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菓子折りの意味とは? 使う用途や失礼なく渡せるマナーを紹介

By - COLLY  公開:  更新:

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※写真はイメージ

菓子折りというと、どのようなものをイメージしますか。ギフト用のお菓子や、きれいなパッケージで包装された、晴れの日のお菓子の詰め合わせを頭に浮かべるかもしれません。

では、菓子折りに関するマナーはどれくらい理解しているでしょうか。本記事では菓子折りの意味や用途、相手に渡す場合のマナーについて紹介します。

菓子折りの意味と読み方

クッキー缶・缶の入れ物に敷き詰められた美味しいクッキーの画像

※写真はイメージ

『菓子折り』の読み方は、『かしおり』。菓子は洋菓子や和菓子などのお菓子全般のことを指します。では、『折り』とはどのようなものでしょうか。

諸説ありますが、折りは折り箱の略称ではないかといわれています。折り箱は、食品を詰め合わせる時に使われていた、木を薄く削り折り曲げて作った箱のことです。

2024年現在では、入れものに詰め合わされた贈答用のお菓子をさすようになった菓子折り。丁寧にラッピングされ、のし紙をかける場合もあります。木製の折り箱だけでなく、紙の箱や金属の缶、プラスチック製の入れものに入ったお菓子も菓子折りと呼ばれているようです。

菓子折りの用途

マカロンとクリスマスの画像

※写真はイメージ

菓子折りは贈答用に使われることが多く、慶事のお祝いをする時のギフトやお返しに使われることもあります。また、お彼岸やお盆、法事などで故人のお供えものにすることもしばしば。ここからは、菓子折りを渡す状況ごとのマナーを紹介します。

謝罪

ミスをして相手に迷惑をかけたり、誰かにケガをさせてしまったりした場合、謝罪の気持ちを込めて菓子折りを持って行くこともあります。

お詫びをする気持ちを表すことから、老舗の店舗、著名なブランドから選び、落ち着いた重厚感のある菓子折りがおすすめです。包装紙や謝罪の手紙なども付けると、より丁寧な感じがします。

挨拶

お中元やお歳暮、お年賀などの季節の挨拶で菓子折りを渡すこともありますね。気軽に遊びに行った家への手土産や、仲間内への差し入れで、おいしいお菓子を渡す場合もあるでしょう。

取引先の企業へ菓子折りを贈るなら、大勢で分けやすいように個包装されている常温のお菓子がおすすめ。気のおけない友人や知人に持って行くなら、好みに合うようなお菓子を選ぶとよいでしょう。

お礼

お世話になった人に、感謝の気持ちを込めて菓子折りを贈ることもありますよね。個人的に贈るのであれば、相手の好みに合ったお菓子を贈ると喜ばれるでしょう。ただ、相手に家族がいる場合は、年齢層や好みもバラバラで選ぶのに苦労するかもしれません。

クッキーやフィナンシェなどの焼き菓子の詰め合わせ、せんべいやあられのセットであれば、多くの種類や味付けのお菓子が入っています。それぞれの好みに合ったお菓子がそろい、相手先でも困らないでしょう。

職場

職場では就職や着任の挨拶、退職する時のお礼などで菓子折りを渡すことがあります。多くの人に贈るため、万人に好まれるお菓子を選ぼうとして困る人も少なくありません。

個包装されて多くの人で分けられるもの、賞味期限が長いもの、バッグなどに入れられ、気軽に食べられるものを選ぶことをおすすめします。

菓子折りに関するマナー

手土産・お菓子の画像

※写真はイメージ

身近な友人や親族に菓子折りを渡す場合、マナーはあまり関係がないかもしれません。しかし、目上の人や取引先の担当者などとのお付き合いでは注意が必要ですね。相手に菓子折りを渡す時に、気をつけたいマナーを紹介します。

予算

菓子折りの予算は相手との関係性にもよりますが、あまりに高すぎると相手が負担に感じることもあるようです。

丁寧にお詫びの気持ちを伝える場合でも、高額の菓子折りでは、品物で幕引きを図っているという印象を与えて、謝罪を受け付けてもらえない恐れもあります。菓子折りの金額の目安は以下の通り。

