仲よしの先輩猫が他界 その後、残された1匹がとり始めた『行動』に、飼い主「切ない」
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愛くるしい様子を眺めているだけでも心が癒される猫。
筆者は4匹目の家猫として迎えた、雪ちゃんというメスの猫と一緒に暮らしています。
もともとは野良猫だった雪ちゃんの年齢は、2023年現在6歳。家に迎え入れた時はすでに1歳でした。
約5年の間は先住猫とのトラブルなど、さまざまな出来事を経験しながらも、雪ちゃんにはたくさんの癒しを与えてもらっています。
本記事では、野良猫から家猫になった雪ちゃんのちょっとした物語を紹介します。
そもそも野良猫だった雪ちゃんは、里親募集をきっかけに筆者が引き取ったという経緯があります。
野良猫から家猫になるにはさまざまなハードルがある中で、もっとも苦戦したのは先住猫である、オスのトムくんと共存してもらうことでした。
トムくんは長らく住んできたテリトリーに知らない猫がやってきたことで警戒し、雪ちゃんとすれ違うたびに威嚇(いかく)。
「どうにか仲よくなってもらえないものか…」と少しずつ2匹の距離を徐々に縮めていき、雪ちゃんが家にきて3か月ほど経った頃には、2匹ともに体を寄せ合うような関係になりました!
すでにトムくんは15歳と高齢でしたが、元気よく2匹で遊んでいる姿は今でも忘れられません。
しかし2年ほど経った頃、トムくんが17歳で他界。
トムくんの他界以降、どことなく雪ちゃんはさみしそうな印象でした。トムくんがよくいた棚の上で寝ている姿を見た時は、思わず涙腺が緩んでしまいました。
仲よくなった先住猫が他界すると…
それからの雪ちゃんは棚の上から窓の外を頻繁に眺めるようになります。
窓を開けて網戸の状態にすると、身を乗り出して外を凝視。もともと野良猫だったこともあって血が騒いだのか、「外に出たいのかな?」と感じるようになりました。
しかし外は危険が多いので、出してあげたい気持ちをグッと我慢しています。
ある時、たまたま窓の近くに野良猫が出現した時、雪ちゃんは聞いたことがないうなり声をあげて激しく威嚇。
迫力があって、初めて元野良猫という雰囲気を醸し出していました。雪ちゃんの凄みに圧倒されたのか、それから野良猫は一度もやってきていません。
その一件があってから雪ちゃんが外を眺めるのは「パトロールをしているのかな?」とも思うように。
自分のテリトリーに誰かが入ってこないかを見張っているのかもしれません。
パトロール以外に考えられる『もう1つの理由』
番犬ならぬ番猫の役割を果たしてくれているのかなと思いつつ、筆者としてはもう1つ思い当たる理由があります。
それは「先住猫のトムくんを探しているのでは?」という推測です。
トムくんが他界してから棚の上に行くようになり、何かを探すように外を眺める雪ちゃん。
もちろん、雪ちゃんは言葉を喋れないですし、筆者は専門家ではないので、あくまで飼い主としての憶測にすぎません。
しかし、一緒に暮らす中で未だにさみしさがあるかもしれないとも感じており、筆者としては新たにもう1匹を迎え入れようかと慎重に検討中です。
仲よくなった後のトムくんと雪ちゃん
大変なことも多く、いつかくる別れの瞬間はつらいものですが、それ以上にたくさんの癒しと幸せを与えてくれる猫。
これからも雪ちゃんとの楽しい日々を、大切に過ごしていきたいものです。
[文/キジカク・構成/grape編集部]