京都で『迷惑な観光客』の対策に立札 罰金1万円で賛否両論 By - grape編集部 公開:2024-05-31 更新:2024-05-31 マナー京都観光 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 観光客に人気がある京都府。 寺社仏閣を含めた古都の街並みを見るため、海外からの観光客も数多く訪れています。 写真撮影を楽しみながらの街歩きは、旅行の楽しみ方の1つですが、振る舞いに問題があり、地域住民とのトラブルに発展するケースもあるようです。 京都府の場合、迷惑行為に対する、ある地区の対応に賛否の声が上がりました。 祇園に立てられた『通行禁止の立札』が話題に 以前より、観光客による芸舞妓のつきまといや、ゴミのポイ捨てなどに悩まされてきたのは、同府の京都市東山区にある祇園地区。 メインストリートの花見小路の脇にある、個人や法人が所有する私道の通り抜けや、住宅の撮影などをする観光客も確認されていました。 数々の迷惑行為を受け、同区の地元協議会は、2024年4月末頃から私道の通り抜け禁止を告げる高札の順次設置を決定。 同年5月29日には、花見小路の脇道である私道『小袖小路(こそでこうじ)』に高札を設置する工事が行われ、話題となりました。 ※写真はイメージ 『小袖小路』はネットドラマで舞台となったことから、ファンが撮影の地を巡る、いわゆる『聖地巡礼』の場所の1つとして観光客が押し寄せていました。 そのため、『小袖小路』を通り抜け禁止とし、違反者には罰金1万円を課すことにしたのです。 立札には、日本語・英語・中国語で「私道につき、観光客、ガイドツアーの写真撮影や進入禁止」と書かれていました。 罰金1万円の立札に賛否両論 日本では観光客の増加にともない、各地で『オーバーツーリズム(観光公害)』が発生し、たびたびニュースになっています。 京都府での出来事を知り、多くの人が賛成の声を上げる一方、否定的な意見もあるようでした。 【肯定的な意見】 ・夜中に私道に入る団体客とかがいたので、いいことだと思う。自分たちでルールを作って、守るしかない。 ・こんな無粋な立札を立てないといけない現状が悲しいけど、当然の措置。 ・外国人観光客の場合、文化と言葉の違いで、何がマナー違反なのかを伝えるのが難しい。ちょっとの注意だと響かないと思うので、立札は正解。 【否定的な意見】 ・地域住民の気持ちは分かるけど、罰金はどうなんだろう。街の景観も悪くなるし…。 ・京都府自体が観光に特化しているから、こんな事態になっている部分があると思う。そこから見直そうよ。 ・「通行料として1万円を払ったら通れるし、撮影もやり放題」って考える人がいそうなので、効果には懐疑的。柵を立てて、警備員を配置したほうがいい。 飲食店が立ち並ぶ地域など、経済を回すことにつながる場所に、観光客が集中するのであれば喜ばしいこと。 対応しきれないほどの観光客が、望ましくない場所に集まる要因については、一考の価値があるかもしれません。 とはいえ、すでに人気スポットと化している場所では、早急な対応が求められているもの。 日本人であっても、観光先がどういった地域なのかを、毎回詳しく把握している人は少数派です。 知らぬ間に、地域住民にとって暗黙のルールを破り、迷惑をかけている可能性もあるでしょう。ましてや、海外旅行ならなおのこと分からないはず。 それを踏まえると、ひと目で禁止事項が分かる立札は、海外から来た観光客側にとってもプラスになるかもしれません。 事態が改善に向かう道を、観光地と観光客の双方で模索していきたいですね。 [文・構成/grape編集部] ダルビッシュ有が日本に帰国 向かった先は…?2024年11月12日、メジャーリーグの『サンディエゴ・パドレス』に所属するダルビッシュ有選手が、自身のブログを更新。日本に一時帰国していたことを明かしました。 俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。 Share Post LINE はてな コメント
観光客に人気がある京都府。
寺社仏閣を含めた古都の街並みを見るため、海外からの観光客も数多く訪れています。
写真撮影を楽しみながらの街歩きは、旅行の楽しみ方の1つですが、振る舞いに問題があり、地域住民とのトラブルに発展するケースもあるようです。
京都府の場合、迷惑行為に対する、ある地区の対応に賛否の声が上がりました。
祇園に立てられた『通行禁止の立札』が話題に
以前より、観光客による芸舞妓のつきまといや、ゴミのポイ捨てなどに悩まされてきたのは、同府の京都市東山区にある祇園地区。
メインストリートの花見小路の脇にある、個人や法人が所有する私道の通り抜けや、住宅の撮影などをする観光客も確認されていました。
数々の迷惑行為を受け、同区の地元協議会は、2024年4月末頃から私道の通り抜け禁止を告げる高札の順次設置を決定。
同年5月29日には、花見小路の脇道である私道『小袖小路(こそでこうじ)』に高札を設置する工事が行われ、話題となりました。
※写真はイメージ
『小袖小路』はネットドラマで舞台となったことから、ファンが撮影の地を巡る、いわゆる『聖地巡礼』の場所の1つとして観光客が押し寄せていました。
そのため、『小袖小路』を通り抜け禁止とし、違反者には罰金1万円を課すことにしたのです。
立札には、日本語・英語・中国語で「私道につき、観光客、ガイドツアーの写真撮影や進入禁止」と書かれていました。
罰金1万円の立札に賛否両論
日本では観光客の増加にともない、各地で『オーバーツーリズム(観光公害)』が発生し、たびたびニュースになっています。
京都府での出来事を知り、多くの人が賛成の声を上げる一方、否定的な意見もあるようでした。
【肯定的な意見】
・夜中に私道に入る団体客とかがいたので、いいことだと思う。自分たちでルールを作って、守るしかない。
・こんな無粋な立札を立てないといけない現状が悲しいけど、当然の措置。
・外国人観光客の場合、文化と言葉の違いで、何がマナー違反なのかを伝えるのが難しい。ちょっとの注意だと響かないと思うので、立札は正解。
【否定的な意見】
・地域住民の気持ちは分かるけど、罰金はどうなんだろう。街の景観も悪くなるし…。
・京都府自体が観光に特化しているから、こんな事態になっている部分があると思う。そこから見直そうよ。
・「通行料として1万円を払ったら通れるし、撮影もやり放題」って考える人がいそうなので、効果には懐疑的。柵を立てて、警備員を配置したほうがいい。
飲食店が立ち並ぶ地域など、経済を回すことにつながる場所に、観光客が集中するのであれば喜ばしいこと。
対応しきれないほどの観光客が、望ましくない場所に集まる要因については、一考の価値があるかもしれません。
とはいえ、すでに人気スポットと化している場所では、早急な対応が求められているもの。
日本人であっても、観光先がどういった地域なのかを、毎回詳しく把握している人は少数派です。
知らぬ間に、地域住民にとって暗黙のルールを破り、迷惑をかけている可能性もあるでしょう。ましてや、海外旅行ならなおのこと分からないはず。
それを踏まえると、ひと目で禁止事項が分かる立札は、海外から来た観光客側にとってもプラスになるかもしれません。
事態が改善に向かう道を、観光地と観光客の双方で模索していきたいですね。
[文・構成/grape編集部]