これは何の動物? サッカーのゴールネットに絡まった野生動物の正体は…
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現代サッカーの発祥の地といわれるイギリスでは、サッカーはとても人気があります。
観戦するだけでなく、プレーする人も多いイギリスでは、サッカーができる場所がたくさんあるようです。
サッカーのゴールネットに絡まっていたのは?
ある日、サッカーコートで動物が見つかり、野生動物保護団体『イースト・サセックスWRAS』に通報が寄せられました。
その動物はサッカーのゴールネットに絡まって動けなくなっていたそうです。
見つかった時は、まるで動物がネットにぐるぐる巻きにされているような状態。
『イースト・サセックスWRAS』のスタッフはネットごと外して、その動物を連れて帰りました。
一見するとなんの動物かが分からないほど、完全にネットに絡まっていたのは、犬でも猫でもありません。
それは…ヨーロッパアナグマだったのです。
今回見つかったのはまだ若いヨーロッパアナグマだったそう。
安全にネットを外すために鎮静剤を投与して精密検査をしたところ、前脚が腫れていてネットによるケガをしているのが分かりました。
そのため、脚の腫れが引き、傷が治るまで『イースト・サセックスWRAS』の施設で治療を受けたといいます。
幸い完全に回復するまでにそう時間はかからず、アナグマは発見された場所に帰されました。
『イースト・サセックスWRAS』の投稿によると、イギリスではサッカーのネットに絡まる若い野生動物が増えているのだとか。
2023年はアナグマだけでなく、カモメやハリネズミ、キツネなども救助したということです。
その上で、「サッカーゴールをお持ちの人は、どうかネットを地面より高い位置に結んでください。そうすれば、野生動物が巻き込まれることなく、安全に下を通ることができます」と呼びかけています。
この投稿には「これを読んでいる人がこのことを心に留めて、ネットを上のほうに結んでほしい」「命を助けてくれてありがとう」などの声が寄せられていました。
ネットに絡まった動物は逃げようとして、もがけばもがくほどさらに絡まってしまい、ケガをしたり、最悪の場合は命を落としたりすることもあるといわれます。
サッカーを楽しむためのゴールネットが、野生動物にとっては命に係わる危険なものになり得るのです。
このような予防策が広まり、動物を守りながらサッカーを楽しめるようになるといいですね。
[文・構成/grape編集部]