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『セオリー』とはどういう意味?言い換えや対義語を例文も交えて解説

By - COLLY  公開:  更新:

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誰もが、一度は耳にしたことがある『セオリー』。使い方で、意味合いが異なる言葉だと知っていますか。『セオリー』の本来の意味ではなく、間違って活用している人もいるでしょう。

そこでこの記事では、『セオリー』の意味や使い方を解説します。ビジネスシーンで、活用できると便利な『セオリー』。言い換え表現や対義語もあわせて身につけ、適切に使い分けながらあらゆるシーンで役立てていきましょう。

『セオリー』とは

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まず、『セオリー』の意味と使われ方を例文を交えて解説していきます。

『セオリー』の意味

『セオリー』は、物事を統一的に認識するために組み立てられた知識体系や、特定の人物が示す見識や主張といった意味を持つ言葉です。幅広いシーンで使われる言葉で、ビジネス以外にもスポーツの場でも活用されています。

スポーツシーンでは、対戦相手に勝利するための、作戦や戦略の軸となる、体系立てられた基礎知識といった意味合いで用いられているようです。

『セオリー』の使い方

ここでは、『セオリー』の使い方をフレーズで解説していきましょう。

『セオリー通り』

『セオリー通り』は、『事前に準備した流れ通りに』や『仮定や想定通りに』といった意味合いで使われています。注意すべき点は、『セオリー』で使われる仮定や想定は根拠が明らかにできるものであることです。

明確な理由や要因を示せない曖昧な事柄は、『セオリー通り』に含まれていない点は理解しておきましょう。以下、例文を紹介します。

【例文】

  • 監督と選手が一丸となってセオリー通りに戦えば、明日の決勝戦に勝てるはずだ。
  • セオリー通りに計画を進めたことで、市場シェアの半分以上を占める主軸商品となった。

『セオリーを確立する』

『取り組み方』や『仕方』、『手段』といったニュアンスで使われるのが『セオリーを確立する』です。業務の方針や進め方などが重要になるビジネスシーンにおいて、活用される機会が多い言い回しといえるでしょう。

【例文】

  • 創業から40年の間に培われた技術や経験を元に、新規事業参入におけるセオリーを確立させた。
  • 世界各地を飛び回っていた経験からセオリーが確立されている上司は、仕事のスタイルにブレがない。

『○○のセオリー』

個々人が持ち合わせる考え方や主張、意見を表す時にも『セオリー』は使われます。ただし、あくまで個人の認識です。世間一般的な見識であるかのような使用は、誤解を与える可能性があるため注意しましょう。

【例文】

  • メニューの試食会には、男性社員よりも1割多く女性社員を参加させるのが社長のセオリーだ。
  • 母の主張には必ず賛同するのが、父のセオリーだ。

『セオリー』の語源

そもそも英語の『theory』は、ギリシャ語の『theoria(テオリア)』が語源となっているそうです。『theoria』には、見る行為や集中して物事の性質をうかがうといった意味があります。

『theoria』の意味合いが転じた結果、『theory』が見識や物事の軸となる手段を表すようになったそうです。そして英語の『theory』が定着し、日本語でも同様の意味で使われるようになったとされています。

『セオリー』の類語と対義語

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『セオリー』の言い換え表現や、対義語について解説していきましょう。

類語と例文

『セオリー』の言い換え表現には、『マニュアル』や『定石』、『モットー』が挙げられます。例文を交えて、1つずつ見ていきましょう。

『マニュアル』

『マニュアル』は、特定の物事の使い方や注意点が記載されたものを指した言葉です。問題が起きた時の対応方法も書かれている場合が多く、手順通りに対応することで解決できます。

『手段』や『仕方』といった対応策が『セオリー』にも含まれることから、『マニュアル』は『セオリー』の類語といえるでしょう。

【例文】

  • 立ち上げから携わってきた現在の部署から異動するに当たり、業務のマニュアル化が必要だ。
  • マニュアルを読み込んでいたため、上司の不在中に発生したクレームを円滑に対処できた。

『定石(じょうせき)』

『定石』とは、物事を行う際にすでに決められた最適とされる段取りや仕方を意味します。前もって取り決められている体系に沿ったやり方である点が、『セオリー』の類語といえそうです。

違いがあるのは、『セオリー』には推測や仮定といった仮説が含まれるのに対して『定石』には含まれていません。使い分ける際には、文脈にあった言葉を選びましょう。

【例文】

  • 定石を踏んでいては、変化の激しい現在の市場シェアは維持できないだろう。
  • 現社長は創業から変わらない定石をくつがえし、廃業を免れた。

『モットー』

『モットー』とは、自身の行動指針や理念を表した言葉です。英語では『motto』で、『座右の銘』や『スローガン』を意味します。体系的な知識や理論の意味を持つ『セオリー』は、行動の指標や信念の『モットー』の類語といえるでしょう。

しかし、『モットー』と『セオリー』にも違いがあります。『モットー』はこれから行動を起こし目指していくべきことといったニュアンスに対して、『セオリー』はすでに論理立てられている際に使われる表現といえますね。

【例文】

  • 上司や部下の関係性に関わらず、率直な意見を伝えるのが私のモットーだ。
  • 家事や育児を平等に行うのが、私たち夫婦が結婚時に立てたモットーだ。

対義語と例文

対義語には、『実践』や『応用』、『アクション』などの言葉があります。どのような意味があるのか、1つずつ解説していきましょう。

『実践』

『実践』は、実際に行動に移すことを意味します。しっかりと実行するのが『実践』ですが、『セオリー』は実行以前の推論立てた体系を指す表現です。現実に行う『実践』と仮定段階の『セオリー』は、対義語といえるでしょう。

【例文】

  • 予備校で1年間学んだことを受験でしっかりと実践し、希望する大学に進学できた。
  • プレゼン前に上司に指摘された点を修正し実践したことが、新たな契約につながった。

『応用』

知見やルールを実際に活用することを意味する『応用』も、『セオリー』の対義語といえます。特定の物事以外にも、役立てられるところに使っていく『応用』。軸となる基礎的な知識体系を表す『セオリー』と、相反する表現といえそうです。

【例文】

  • 業種は異なるが、前職で学んだ知識は転職後も応用できる。
  • 今回のプロジェクトは、昨年考えた企画をもとに応用して完成させたものだ。

『奇手(きしゅ)』

『奇手』は、意外な手法や想定できないようなやり方を表す言葉です。論理立てて組まれた手法を確立していく『セオリー』とは、対義する表現といえるでしょう。聞き慣れない表現ですが、以下の例文を参考に活用してみてください。

【例文】

  • 妻は息子に勉強させるため、携帯電話を解約する奇手を放った。
  • 市長は外資系企業の経験を生かして、職員には想像できない奇手を考えているようだ。

間違いやすい『セオリー』を正しく活用しよう

この記事では、『セオリー』の意味を例文を交えて解説しました。『セオリー』は、使い方で異なる意味合いを持つ言葉です。それぞれの個人が持つ主張や考えを表すこともあれば、仮定として立てた手段の意味としても活用できます。

使う文脈によっても、多様に活用できる便利な言葉です。しかし、使い方次第では間違った意味合いでとらえられてしまう可能性もあります。本記事で解説した言い換え表現も利用しながら、『セオリー』を正しく役立てていきましょう。


[文・構成/grape編集部]

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