Wordle(ワードル)とは 遊び方から人気の秘密まで徹底解説
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最近、世界中で話題になっている「Wordle(ワードル)」をご存じでしょうか。WordleはWebで遊べる英単語ゲームで、出題された5文字の英単語は何か、6回の挑戦の中で徐々に明らかになる情報を元に当てるというものです。
ゲーム方法はとても簡単で単純。ですが一度始めるとつい時間を忘れる程集中してしまうゲームで、2022年にニューヨークタイムズが開発者からWordleを数億円で買収したとされる電撃ニュースも流れたことから、さらにWordleの存在を知る人も増えました。
本記事では、Wordleについて基本情報から遊び方、魅力などを余すことなく紹介します。
また、今Wordleを楽しんでいる人向けに、上級者向けの戦略方法やコミュニティも併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
Wordle(ワードル)とは
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Wordleは、冒頭でも紹介したとおり、5文字の英単語を6回のチャンス中に当てられるかというWebゲーム。
頭を使って考えるゲームが得意な人や、頭の体操がしたい人、謎解きが好きな人は一度プレイするだけで病み付きになる程の楽しさがあります。
2023年7月現在、残念ながらWordleは日本語に対応していません。
しかし、Google Chromeでサイトを開くと「日本語に翻訳しますか?」と、自動翻訳の有無について表示が出てくるため、こちらで日本語に設定すれば特に問題なく遊べるでしょう。
加えて、後ほど実際にWordleで遊んでみた画像を掲載しますが、シンプルな造りのため、英語が分からないとゲームが進められないということもありません。自動翻訳が出てこないという人も安心して遊べます。
Wordleの起源と開発者
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次はWordleの起源と開発者について見ていきます。
もともとWordleは、開発者である米ブルックリン在住のエンジニア「ジョシュ・ウォードル氏」自身が遊んでいた「Words With Friends」というゲームが起源となっています。
このWords With Friendsは「スクラブル」と呼ばれる手元の文字を組み合わせて英単語を作るボードゲームからインスパイアされたものです。
Words With Friendsはスマホで気軽に遊べるゲームとなっており、1人でゲームをプレイするだけでなく、フレンドとオンラインでチャットをしたり、対戦したりもできることから若者の間で人気となっています。
Words With Friendsで遊んでいたウォードル氏は「自分も同じようなゲームを作りたい」と考え、まずはWordleの原型となったプロトタイプを作りました。
その次にウォードル氏が目を付けたのは「マスターマインド」と呼ばれるゲームです。
こちらのゲームは一対一タイプのゲームで、出題者があらかじめ決めたピンの配置に対する問題を出して、ヒントを頼りに回答者がピンの位置を推測するゲームとなっています。
「マスターマインドのピンの配置を当てるところを英単語にしては?」というアイディアから、現在のWordleへ変貌を遂げていったのです。
しかし、プロトタイプから現在のWordleに進化し、全世界へ公開されるまでには、しばらく期間が開いていたよう。この理由は特に明らかにされていませんが、Wordleを公開すると踏み切った理由には、ウォードル氏のパートナーの存在がありました。
ウォードル氏のパートナーはパズルゲームが大好きで、コロナ禍で気軽に外出ができない時期は家でニューヨークタイムズ誌に記載されているパズルゲームをウォードル氏と楽しんでいたそうです。この様子を見ていたウォードル氏は、パートナーにもっとパズルゲームを楽しんでもらいたいという一心でプロトタイプだったゲームを改良。本格的な形へと作り上げて、今のWorldleが出来上がりました。
その後パートナーと2人で楽しんでいましたが、家族や親戚もWordleを紹介した結果、予想以上に熱中して楽しんでいる姿を見たことから、「全世界の人にも楽しんでもらおう」と公開に至ったのだそう。
元々は恋人とひそかに楽しもうと開発したWordleですが、いまでは全世界の人々が魅了される大人気ゲームとなったのです。
