避難所で女性への性被害 啓発ポスターが話題「声に出しましょう」
公開: 更新:


今、もっとも狙われやすいのは… 新しい犯罪傾向にゾッとする残念なことに、空き巣や強盗などの事件はなくならず、連日のようにニュースをにぎわせています。玄関前に監視カメラを設置するなど、防犯対策をしている人もいるでしょう。しかし、近年では犯行の手口や傾向に変化が起こっており、従来の対策だけでは不十分な可能性があります。

「なんとなく恥ずかしい」 女性が抱えるココロとカラダの悩みに専門医は…女性の多くが抱えているのに、他人にはちょっと話しづらい、心と身体の問題やリアルな悩みについて、さまざまなセッションが行われました。女性の健康推進の必要性と課題について考える、ウィメンズ・ヘルス・アクション実行委員会主催のイベント『わたしたちのヘルシー 〜⼼とからだの話をはじめよう in Mar.2025』が、2025年3月7日15時より順次配信。
被災し、避難所生活を余儀なくされる人々は、年齢や性別関係なく、様々なストレスや悩みを抱えているはずです。
その中でも、特に女性に対する「性の被害」に関しては、悩んでいても声を上げづらいという現実があります。
「熊本市男女共同参画センターはあもにい」が作成した、避難所での性被害に対する啓発チラシ。ここには、阪神淡路大震災・東日本大震災時の実例が挙げられています。
出典:熊本市男女共同参画センターはあもにい
ぞっとするような事例が書かれています。被害への対策も挙げられてはいるものの、「『若いから仕方ないね』と見て見ぬふりをして助けてくれない」という悩ましい例も。
とはいえ、被災者だからと言って加害者になっても「仕方ない」と済ましてはならないはずです。
この啓発チラシにあるように、「困ったら声を上げる、相談する」「見て見ぬふりをせず助け合う」そのことが、被災者とそれを支える人々に広く認識されることが望まれます。
避難所が男性を中心に管理運営され、女性への配慮が十分になされないという現実も。過去の災害の事例を受けて、避難所の運営は女性も含めて行われるよう呼びかけがされてはいますが、非常時にはマニュアル通りに事が運ぶとは限りません。
被害が発生しないことが一番望ましくはありますが、もし被害に遭ってしまった際にどのように身を守るか。そして周囲がどのように支援するかが熟慮すべき課題です。