スマホ修理店「終わったらすぐに外して!」 スマホのバッテリーが劣化する『NG行動』とは?
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スマートフォン(以下、スマホ)はすっかり生活必需品になりました。
重要なコミュニケーションツールですし、情報をすぐに検索するためにも必須です。
だからこそ、スマホのバッテリーが切れると焦りますよね。使いたい時に使えないのは困るため、充電器をいつも持っているという人は少なくないでしょう。
ただ、注意したいのは充電器の使い方です。みなさんは正しい使い方をしているでしょうか。
そこで、スマホ充電器の使い方の基本について、『スマホ修理王』秋葉原店の鶴園敦樹店長に取材しました。
鶴園敦樹店長。作業机にはスマホの基板を確認するための顕微鏡が。
バッテリーが劣化するとどうなる?
まずスマホ本体のバッテリーは充電・放電を繰り返すことで徐々に劣化していきます。
バッテリーがヘタってくると、うまく充電できなくなり、やがて寿命を迎えるのです。
鶴園店長にうかがったところ、バッテリーが劣化してくると、以下の症状が現れるとのこと。
・充電が進まない。
・バッテリーの減り具合が激しい。
・急に電源が落ちる(30~40%残っていたのに急に電源が落ちるなど)。
・起動ループにハマって進まない(起動シークエンスをずっと繰り返す)。
劣化がひどくなると、写真のようにバッテリーが膨らんでしまい、画面が浮くといったこともあるそうです。
正しいスマホ充電器の使い方とは
では、バッテリーの劣化を防ぐためにはどうすればいいのでしょうか。
鶴園店長によれば、充電器を接続してスマホに充電する際には「20~80%残っている状態で行うのがよい」とのこと。また、「充電が終わったらすぐに外し、過充電を避けてください」とアドバイスがありました。
スマホ充電において、「過充電が一番いけない」のだそうです。過充電はバッテリーに負担を掛けて、劣化を進める原因になります。
寝ている間に充電するため、充電器につなぎっぱなしにすることがあるかもしれませんが、これには要注意です。
鶴園店長にうかがったところ、「一般的にリチウムイオンバッテリーの場合、充電500回というのが劣化の指標です。1日に1回充電すると、1年半~2年でバッテリーは劣化してきます」とのこと。
過充電を防ぐために、Androidでは『いたわり充電』(SONY『Xperia(エクスペリア)』の場合)、iPhoneでは『バッテリー最適化』という機能があり、これを利用するのも1つの方法だといいます。
また、充電時にスマホ本体が熱を持つことがあります。
鶴園店長によれば「スマホ熱中症ということもありますが、過充電の熱には要注意です。スマホが熱いということがあれば、いったんケーブルを外して充電を中止してください」とのことです。
充電がおかしいぞ?と思ったら…
「充電が進まない」など充電時におかしな症状が起こった場合の対処法をうかがったところ、「まず充電器が故障していないかを確認するために、ケーブルを交換してみましょう」とアドバイスがありました。
「それでも直らない時にはバッテリーが劣化しているのかもしれませんから、バッテリー交換、あるいは本体の交換を考えてください」とのことです。
ちなみに『スマホ修理王』にバッテリー交換を依頼すると、だいたい以下のような料金になるといいます。
iPhone:税込み5,800円~。
Android:税込み5,800円~。
※機種など症状による。詳細は要問い合わせ。
鶴園店長によれば「Androidに関しては、税込み9,800円~1万800円の機種が多い」のだとか。
まとめると、スマホの充電器を使用する際には、以下の心掛けるとよいということです。
・とにかく過充電を避ける。
・充電は電源が20~80%の状態で行う。
・100%になったら充電を止める。
・過充電を避けるため『いたわり充電』『バッテリー最適化』などの機能を使用。
みなさんもぜひ参考にして、現在使っているスマホをできるだけ長く使えるようにしてください。
「劣化が進んでもうダメだ」となる前にバッテリー交換を考えましょう。不安な場合はプロに相談するのもおすすめです。
『スマホ修理王』秋葉原店
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]