怒った滋賀県民の「琵琶湖の水止めたろか」が本当に起きたら? 水道局の回答に「笑った」「意外な展開」
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滋賀県にある琵琶湖は、日本最大の湖です。貯水量は275億トンにも上り、関西地域の水源としての大事な役割も果たしています。
特に京都府京都市は、水道水に使う原水のほとんどが琵琶湖の水といわれています。そのため、滋賀県民は京都市民に何か文句をいわれると、「琵琶湖の水を止めるで!」と返すのが定番。
地域ネタを取り上げるテレビ番組などで聞いたことがある人も多いでしょう。
では、それほどまでに京都市は琵琶湖の水を使っているのでしょうか。
京都市は水道水の99%が琵琶湖の水!
京都市で使われている水道水のうち、どのくらいが琵琶湖の水なのかを、京都市上下水道局に聞いたところ、このような回答がありました。
京都市で使われている水道水の原水は、約99%が琵琶湖疏水(びわこそすい)という、琵琶湖から京都市へと水を運ぶ水路を通じて琵琶湖から取水しています。
ただし、これは京都市全体での話で、貴船や大原といった別の水源を使用している山間地域を除いた市街部では、100%が琵琶湖から取水したものです。
全体で99%、市街地に限ればなんと100%が琵琶湖から取水しているとのこと!
それだけ京都市の水状況は琵琶湖に頼っているのです。
ということは、万が一滋賀県に琵琶湖の水を止められるなどして、「琵琶湖の水が来ない」という状況になれば、ほとんどの京都市民は非常に困るわけです。
京都府を流れる桂川など、ほかの水源ではまずカバーできないそうなので、「水が来ない」という事態は絶対に避けなければいけませんね。
※写真はイメージ
琵琶湖の水が止まって困るのは京都市だけではない!
京都市は、市街中心地域で使われている水道水の100%が琵琶湖由来となっており、琵琶湖とは切っても切れない関係です。
意図的に水が止められたり、なんらかの事態で琵琶湖の水がなくなってしまったりすれば、大変なことになるわけです。
しかし、琵琶湖が非常事態になった場合に困るのは京都市だけではありません。
実は、大阪府大阪市にも影響があります。というのも、大阪市の水道水も少なからず琵琶湖に依存しているからです。
※写真はイメージ
そもそも、大阪市で使われる水道水は、主に市の北側を流れる淀川から取水しています。この淀川は、宇治川、木津川、桂川という3つの川が合流した河川です。
このうちもっとも水量が多いのが宇治川とのことで、その宇治川は元をたどると琵琶湖です。
つまり、琵琶湖の水がなければ宇治川から水が来なくなり、淀川の水量は大きく減少してしまいます。
現実的ではありませんが、琵琶湖から水が来ないという事態を想定すると、宇治川に水が来なくなり、木津川・桂川から合流する水の量だけでは大阪市を含め、淀川流域で使用する水の量をカバーしきれません。
そのため、琵琶湖の水は大阪市にとっても貴重な水道水源であるといえます。
調査の結果、京都市の水道水は、約99%が琵琶湖から取水しているものということが分かりました。
水道水においては、もはやおんぶにだっこ状態です。
「琵琶湖の水止めるで!」が現実にならないよう、京都市民はできるだけ滋賀県民に偉そうな態度はとらないほうがいいのかもしれませんね…。
もちろん、大阪市民も滋賀県への敬意を忘れないようにしましょう。
[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]