「ご祝儀3万は高すぎ!」 結婚式の謎マナーに「嫌なら欠席すれば」「見直すべき」
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新たな人生の門出であり、これまでお世話になった人たちを招いて開催する結婚式。
招待された参列者らは、新郎新婦の素敵な縁を祝福し、今後の2人の人生がよいものであるよう願うことでしょう。
祝福する気持ちや、招待のお礼を込めて、新郎新婦に渡すものがご祝儀とされています。
結婚式の『ご祝儀3万円マナー』がネットで議論に
2023年現在もよく耳にするのは、「1人で参列する場合、ご祝儀は3万円包むべき」というマナー。
諸説ありますが、これは「『割り切る』は『夫婦が分かれる』を連想させて縁起が悪いため、奇数の金額を包むのがベスト」という考えから定着したのだとか。
1万円では少なく、5万円では多いため、間をとった3万円がご祝儀として妥当な金額になったのでしょう。
※写真はイメージ
前述したように、ご祝儀は新郎新婦への祝福の気持ち。そして、式典で提供してもらった豪華な食事や引き出物などへのお礼です。
しかし、このマナーが広まったのは日本の景気がよかったバブル景気の時代といわれています。
バブル崩壊後に日本全体の給与水準が下がっても、このマナーが定着し続けているため、不満や疑問の声が上がっているのです。
『ご祝儀は3万円』のマナーに疑問の声が上がるように
定期的にSNSで議論になる、ご祝儀の金額問題。
2023年5月もネットで議論が起こり、『ご祝儀は3万円』というマナーに対してさまざまな意見が上がっています。
【肯定的な意見】
・自分で参加を希望したのに、なぜ文句をいうのか。出すのが嫌なら、最初から欠席すればいいのでは?
・ご祝儀が高いと感じるのは、相手のことをそんなに大切に思っていない証拠なんじゃないかな…。
・3万円は別に普通だと思うけど…。嫌ならここで欠席して、はっきりと「金銭的に苦しい」と伝えるべきだと思う。
【否定的な意見】
・世間の給与水準が下がっているのは事実だから、このマナーも時代に合わせて見直さないとおかしいと思う。
・「嫌なら断ればいい」は確かにそうなんだけど、周囲とのつながりもある中、今後の縁を切る覚悟で断るのはハードル高いと思うな…。
・女性の場合は、ヘアセットやドレスのレンタルにもお金がかかる。ただでさえ安月給なのに、結婚式が続くと本当に苦しいよ。
人によって収入が異なる上に、結婚式に招待される回数も違うため、価値観に差は生じるもの。とはいえ、多くの人が『ご祝儀は3万円』という謎のマナーに疑問を覚えたことがあるようです。
ちなみに、北海道の結婚式では会費制が主流であり、参加者が一律で1万5千円ほどの金額を出すことになっています。
そのため、ネットでご祝儀の金額が議論になるたびに、北海道に住んだ経験のある人からは「全国で会費制にすればいいのに」という声も。
ご祝儀で苦しんでいる人も、大切な人を祝福したいという気持ちは同じはずです。結婚する人も、招待された人も、心からの笑顔でいられるような形に変化していくといいですね。
[文・構成/grape編集部]