…。

30年で3回、同じ景色を見ていますが、弘前城周辺の桜の景色は天下一品だと思いますね。

皇居や、名古屋城、大阪城、姫路城、熊本城など、一二を争う桜の名所は、かなりありますが、弘前城前の桜はベスト5には入ると思います。

弘前城桜祭り

ところで、昼間、お勤めの方に敢えて声を掛けたいのですが…「きょうのお昼は、桜の花の下で食べませんか!?」と。

日本列島の北半分はまだ、『桜花の季節』だと思いますので、桜の下で、お弁当を是非是非、広げてこの桜の季節を大いに楽しんで頂きたいのです。

私は今でもFM番組を担当していますが、制作スタッフの2名に声をかけ、それぞれのお弁当持参で皇居前の歩道脇のベンチで3人だけの『お弁当タイム』を楽しみました。

皇居前は走ったり、歩いたりする人がかなりおりますが、私たち3人に目をやる人はいませんでした。それだけ、開放的になっているのでしょうねぇ。

缶ビールとお茶でほぼ1時間…。開けたお弁当のごはんの上に時折、桜の花びらが、ハラハラと舞落ちてきたりしましたが、それはむしろご愛嬌、その場の雰囲気を大いに盛り上げてくれました。

今もその皇居の前のFM局で仕事を続けていますが、3階のスタジオから満開の桜の下で、かつてお弁当を広げたベンチを眺めては、当時を思い起こしたりしている桜花の季節であります。

<2023年4月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2023年現在、アナウンサー生活65年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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