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『鑑みる』の読み方や意味は? ビジネスシーンでの使い方も解説!

By - COLLY  公開:  更新:

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みなさんは『鑑みる』という言葉を使うことはありますか。自分で使用する機会がなくても、本で読んだり、誰かに聞いたりすることはあるでしょう。

この記事では、『鑑みる』の言葉の意味やビジネスシーンでの使い方などについて丁寧に解説していきます。

きちんとした意味を理解しないままなんとなく使っているという人や、正しい使い方が知りたいという人はぜひ最後まで読んでみてくださいね。

『鑑みる』の意味

積み重なねられた本と観葉植物の画像

※写真はイメージ

まずは『鑑みる』という言葉の正しい読み方や意味について確認していきましょう。また『鑑みる』についての理解を深めるために、類語や英語になるとどのような表現になるのかもご説明します。

『鑑みる』の読み方と言葉の意味

『鑑みる』は『かんがみる』と読みます。『鑑』という漢字自体は小学校で習うので、難しいと感じる人は少ないでしょう。しかし『鑑』を『かんが』と読ませる『鑑みる』という言葉を習うのはさらに後になります。

ではその『鑑みる』とはどのような意味なのでしょうか。以前に経験したこと、ある人や物を基準として考えることを表しているのですが、これだけだと具体的にどのような場面で使われる言葉なのか分かりにくいですよね。

具体的には、状況などを深く見つめた上で、考え方や言動を決める時に使われます。

このように『鑑みる』は何かについて深く考え、そしてある事柄についての判断を下す時に使用される言葉だということが分かりますね。

『鑑みる』の類語

ここまでは『鑑みる』の意味とどのような場面で使用されるのかについてお伝えしてきましたが、ここからは『鑑みる』と似た言葉について解説します。まず『鑑みる』の類語として挙げられるのは『参照する』、『踏まえる』です。

『参照する』や『踏まえる』は『あるものや状況を参考にして考える』ことを表しているため、比較的『鑑みる』に近い言葉であるといえるでしょう。

『鑑みる』の英語表現

ここからは『鑑みる』の英語表現についてお伝えしていきます。『鑑みる』というのは日本語では1語の動詞になっていますが、英語では『~に鑑みて』という熟語として使われることが一般的です。

日本語の『鑑みる』にもっとも近い英語は『in view of~』です。

例えば『In view of his previous year’s achievements, we should raise his salary. (前年の彼の実績に鑑みて、彼の給料を上げるべきだ)』というように活用できるでしょう。

上記では、より日本語の『鑑みる』に近い英語表現をご紹介しましたが、ここからは類語として挙げた言葉の英語表現も確認していきます。

『鑑みる』に一番近い類語としてご紹介した『参照する』は動詞の『refer to~』、『踏まえる』は熟語の『take ~ into account』が適切といえるでしょう。以下のように使用できます。

  • I referred to the user manual to use this machine.
  • (この機械を使うためにユーザーマニュアルを参照しました)

  • When we decide the shooting site, we have to take the weather into account.
  • (天候を踏まえて撮影現場を決めなければならない)

このように『鑑みる』とは少し異なりますが、『参照する』の『refer to~』や『踏まえる』の『take ~ into account』も近しい意味で使用できます。状況に応じてより自然な表現を選択して使えるとよいですね。

『鑑みる』のビジネスシーンでの使い方

タブレットを使う2人のビジネスウーマンの画像

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『鑑みる』という言葉の意味や類義語、そして英語表現を確認したことで、『鑑みる』についての理解は深まったのではないでしょうか。しかし、実際にどのようなシチュエーションでどう使うか分からないことには、使いこなせるようになりません。

そこでここからは『鑑みる』を使用した誤用表現や、『鑑みる』を使用した正しい例文をご紹介します。間違いやすい表現方法を知っておけば、実際に会話の中で活用しようと思った時に注意できるので、一緒に見ていきましょう。

『鑑みる』の誤用

『鑑みる』を使う時の誤用として一番多いのは『~を鑑みる』という使い方です。『鑑みる』は動詞なので、なんとなく助詞として『を』を選択したくなる人も多いのではないでしょうか。

例えば『使う』という動詞の時は『を』が助詞になって『はさみを使う』などというようになりますよね。『走る』という動詞の時にもやはり『を』という助詞を使って『校庭を走る』という形で使うでしょう。

しかし『鑑みる』は最初にご説明した通り、『以前に経験した事柄、特定のものや人を手本などに照らし合わせて考える』という意味があります。何かを引用したり参照したりする上で考えるということです。その場合、助詞は『に』を使用します。

例えば『~によると』という表現をよく目にするかと思いますが、そちらも引用する時に使う助詞として『に』を使っていますよね。

そのため『鑑みる』も助詞は『に』を使用するのが正しく、『~に鑑みる』という形が適切といえます。

『鑑みる』を使用した例文

ここまで『鑑みる』の誤用について、そして正しい使い方について解説してきましたので、今度は具体的にビジネスシーンでどういった形で活用されているか見ていきましょう。

『鑑みる』の意味としてもお伝えした通り、『鑑みる』という言葉を用いるシチュエーションは、『何かについて深く考えた上である事柄についての判断を下す時』で、それはビジネスシーンでも同様です。

例えばスーパーやコンビニなどの商店で発注する商品の個数を決める時、過去の同じ季節や同じ気温の時に売れ行きがどのくらいだったか、平日と土日どちらの売れ行きがよいかなど、過去の事例や状況について考えた上で結論を出すでしょう。

そのような状況で使われるのが『鑑みる』です。具体的な例文を見ていきましょう。

  • 昨年の夏の売れ行きに鑑みると、今年はアイスクリームの発注を去年の倍にしたほうがよいだろう。
  • 本日放送のテレビ番組に鑑みて、明日から2週間程度は商品Aをできるだけ多く発注すべきだろう。

もちろん商品を発注するシチュエーションだけでなく、情報の解禁日を決めたり予算や人員の配置を決めたりなど、あらゆるシーンで『鑑みる』は使われます。

せっかく何かを決定する時の材料として過去の事例を出すために用いられる言葉なので、聞き手に理解してもらえるように正しい使い方を覚えておくことをおすすめします。

『鑑みる』を正しく使用しよう

この記事では、『鑑みる』の言葉の意味や類語、そして間違えやすい使い方や『鑑みる』を正しく使った例文をご紹介してきました。日常生活ではあまり使われない言葉ですが、ビジネスシーンではたびたび使われるので、正しい使い方を理解しておくべきでしょう。

特に何かの決断を下す時に説得力を持たせるための材料として過去の事例を出すような場合には、相手に納得してもらうためにも正しく使用できるようにしておくとよいですね。


[文・構成/grape編集部]

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