ここまで人気になったWordle。主軸となった2つのゲームの存在だけでなく、ニューヨークタイムズ誌のおかげもあって出来上がったということですね。ニューヨークタイムズ誌が破格の価格で買収したことにも縁を感じるエピソードです。
Wordleの人気の背後にある要素
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次は、なぜWordleがこのように人気のパズルゲームへ成長したのかを考えていきましょう。
まず、実際にWordleをプレイすると感じる魅力の要素、それは「気軽さ」です。
Wordleは1日1問、そして過去の問題へ再度トライすることはできません。よくある広告や通知も一切なく、ただひたすら1問に集中するだけのゲームです。
気軽にできて煩わしいものは一切ないシンプルなゲームは最近のゲーム業界では珍しいのではないでしょうか。
次の魅力は「時間を無駄にしないこと」です。
Wordleは最初こそ難しく感じますが、慣れてしまえば数分でクリアできます。クリアするのに時間がかかるゲームが多いため、毎日仕事や家事など忙しい日々を送っている人のなかには「やりたいけれど時間がない」と諦める人も多いはず。
しかし、Wordleは1日数分あれば遊べるゲームのため、短い時間でも十分楽しめます。また「少し暇なんだけど、短い時間で何ができるか」という時にも大活躍してくれるでしょう。
最後の魅力、それは「頭の体操になること」です。
これはWordleだけに限りませんが、老年精神医学専門誌「International Journal of Geriatric Psychiatry」によると、クロスワードなどのパズルゲームを少なくとも1日1回プレイする50歳以上の成人は、プレイしなかったほうと比べて脳機能が年齢よりも10歳以上若い傾向にあるとする報告がありました。
ただし、言葉や数字を使用するパズルゲームをおこなうことで脳の老化を遅らせる効果が期待できるかもしれないとされる一方、認知症によるリスクが下がるとは断言できないともしています。
とはいえ、Wordleは言葉のとおり「頭の体操」にはもってこいのゲームといえるでしょう。
Wordleの遊び方
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次は、Wordleの遊び方を解説します。
基本的なルール
Wordleの基本的なルールはとても簡単です。
1.チャンスは6回
2.5つの英単語を入力
3.入力できたらエンターを押す
次に入力した英単語の背景色についてです。
Wordleでは、英単語を入力した際「緑色」「黄色」「灰色」と背景色が変わります。それぞれの色に意味があるため、これを覚えておきましょう。
・アルファベットが緑色の場合は、正解に含まれるアルファベットであり、位置も正しい
・アルファベットが黄色の場合は、正解に含まれるアルファベットである
・アルファベットが灰色の場合は、正解に含まれるアルファベットではない
またWordleのプレイは1日1回までとなっており、夜の0時に回答が切り替わります。
この基本的なルールが理解できたら、Wordleで遊ぶ準備は完了です。
スコアリングシステム
Wordleでは、回答後自身のスコアが発表されます。
・プレイ回数
・正解率
・連続正解数
・最長の連続正解数
・正解するまでの手番数の分布
・次の問題までの待ち時間
Wordleは一度プレイすると自動で上記のスコアを記録しています。
自分が何回正解しているか、正解までにどの位時間がかかったかをスコアリングできるのです。
また、繰り返しプレイしてきた猛者になると、出題されたお題や、これらのスコアをスコアリングして今後どのようにWordleで回答率を高めていくか、戦略を練る人もいます。
Wordleの魅力
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次は、なぜ大勢の人々がWordleに魅了されるのか、その魅力を紹介します。
誰でも楽しめるシンプルさ
Wordleはとてもシンプル。英単語が分かれば誰でもできる点が魅力の1つです。
わざわざ会員登録する必要もありませんし、無料のため気軽にプレイできる点も魅力でしょう。
近年のゲームは敵が強いロールプレイングなど、いわゆる課金ゲームが増えています。この場合、お金をかけて装備を強くしたり、時間をかけて装備を作ったりと時間もかかるものです。加えて、Wordleのようなほかのパズル系ゲームにもこの要素が含まれているものも増えています。
