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オトナもハマる『ビッくらポン!』 あの景品が『当たるコツ』を、くら寿司担当者がこっそり伝授!

By - デジタル・コンテンツ・パブリッシング  公開:  更新:

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みなさんは回転寿司の人気チェーン店『くら寿司』に行ったことはありますか。同店では『ビッくらポン!』という景品がもらえる独自のシステムを運営しています。

この景品が、子供だけではなく、大人も喜ぶようなものがあり、人気を集めているのです。

本記事では、『ビッくらポン!』の景品がどのように企画、製作されているのかについて取材しました。

そもそも『ビッくらポン!』とは?

まず、『ビッくらポン!』についてご紹介しましょう。

『くら寿司』では、客に食べ終わった皿を『皿カウンター水回収システム』に投入してもらう仕組みになっています。

これを利用したのが、タッチパネル式ゲーム『ビッくらポン!』。5皿に1回抽選が行われ、当たりが出ると、各席に設置された機械から、プラスチックのカプセルに入った景品がもらえます。

楽しく皿を回収できるシステムで、特に子供が喜ぶサービスとして人気です。

最近では景品も多種多様になっており、例えばアニメ・漫画ともに大人気の『鬼滅の刃』とコラボした景品は、ファンから注目を浴びました。

景品によっては「本気で欲しい」と思う大人もいるのだとか。子供も大人も楽しめるため、『ビッくらポン!』は『くら寿司』の人気を支える1つの要素になっているといえるでしょう。

近年登場した『ビッくらポン!』の景品である、くら寿司オリジナルフィギュア『黄昏のギョジン』は、「かわいい」「なんかシュール」とSNSで話題になりました。

「映える!」と人気になった景品『黄昏のギョジン』

『ビッくらポン!』の景品はどのように生み出されているのか?

実は『ビッくらポン!』は、2000年から実施されています。すでに20年以上の歴史があり、生み出された景品は100種類以上。

では、『ビッくらポン!』の景品は、どのように企画・製作されているのでしょうか。 『くら寿司』で『ビッくらポン!』の景品の企画を担当している栗栖さん、広報部の辻さんに話をうかがいました。

――『ビッくらポン!』の景品はどのように企画・製作されている?

栗栖さん:
最近はアニメなどとコラボさせていただくことが多いのですが、当社のお客さまに刺さるものなのか、コンテンツを調査し、製作しています。

栗栖さん:
また、オリジナルの景品も作り上げていて、その場合は当社ならではの特徴的なものという点を考えて製作しています。

最近ですと『抗菌寿司カバー鮮度くん』のフィギュアなどですね。寿司は海外の旅行客にも人気ですので、海外から来たお客さまが日本で、そして『くら寿司』でしか入手できない、お土産として持ち帰ってもらえるようなものといった点も考えています。

景品・抗菌寿司カバー鮮度くん

――どれくらいの期間で景品は切り替わっている?

栗栖さん:
最近は2か月、短くて1か月というスパンで切り替わっています。どんどん景品のアイディアを出して製作し、次から次へと店舗に景品を送り出さないといけないのです。

――景品を考える上で重要視していることは?

栗栖さん:
コラボ作品では、まずそのコンテンツのファンが喜んでくれるものということ、ほかにはどんなデザインが市場で好評を博しているかということでしょうか。

SNSで市場調査も行い、「できるだけお客さまが望まれるものを」という点を意識しています。

通常景品では、お寿司やサイドメニューのフィギュア、光るコマなども作っています。

例えば、最近のお子さんは自分の手でコマを回すという経験があまりないようです。おもちゃのバトルコマを回すのは慣れているようですが…。

手で回すコマを景品にすれば、おじいちゃんやおばあちゃんが「こうやって回すんだよ」とコミュニケーションが取れるものになります。いらっしゃったみなさんが一緒になって楽しめるものというのも意識している点です。

景品・光るコマ

――「こういう景品はやめよう」というルールはある?また、その理由は?

栗栖さん:
あまり重量があるものは、やめるようにしています。

以前、天然石をカプセル景品にしたのですが、『ビッくらポン』の機械の中で重心が偏り、店舗で詰まったことがありました。そのため、重いものは避けるようにしています。

景品にしたことがある天然石

栗栖さん:
幼いお子さんも一緒にいらっしゃいますので、ケガをしないように角を丸めたデザインにしたり、ボタン電池が入っているものは誤飲しないようにネジを付けたりなど、そのような点には注意を払っています。

――出したかったけれどNGになったものはある?

栗栖さん:
当社の甘酒ベースの炭酸飲料『シャリコーラ』が個人的に大好きなのと、甘酒は美肌作用があるということで、天然由来のバスボールにしようとしました。何度も試作もしていたのですが、バスボールをなかなか軽量化できず、景品化を断念しました。

『くら寿司』が開発に10年かけたという『シャリコーラ』は、米麹から作られた甘酒をベースにした炭酸飲料。

必須アミノ酸、ビタミンB群が入っており、お米の甘み、米酢と炭酸、コーラ原料で作られた新味のコーラです。

――個人的に印象に残っている景品は?

栗栖さん:
『黄昏のギョジン』です。「受けるかな…」と思いながら出したのですが、Twitterやインスタなどで共有され、人気となりました。

足が動くようになっているのですが、クルマのダッシュボードに置いて、エアコンの風で足がバタバタと動くお客さまの動画がバズりました。『ギョジンシリーズ』は第3弾まで出ています。

――これまでで、最も人気のあった景品は?