  • 親しい仲での挨拶・お土産:千円~2千円くらい
  • 目上の人・職場でのお礼・挨拶の品:3千円~5千円くらい
  • 謝罪:5千円~1万円まで

選び方

菓子折りの選び方に頭を悩ませる人も少なくないでしょう。失礼のないようにするにはどうしたらよいでしょうか。菓子折りの種類や内容量から選び方を考えてみましょう。

種類

菓子折りには、あんこを使ったお菓子、どら焼き、カステラ、せんべいなどの和菓子、クッキーやパウンドケーキ、マフィンなどの焼き菓子、チョコレートなどの洋菓子があります。親しい人であれば、相手の好みに合わせて選びましょう。

不特定多数の人に渡す場合は、賞味期限が長いもの、多くの種類が入り、それぞれの好みに合わせられる菓子折りがおすすめ。

クッキーなどの焼き菓子のセットや、せんべいのギフトセットが喜ばれます。和菓子は高級感があるため、目上の人、顧客のところに持っていくのにふさわしいです。お詫びの品として渡す場合にも失礼に当たりません。

季節に合わせて菓子折りを選ぶこともできます。冬ならチョコレートやクリームを使ったお菓子を選んでも、常温で溶ける心配もありません。夏場は、涼し気なゼリーや寒天を使ったお菓子がおすすめ。常温保存ができるタイプもありますよ。

内容量

内容量はお菓子によって差があります。個人的に贈る場合、多すぎないように気を配る必要があります。個数の面から考えると、相手先の人数に付き2倍程度が目安です。1人だけの場合は賞味期限が長めのものにすると、少しずつ食べ進められるので無駄になりません。

仕事関連で菓子折りを選ぶ場合は、個包装で数が多めのものがよさそうです。職場の場合はある程度の人数がつかめるので、人数分よりもいくつか多めの量を渡すように注意します。

取引先に菓子折りを渡す場合は、正確な人数を把握するのが難しいものです。数が足りないのは失礼に当たるため、入り数が多いものを選びましょう。

のしの有無

謝罪する時は、一般的に菓子折りにのし紙を付けません。お礼や挨拶、お祝いの場合、のし紙の水引は『紅白:蝶結び』。お土産やちょっとしたギフトの場合は、のしを付けないことも多いです。

おしゃれでかわいらしいパッケージの菓子折りや、箱の作りが凝ったデザインの場合は、のし紙をあえて付けない場合があります。

個包装されている菓子折りの中には、「お世話になりました」「ありがとうございました」と袋やお菓子にメッセージを入れられるものもありますよ。主なのし紙の表書きは以下の通りです。

  • 季節の挨拶:御中元・御歳暮・お年賀
  • 就任の挨拶:ご挨拶
  • お世話になったお礼・退職する時の挨拶代わり:御礼
  • 一般的なお祝いごと:御祝
  • 御祝のお返し:内祝
  • ちょっとしたお礼(謙遜する表現):心ばかり・粗品

渡し方

挨拶やお礼などで菓子折りを渡すタイミングは、相手先に訪問して挨拶をした後です。紙袋を外して、相手の正面に向けて渡します。

目上の人や取引先に渡すなら、「少しだけですが」「お口に合うとよろしいのですが」と謙遜しながら渡すと印象がよくなるでしょう。

謝罪で菓子折りを渡すタイミングは、相手に謝った後に謝罪を受け入れてくれた上で、帰る直前に渡すとよいでしょう。

許してくれたことを感謝し、「お時間をいただきありがとうございました。よろしければお納めください」などと言葉を添えて渡すと完璧です。ただ、相手が許さずに、菓子折りを拒否した場合はすみやかに持ち帰りましょう。

退職時のお礼やお土産などの菓子折りを勤務先で渡す時には、特にタイミングは決められていません。退職の挨拶代わりで渡すなら、職場での休み時間や休憩時間にお菓子を配り、お世話になったお礼の気持ちを伝えるのもよい方法です。

給湯室などに菓子を置き、各自自由に取る場合もあり、職場のルールに従いましょう。

菓子折りでよりよい人間関係を!

菓子折りは、お付き合いを円滑にできる大切なアイテムです。おいしいお菓子を通じて、お礼やお祝い、謝罪などの気持ちを伝えられます。相手が喜ぶ菓子折りを選んで、よりよい人間関係を築きましょう。


[文・構成/grape編集部]

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