しかし、Wordleは課金の必要もなく1日1回で終わるため、暇つぶしゲームとしても適しています。さらにいえば、英語力を高めたいお子さんに対しても、単語の勉強として利用できるでしょう。
誰でも楽しめるシンプルさ、それがWordleの大きな魅力です。
語彙力を試すチャンス
語彙力を簡単に説明すると「知っている言葉の数」という意味になります。
Wordleの場合でいえば「どれだけ5文字の英単語を知っているか」ですね。
初めてWordleをプレイすると「5文字の英単語って何があったかな?」「この英単語は何文字かな?」など多くの英単語を頭で考えたり、調べたりします。
これにより、英語が苦手な人でも英語での語彙力が身に付くのです。
また、自分自身の語彙力に自信がある人でも、どれだけ語彙力が身に付いているのかを試すチャンスとして利用できます。
時間を忘れさせる没入感
Wordleを実際にプレイしてみるとあまりの面白さに時間を忘れるという人も多くいます。
とてもシンプルだけど、一度始めると頭の中にある英単語を思い浮かべていて「気付いたらこんなに時間が経過していた」ということも。
Wordleには時間制限がありませんが、スコアが記録されているため「なるべく早くクリアしたい」「前回よりもスピーディーに回答したい」と考える人も多いようです。
そのためには頭をフル回転させて最速のクリアを目指すことが大切となるため、時間はもちろん、誰かに話しかけられても「今集中してるから待って」とついいってしまう程の没入感があります。
上級者向けのWordle戦略
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次は、Wordle経験者で「もっとWordleの回答率を高めたい」「スピーディーに回答したい」と考える人へ、上級者向けのWordle戦略を3つ紹介します。ぜひ参考にしてください。
始める前の戦略
それではWordleを始める前に次の戦略を立てておきましょう。
1.設定はハードモードではないかチェック
2.事前に母音文字が含まれる英単語を複数考えておく
3.2手目以降は英単語が被らないよう意識する
4.使用される英単語を当てるのは4手目までに終わらせること
Wordleは6回チャンスがあります。だからといって6回で当てようというのはNG。
戦略的にWordleをクリアするならば、プレイ前の事前準備が大切です。
まず、Wordleを始める前にチェックすること。それは設定です。
実はWordleにはモードがあって、ハードモードでプレイすると「ヒントで得た文字を必ず使う」という制限が課されるようになっています。
ちなみに「Wordleのモードって何?」という人は、Wordleの画面右上にある小さな歯車アイコンをクリックしてみてください。1番上に「Hard Mode」と記載があります。
Wordleに慣れていない人は、ノーマルモードでのプレイをおすすめします。
次に、英単語には母音が使われることが多く、これはWordleで出題される英単語も同じです。そのため、事前に母音文字が含まれる英単語を複数メモしておくといいでしょう。
英単語にでてくる母音は「a」「e」「i」「o」「u」の5つで、次のようなものがあります。
・roate(回転させる)
・apple(りんご)
・night(夜)
こう見ると日常的に見かける英単語に母音が含まれています。先ほど実際にプレイしたWordleの回答は「AGAIN」でしたが、こちらにも3つ母音が含まれています。
また、過去のWordleの正解にも「SCOUT」「BALSA」など、やはり母音が含まれている物が多かったです。そのため、1・2手目は母音が含まれる英単語を入力することで回答率が上がると考えられます。
次に、2手目以降で意識したいのは「英単語が被らないこと」です。
アルファベットは全部で26文字。限られた中ですべての文字を入力することは難しいです。
そのため、1手目で灰色になったアルファベットは使用せず、上で紹介した「母音」を意識して被らないよう入力していきましょう。
とはいえ、英単語に慣れていない人はそう簡単に母音のある英単語をポンポンと浮かべることは難しいため、事前準備しておくことでタイムロスを防ぎます。
最低でも4手目までには情報収集を終えて最終的な回答へ王手をかけられるよう意識してください。
ヒントを最大限に活用する
Wordleで大切なことは戦略はもちろん「ヒントを最大限に活用すること」です。
例えば1手目、2手目で「緑」「黄色」になったアルファベットをヒントにして回答を組み立てていきます。最初は時間がかかってしまうかもしれませんが、徐々に慣れていくでしょう。
