『ある隣人より』と書かれた手紙 内容に「なんて粋な人」「映画化して」
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- 出典
- @RautavaaraE
「家の整理をしていたら、出てきた」
及川悠介(@RautavaaraE)さんは、そんなひと言とともに、1枚のメモの写真をXで公開しました。
このメモは、2020年以降に新型コロナウイルス感染症が流行し始め、外出などが制限されていた、いわゆるコロナ禍に『ある隣人』から送られた手紙。
書かれていた内容に「感動した」という声が多数集まっています。
『ある隣人より』と書かれた手紙
及川さんは東京藝術大学、そしてパリ国立高等音楽院を卒業した、25歳のヴァイオリニスト。
コロナ禍に、海外から日本に帰国した際、数日間ホテルで隔離生活を送ったことがあったそうです。
部屋からまったく出られない状況の中で、及川さんは、周囲の人に配慮をしつつ、ヴァイオリンを弾いて過ごしていました。
時には「うるさいと思われていないかな」と不安に思うこともあったようです。
隔離生活がいよいよ終わる最終日の夜、配膳された弁当の袋に『その手紙』は入っていました。
長期の隔離の中で、あなたの素晴らしい音色に癒されました。
本当にありがとうございます。ぜひこれからも観客を喜ばせてください。
個人的にはショーソンとシベリウス、ブラームスを楽しみにしていました。
ある隣人より。
隣人は、ホテルの部屋からまったく出られないという、心身ともに閉鎖的な空間の中で、及川さんが奏でる音色に、癒されていた模様。
手紙の内容を見るに、隣人は普段から音楽を聴くのが好きだったのでしょう。
自分の演奏が誰かの心に届いたことを嬉しく思い、2024年7月現在まで大切に手紙を保管していた、及川さん。
当時のことを振り返り「温かく受け止めてくださり、ありがとうございました」と感謝をつづったのでした。
【ネットの声】
・とてもいい話。音楽の力って素晴らしいな。
・粋なやり取り。こんなふうに、想いを伝えられる人になりたいな。
・コロナ禍に「芸術は不要不急」といわれていたけれど、人の心には本当に必要だと思う。
・及川さんの動画を観てきた。本当に素敵な音色。隔離中に聴こえてきたら、癒されるだろうな。
及川さんによると、ホテルを出た時にはすでに隣の部屋の人はいなかったようで、誰が手紙を渡してくれたのかは、未だに分からないとのこと。
「またどこかでお会いできたらな」とつづっていました。
及川さんがヴァイオリニストとして活躍する中で、再び『ある隣人』と会う日が来たら、とても素敵なことですね。
[文・構成/grape編集部]