若者の使う『尊い』はどんな時に使う? 意味や例文を分かりやすく解説
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『高貴である』『崇高な』といった意味で使用される『尊い』という言葉。若者の使う『尊い』は少し違った意味を持つようです。この記事では、若者の使う『尊い』について、詳しく解説します。どのような時に使えばよいのか、最後まで読んでマスターしてくださいね。
『尊い』の読み方・意味
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まず、『尊い』の読み方と意味を確認しましょう。本来の意味と、若者の間で使われる時の意味は、どのように違うのでしょうか。
『尊い』の読み方
『尊い』は『とうとい』と読みます。古風な読み方として『たっとい』という読み方もしますが、2024年現在主に用いられる読み方は『とうとい』であると覚えておきましょう。
また、読み仮名は『とうとい』であり、『とおとい』はよくある間違いなので注意が必要です。
『尊い』の本来の意味
『尊い』の意味は、本来『気高く近寄りがたい』『神聖』『高貴』などです。
現在では、『尊い命』『尊い教え』など、主に「価値がある、貴重である」という意味で用いられています。何ものにも代えがたい、比較できない絶対的なもの、というニュアンスです。
古くは、『尊い人』『尊い存在』などのように『非常に身分が高い、高貴である、恐れ多くて近寄りがたい』など、地位や身分が高いさまを表す用法もありました。しかし、階級社会ではなくなった今日、その用法で使用されることはあまり見かけないようです。
若者言葉の『尊い』の意味とは
現在、SNSなどで見かける若者言葉の『尊い』は、「すばらしい」「最高に好き」「最上級の存在」などの、さまざまな意味を持っています。どうしようもなく好きでたまらない気持ちや外見への憧れ、尊敬の念などを表す時に使うことが多いようです。
このように使われるようになったのは2010年代後半、ゲームやアニメのキャラクターに対しての表現として、オタク文化の中で生まれたといわれています。ネットスラングとして広まり、今ではSNSなどで若者を中心に広く浸透している使い方となりました。
また、若者言葉においても読み方は『とうとい』が基本ですが、よりくだけて『てぇてぇ』といういい方も一般的になりつつあります。こちらももともとはネットスラングでしたが、今では若者の間では珍しくないようです。
若者言葉の『尊い』を使用した例文
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若者の間で使われる『尊い』の独特のニュアンスを理解したところで、実際にどのように使用されるのかを見てみましょう。
かわいすぎて尊い
「とにかくかわいくて仕方がない」「最高にかわいい」「深い愛情が止まらない」など、強い愛着の気持ちを表す時に使います。対象は好きなアイドル、声優やキャラクターから、恋人や子供、ペットにいたるまで、あらゆる場面で使うことができます。
推しが尊い
『推し』、つまり、自分の応援している好きなアイドルやキャラクターなどのことが最高に好きである、称賛している、という気持ちを表しています。
この『推しが尊い』という表現は、若者言葉の『尊い』を使用する時のもっともスタンダードな使い方の1つといってよいでしょう。
尊みが深い
「分かりみが深い」という文章を目にしたことがある人もいるのではないでしょうか。大変共感している、とてもよく分かるという意味なのですが、これと同じような表現の仕方が『尊みが深い』です。
好きなアイドルを目の前にした時、アニメの感動的なシーンを見た時など、言葉にできないほど感動した時や気持ちが高揚した時などに『尊みが深い』と表現。
『尊み』は『尊い』を名詞形にした独特の言い回しで、『深い』は「強く、深く感じている」ことを表現しています。
これらの例文はあくまで一部であり、ほかにもさまざまな使い方があります。中には、本来の意味からかけ離れているように感じるような言い回しも。
『尊い』には、語感のよさやユーモアを重要視した、スラングならではの使い方があふれています。インターネットや若者との会話などで、新しい使い方を発見するのも面白いのではないでしょうか。
『尊い』の英語表現
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『尊い』を英語で表現するとどのような言葉になるのでしょうか。
precious
『precious』は、『貴重な』という意味の言葉で、本来の『尊い』の意味に近い英語です。若者言葉としての意味でも重なる部分はあるので、そのような意味で使用しても問題ないでしょう。
なお、『尊い』本来の意味の英語表現として、ほかにも『noble(高貴な)』、『valuable(価値のある)』、『holy(神聖な)』などを使うこともできます。
bias
『bias』は『性癖、先入観、偏見』などの意味の英語です。日本語でも「バイアスがかかっている」などといいますが、主にK-POPファンの間では『推し』という意味で使われるスラングとして有名な言葉です。
『She is my eternal bias.(私の推しは永遠だ)』というように使われます。
awesome
『awesome』は『荘厳な、すばらしい、畏怖や畏敬の念を抱かせる』という意味の英語です。もともとは聖書で神についての表現として用いられていた、やや堅い単語でした。
現在、主にアメリカでよく使われるスラングとしては、『すごい』『かっこいい』『おいしい』などさまざまな意味があるようです。日本語でいうと『やばい』のようなニュアンスでしょうか。ドラマや歌詞でも多用されている言葉です。
『尊い』の類語・派生語
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若者言葉としての『尊い』の類語、派生語は、独特でユニークな表現ばかり。1つずつ見ていきましょう。
召される
感動する気持ちや魅力が強すぎてたまらない、といった時に使用します『召される』とは『神に召される』、つまり『死にそう』だということ。「死ぬほどかっこいい」ことをいい変えると、「かっこよすぎて召される」になります。
ほかにも、「推しがかわいすぎて召される」「アニメのラストに感動して召された」などと使用できます。
琴線に触れる
『琴線に触れる』とは、『感動する、感銘を受ける』という意味の表現です。芸術作品に触れたり感動的な場面に遭遇したりして、心が震えるような感動を覚える、という状態を指します。
このように『深い感動を表す』という意味では、若者言葉としての「琴線に触れる」も同じようなニュアンスといってよいでしょう。やや古風な言い回しを使うことで、崇高な印象を強めているともいえます。
沼落ち
『沼』とは『夢中になっているもの』のこと。その沼に落ちて出られない、つまり『ハマってしまって抜け出せない状態』『どうしようもなく熱中している状態』を指します。
沼はアイドル、ゲームやアニメ、漫画など、夢中になっているものすべてが対象です。『アイドル沼』など、『~沼』という表現も見られます。
好きで仕方ない、愛してやまない、という意味では『尊い』の類語といえるでしょう。
『尊い』をどんな時に使うか理解しよう
ここまで、若者言葉としての『尊い』の意味や使い方、類語などを解説しました。若者の使う『尊い』は、本来の『尊い』から飛躍して、さまざまな意味を含んだ使い方をしています。
また、微妙なニュアンスの違いを表現するためにユニークな類語も出てきており、奥深い世界が広がってきていますね。
しかしながら、対象をすばらしいと思う気持ちを表したり、深い感動を表したりする言葉としては、共通していることもあるかもしれません。『尊い』をどのような時に使うのか理解して、ぜひ、気持ちを表現してみてくださいね。
[文・構成/grape編集部]