栗栖さん:
コラボ作品も入れると、最も人気があったのは『鬼滅の刃』になると思います。通常の景品では『サイドメニューストラップ』などです。

景品・サイドメニューストラップ

辻さん:
『鬼滅の刃』の場合、実は同作が社会現象になる前に栗栖が目を付けてコラボ景品を企画していました。景品が店舗に出た頃に、作品が社会現象になっていたので、ちょうどいいタイミングでした。

手前味噌になるかもしれませんが、弊社の栗栖の市場調査がよかったということです。タイミングとしても、非常にハマったものでした。

コロナ禍の緊急事態宣言が出たので、みなさんが家にこもって『鬼滅の刃』を見て、緊急事態宣言が収まり「お店に食べにいくぞ」というタイミングで景品を展開していましたから。

――タイミングもあれど企画が重要そう。逆に最も人気がなかった景品は?

栗栖さん:
かなり昔に作ったものですが、『ビックリマンシール』のサイズ感に仕上げた、『くら寿司』のキャラクターシールです。それまでは立体物が多かったので、カプセルを開けたら「取扱い説明書しか入っていない」と間違われる人が多く…。

また、シールなので、店舗のテーブルにお客さまが貼って帰られてしまう、といったことがあって、店舗からも「シールはやめてください」といわれましたね。

景品だった『くら寿司』のキャラクターシール

辻さん:
擁護をさせていただくとしたら…実はあれは「お客さまが当たる確率を上げよう」という考えから製作したものでした。

コストを低いものにすれば、お客さまが当たる確率を上げることができるわけです。お客さまに喜んでいただくために行ったのですが、評判はいまひとつでした…。

――なるほど。景品が当たる確率は一定?

辻さん:
現在は一定で、変化はありません。ただし、時々キャンペーンで『確率2倍』にすることは行っています。

――店舗の現場で人気のあった景品は?

栗栖さん:
コラボ景品では、現場でも「私の好きなコンテンツだ」と喜んでくれることも増えています。スタッフが景品をお店に出すのも楽しんで行ってくれているようで、本部でリリースを出すのも嬉しいですね。

――今後の展開は?

栗栖さん:
『ビッくらポン!』だけではなく、店舗での楽しい思い出を増やしていただくため、コラボレーションならではの一体感の出る企画として、商品開発部に協力もらい、メニューを増やしています。

また、コロナをきっかけに配布景品を始めました。お持ち帰りのお客さまにも景品をもらえる楽しみを味わっていただきたいですね。

コラボきっかけで来店したお客さまに、お寿司のおいしさを知っていただき今後の来店につながればと思います。

『ビッくらポン!』ゲットの裏技

今回の取材で、『ビッくらポン!』で景品がもらえる確率を上げる方法をうかがったので、ご紹介します!

『特定のセット』を注文する

『ビッくらポン!セット』

幼い子供向けの『ビッくらポン!人気にぎりセット』『ビッくらポン!人気軍艦セット』を注文すると、必ず『ビッくらポン!』の景品が1つ付いてきます。

ちなみに、2023年3月14日時点、『ビッくらポン!人気にぎりセット』『ビッくらポン!人気軍艦セット』は税込み各680円。一部価格が異なる店舗があるため、注意が必要です。

スマホから注文する

景品をもらう確率を上げるには以下の方法があります。

スマホでは、サイドメニューなど対象商品の注文が550円以上になると、『スマホでビッくらポン!』が1回できるようになっています。

スマホから上記の『ビッくらポン!セット』を注文すれば、セットに付く景品1つに加え、スマホで1回『ビッくらポン!』に挑戦することが可能なのです。

押上駅前店で『ビッくらポン!DX(デラックス)』に挑戦!

『ビッくらポン!DX(デラックス)』

『くら寿司』の押上(スカイツリー前)駅前店には、日本で唯一『ビッくらポン!DX(以下、デラックス)』が入っています。

このデラックスでは、ビッくらポンで当たりが出ると、1階店舗では『ビッくらポンDX』、2階店舗では、デジタル射的ゲーム『ビッくらギョ!』が当たりの回数に応じてチャレンジできます。

1回につき『ビッくらポンDX』では1個、『ビッくらギョ!』では、さらに最大2個まで追加で景品が当たるチャンスがあります。

つまり、押上駅前店の2階店舗で『ビッくらポン!セット』をスマホで注文すれば、最低でも1つ、最大4個と、他店よりも景品がもらえる可能性が高まるというわけです。

大人も子供も楽しめる『ビッくらポン!』

『ビッくらポン!』は回転寿司チェーン『くら寿司』が運用する人気のゲーム!子供から大人まで楽しませてくれます。

今回取材して分かったのは、景品を企画するのにもさまざまな試行錯誤があり、客を楽しませるために工夫が凝らされているということです。

みなさんもぜひ、『ビッくらポン!』にチャレンジしてみてください。景品は数量がなくなったら終了なので、もしお目当ての景品があれば早めに店舗に出かけることをお勧めします。

どうしてもゲットしたいのであれば、今回ご紹介した方法で確実にゲットするか、挑戦回数をアップさせてみてくださいね!


[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]

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