バナナが食べられなくなる!? 不治の病「新パナマ病」の脅威で絶滅の恐れ!
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バナナが絶滅の危機に瀕しています。
手頃な価格で、高い栄養価が得られるバナナを絶滅させ得る病気が、世界中で蔓延し、問題になっています。
「新パナマ病」というこの病原体は、バナナの木を枯れさせてしまうカビの一種。一度かかると治らないため、不治の病とも呼ばれるバナナにとっては恐ろしい病気です。基本的には感染すると、バナナの木は実を付けることができません。
今、この新パナマ病が、日本が輸入するバナナの9割近くを占める産地、フィリピンの南部ミンダナオ島で急速に拡大しているのです。
ここ数年で被害は拡大しており、島にあるバナナの木の1/5が既に感染。ここ5年で生産量は2割以上減り、今年はさらに生産量が落ち込むことが予想されると言われています。
全国平均で1年間に日本人が食べるバナナの本数はなんと40本以上。当然の如く、Twitterでも大きな反応がありました。
バナナの歴史は病原体との闘い
実はバナナは、元々病原体に弱いフルーツです。
100年程前に、中米のパナマ周辺で確認され、その後、世界中に感染が拡大した「パナマ病」により、当時流通していたバナナはほぼ全滅したと言います。
現在、流通しているキャベンディッシュ種は、「パナマ病」に強いと言われていますが、「新パナマ病」への耐性はありません。
また、栽培バナナは、基本的には種子のない不稔であるため、遺伝子的な多様性に乏しいと言われます。そのため病原体に弱い傾向にあり、今回のような病気によって大きな被害を受けてしまう可能性が高いのです。
こうした事態を受け、バナナの生産大国フィリピンでは「新パナマ病」に強い新品種の開発を進めていますが、現状では実用化のメドが立っていないとのこと。
日本にも馴染み深いフルーツ、バナナ。一刻も早く、「新パナマ病」に強い、新種のバナナを開発してもらいたいですね!