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ひな人形とゴスロリをかけ合わせたら…?形を変えて心を伝える伝統文化

By - grape編集部  公開:  更新:

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出典:後藤人形

3月3日の桃の節句を迎える中、伝統的なひな人形に現代的なテーマを融合させた、新しいタイプのひな人形が注目を集めています。

ゴスロリに、ウエディング、現代的にアレンジされた伝統文化

ゴシックロリータをテーマにした「Gothic」

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出典:後藤人形

「森のウエディング」の男雛の手には、指輪が…!

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出典:後藤人形

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出典:後藤人形

愛されるよろこびの瞬間を伝える「花かんむり」

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出典:後藤人形

男雛と女雛をテディベアに置き換えた「森のくまさん」

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出典:後藤人形

極上のシルクを素材に使用した「PARADISE」

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出典:後藤人形

世界から見た「日本の色」をテーマにしたひな人形

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出典:後藤人形

雪景色の中に佇む2人

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出典:後藤人形

和紙からもれる、やわらかな光で「こもれび」を表現

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出典:後藤人形

フランスのガラス工芸者「エミール・ガレ」をテーマにしたひな人形

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出典:後藤人形

作者は、岐阜県の岐阜県の人形店「後藤人形」の節句人形工芸士である、後藤由香子さん。

「お子さんに対するご家族の愛が伝わるよう」にと思いを込めて作り出されたひな人形からは、見ていると心が温まるような、あふれる優しさが伝わって来ます。

斬新なひな人形が生まれたきっかけ

「毎年飾るのが楽しみになるようなひな人形が作りたかった。」

和室が主流だった日本の家庭も、時代の流れとともにだんだんと洋間の方が増え、洋間中心の間取りが主流になっている印象。

時代の流れに合わせ、「洋間にも合うひな人形を作ろう」というのがきっかけだったそうです。

大人の女性でも楽しめる日に

「女の子のお祝いの日ではあるけれど大人の女性でも楽しんでもらえるような、ひな人形になってほしい」

という後藤さんの願い通り、最近では自分用にと購入されていかれる大人の女性もいらっしゃるそうです。

身近なテーマを取り入れることによって、幅広い層に親しんでもらえるものになっているのではないでしょうか。

伝統的な側面を残すのは難しいもの

一方で、寄せられる反応も様々だそう。

作者の後藤さんは、「ひな人形という伝統文化と現代的なテーマをうまく融合させるためのさじ加減は毎回難しい」と語っています。

しかし、技術や素材を大切にして作られた作品からは、新しさの中にも、日本人の品格を感じさせてくれます。

それも、伝統文化の伝え方を「形を変えて、心を伝える」ものと考える後藤さんだからこそできること。

伝統は今を生きている

後藤さんのお話をうかがっていると、「伝統は今を生きていて、今を生きている私たちが心から楽しんでこそ次の世代に伝わっていくもの」だということを、教えていただけるようです。

ちなみに岐阜県では、旧節句にあたる4月9日までひな人形を飾っている家が大半なのだそうです。

一般的には、3月3日を過ぎるとすぐにひな人形を片付ける方が大半でしょう。しかし本来は、3月4日の「送り節句」の日まで飾っておくものなのです。

ゆっくりとひな人形を眺め、楽しみながら桃の節句を過ごしてみてはいかがですか?

出典
後藤人形

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