ヒントを活用せず、ただやみくもに英単語を入力しても回答率は上がりません。
まずは初手、2手目で次の一手に繋がるようなヒントを導き出すことを意識してみてください。
最短手数でのクリア戦略
次はWordleを最短手数でクリアするための戦略、それは頻出分析を用いることです。
頻出分析とはその名のとおり、英単語の中で頻出しやすいアルファベットを分析します。
例えば、Googleの研究本部長ピーター・ノーヴィグ氏は以前、Googleブックスと呼ばれる「Google内にある書籍の全文検索サービス」を用いて英単語に頻出しやすい文字をリストアップしています。
情報によると最も多いのは「E」や「T」「A」など。
そのほかにも「I」や「N」「S」も頻出傾向にあるとされています。
しかし、このデータには1つ欠点があり、リストアップされやすい英単語には「The」という単語がカウントされやすいということです。
書籍となると「The」の頻出頻度は高く、どうしても正確性に欠けてしまいます。
そこで、上の情報とプラスして辞書や英単語に関する本で頻出される英単語も参考にするなど、複数の情報を組み合わせると、Wordleの出題傾向を把握できる可能性が高まるでしょう。
そのほかにも、独自の研究で日々最短クリアを狙っている人もいるため、Wordleを楽しむユーザーが集まるコミュニティへの参加も、最短手数でのクリアを叶える方法といえるでしょう。
Wordleのコミュニティ
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最後に、Wordleを楽しむユーザーが集まるコミュニティについて紹介します。
WordleはSNSのX(旧Twitter)やSteamなどさまざまな場所にコミュニティが存在しています。
皆さんご自身のプレイ結果を投稿したり、上級者とコミュニケーションをとったりコミュニティの利用方法はさまざまです。
コミュニティごとのルールを守れば誰でも利用できるため、気になった人は「Wordle コミュニティ」で検索してみてはいかがでしょうか。
オンラインでの共有方法
Wordleはプレイ後、結果をSNSで共有することができます。
画面下にある「Share」をクリックするとシェアするためのURLを自動でコピーできます。このコピーしたURLをSNSやコミュニティに貼り付ければ、オンライン共有完了です。
Twitterでは「#Wordle」とハッシュタグを付けた状態でURLを貼り付けてツイートすると、全世界のWordleを楽しむユーザーとつながることができます。ぜひお試しください。
Wordleのコミュニティ文化
Wordleコミュニティにはさまざまなコミュニティ文化が形成されています。
・ヒントの共有
・ハイスコア競争
・英単語に関する学習
Wordleを楽しむユーザー同士、ヒントを共有し合ったり、ハイスコアを競争したり、さらに英単語への理解と知見を広めるために議論をおこなうなど、お互いがお互いを刺激し合っています。
またWordleを楽しむユーザーは日本や海外など各国に存在しているため、Wordleをしていなければ出会えない人との出会いや、初めて知る言葉を見聞きできる場でもあるでしょう。
Wordleのトレンドと話題
本家Wordleが公開されてから約3年以上。
近年Wordleを楽しむユーザーの中で、大人気アニメ「ポケモン」を題材としたWordleや麻雀など幅広いジャンルのWordleパロディが増えています。
最近のWordleに関する話題でいえば、上でも解説したポケモン版Wordleで、たくさんの人が独自でポケモン版のWordleを作成し発表しています。
またTwitterでは毎朝トレンドとして「Wordle」が挙がる日もあるなど、Wordleは全世界の人々から愛されるゲームへ成長したパズルゲームの1つといえるでしょう。
隙間時間に手軽に楽しめるゲーム
Wordleはシンプルなゲームですが、とても楽しいゲームです。初めてプレイする人や、ご自身のペースで楽しみたい人、またハイスコアの高みを目指してプレイヤー同士切磋琢磨したい人など、幅広いニーズを持ったユーザーが集まるゲームでもあります。
今、仕事や家事の片手間に楽しめるゲームをしてみたい人はぜひWordleで遊んでみませんか。
また、本格的にWordleの魅力を探求し楽しみたい人は、コミュニティへの参加やSNS上での交流を通じて英単語の勉強やハイスコアを目指してみてはいかがでしょうか。
[文・構成/grape編集部]