モスコミュールとはどんなカクテル?度数や名前の意味も紹介
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- 出典
- アサヒ飲料
バーや大衆酒場のドリンクメニューとしても人気のカクテル『モスコミュール』。名前に聞き覚えがあったり、実際に飲んだ経験があったりする人もいるかもしれませんが、モスコミュールが何のお酒をベースにしているのかなどご存じですか。
本記事では、モスコミュールがどのようなお酒なのか、名前の由来は何なのかなど、詳しく解説していきます。自宅で作れるモスコミュールのレシピもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
モスコミュールとは?
※写真はイメージ
モスコミュールは、トウモロコシやジャガイモなどの蒸留酒をベースにして作られたお酒『ウォッカ』を使ったカクテルです。基本的に、ウォッカをジンジャーエールで割り、仕上げにライムを絞って作られるさわやかな味わいが特徴ですね。
グラスの縁にライムを飾るほか、絞ったライムをそのままグラスに入れて提供される場合もあり、シンプルな材料ながらライムの緑が鮮やかに映える見た目も美しいカクテルです。
モスコミュールの意味
そもそも『モスコミュール』という聞きなれない名前は、どのような意味を持つ言葉なのでしょうか。
モスコミュールは英語で表すと『Moscow Mule』。単語ごとに見ていくと、『Moscow』はロシアの首都『モスクワ』を指し、『Mule』は動物の『ラバ』を指します。つまり『Moscow Mule』は直訳すると、『モスクワのラバ』を意味するのです。
何を意味するのか疑問に思われるかもしれませんが、名前の由来には諸説あり、モスコミュールを飲んだ時の衝撃に例えて付けられた名前といわれています。
モスクワで生まれたお酒であるウォッカは度数の高いお酒なので、ジンジャーエールで割ってカクテルにしたとしても、依然としてアルコール度数は高いままです。
ベースに使うウォッカの種類にもよりますが、基本的にモスコミュールのアルコール度数は10~13度ほどあるといわれています。一般的なビールが約5度のアルコール度数である点を考えると、モスコミュールのアルコール度数の高さが想像できるでしょう。
アルコール度数の高さゆえ、飲むと『まるでラバに蹴られたようなインパクトがある』ことから、『モスコミュール』の名前が付けられたといわれています。
後ろ脚が強い動物である、ラバに蹴られたくらいの、ガツンとした衝撃が来るカクテル、という意味ですね。
ジンジャーエールで割りライムを絞っている点から、モスコミュールは人によっては飲みやすいお酒かもしれませんが、度数が高いカクテルなのは忘れずに。
モスコミュールの名前からはとうてい想像できないような、まさに衝撃的なカクテル名の由来ですね。
モスコミュールはどんな味?
気になるモスコミュールの味は、ジンジャーエール特有の甘みと辛さにライムのさわやかさが重なった、さっぱりとした味わいです。炭酸で割っているので、スッキリした味を楽しめるカクテルですよ。
実はウォッカ自体は無味無臭といわれるほど味がないので、『ウォッカの味』は感じないかもしれません。
モスコミュールを飲んだ時にノドや身体が瞬時にカッと熱くなるような感覚があるかもしれませんが、その熱くなる感覚こそが、ウォッカのアルコール度数の高さによるものです。
アルコール度数が高いためジンジャーエールで割っていても依然としてアルコールは残っており、飲みやすいからと多量に飲んでしまうのは要注意。
ウォッカ自体は、寒い国ロシアで身体を温めるために飲まれるお酒で、ウォッカを使ったモスコミュールもまた同じ目的で飲まれるお酒なのだと頭に入れておいたほうが安心です。
なおウォッカとジンジャーエール、ライムのシンプルな材料で作られるモスコミュールですが、実はグラス1杯ぶんのカロリーが150~170キロカロリーほどあります。
糖質だけ見るとビールより高いので、糖質が気になる人も飲みすぎには注意が必要かもしれませんね。
モスコミュールのカクテル言葉とは?
私たちが普段飲んでいるカクテルには、それぞれ『カクテル言葉』と呼ばれる、カクテルの持つ意味があるのをご存じでしょうか。
カクテル言葉はアメリカで生まれた文化といわれており、例えば、同じライムを使ったカクテル『ジンライム』には『色褪せぬ恋』『愛情深い人』のような、カクテル言葉があります。さりげなく愛を伝えたい時にぴったりのカクテルですね。
気になるモスコミュールのカクテル言葉は、『ケンカをしたらその日のうちに仲直りをする』だといわれています。カクテル言葉は必ずしもすべて愛や恋にまつわるものばかりではなく、モスコミュールのように友情をテーマにしたカクテル言葉もあるようです。
アルコール度数の高さからはイメージできない、ほがらかな印象のカクテル言葉を持つモスコミュール。いい争いをしてしまって素直に謝れない時などにそっと差し出すと、スマートに仲直りができそうな気がしますね。
モスコミュール以外にも、カクテルにはそれぞれ素敵なカクテル言葉があるので、興味がわいた人はぜひ調べてみてください。
モスコミュールの作り方
※写真はイメージ
さっぱりとした味わいが魅力のモスコミュールは、材料がシンプルなので自宅でも簡単に作れますよ。本記事では『アサヒ飲料』のウェブサイトで紹介されている、基本のモスコミュールの作り方をご紹介します。
モスコミュールの本場モスクワでは、モスコミュールはグラスではなく銅でできたマグカップで飲むのがスタンダードだといわれています。
由来には諸説あり、モスコミュールに入れるジンジャーエールの原型『ジンジャービア』を売りさばくために、昔のアメリカで銅のマグカップに入れてモスコミュールを提供したのが始まりとの説があるようです。
日本のバーでも、モスコミュールを提供する時だけは銅のマグカップで提供しているところもあるので、銅のマグカップで提供されても驚かないようにしたいですね。
ライムなしで作りたい場合
モスコミュールはライムを使ったカクテルですが、日本でライムを手に入れるのは難しいかもしれません。
代わりにレモンやレモンジュース、柚子を使ってもおいしく作れるので、ライムが手に入りにくい人やライムの味が少し苦手な人は、ぜひレモンや柚子で作ってみてください。
モスコミュールはさわやかな味わいが特徴のカクテル
バーや大衆酒場のメニューでもよく見かける『モスコミュール』は、ウォッカとジンジャーエール、ライムが加わったさわやかな味わいのカクテルです。脂っこい料理などと一緒に楽しむと、口の中をさっぱりとさせてくれるでしょう。
アルコール度数が高いお酒なので、飲みすぎには注意してくださいね。
・お酒は20歳を過ぎてから。
・飲酒運転は法律で禁じられています。
・妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。
・飲酒は適量を。
・飲んだ後はリサイクル。
[文・構成/grape編集部]