スタート社がチケット転売者に開示請求 コンサートのシステムにファンは?
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チケット転売サイトを通じて、所属しているアイドルグループやタレントのコンサートチケットを転売する行為に対して、法的手続を行っていた、株式会社STARTO ENTERTAINMENT。
2024年12月9日、同社が『チケット高額転売者に対する開示請求のお知らせ』を発表しました。
大手芸能事務所が『相次ぐチケットの転売』に開示請求を実施
人気のアイドルグループやタレントが所属している、株式会社STARTO ENTERTAINMENTは長年『チケットの不正転売』に悩まされてきました。
チケットの売買サイトである『チケット流通センター』と『チケットジャム』に対して、『チケット高額転売者』の開示請求を行ったといいます。
タレントを応援しているファンの中にも、チケットが高額な値段で転売されている様子を見て、心を痛めるは人は多くいたようです。
『チケットの不正転売』は、2019年6月から施行された『チケット不正転売禁止法』によって取り締まりが厳しくなりました。
今回、同社がおこなったチケット高額転売者に対する開示請求は、この法律に基づくものです。
消費者庁では、法律についてこのように説明しています。
転売サイトなどで、定価を大幅に上回って販売する『高額転売』を取り締まるために作られた、『チケット不正転売禁止法』。
違反した場合、1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金、またはその両方が科されます。業者だけでなく個人であっても、販売価格を超える価格でチケットの転売をおこなっていれば、罰則の対象となるのです。
多くのファンがライブに行けるためには?
今回、不正転売をおこなった人物の情報開示請求の続報を知らせた、株式会社STARTO ENTERTAINMENT。
「1人でも多くのファンのみな様に適正な方法でチケットが行き渡るようにするため、今後もチケットの不正転売に対して徹底的に対策を講じていく所存です」とコメントしています。
※写真はイメージ
この発表を受けて、ネット上では喜びの声が多数上がっています。しかし、多くのファンがコンサートを楽しむために、ほかの対策を求める声も上がっていました。
・営利目的ではなく、本当に応援している人がコンサートに行けることを願っています。
・ありがとうございます!SNS上での「譲ります」という投稿や取引もなくなるようにしていただきたいです。
・一歩前進ですね。さらに本人確認を厳重に行うことで、転売しても無駄という状態を作ることも必要ではないでしょうか。
・公式による『リセールシステム』をお願いします!当選したけど、体調不良で行けなくなった人が、きちんと行きたい人にチケットを譲渡できたらなと思います。
近年、チケットの不正転売については、オークションや転売サイトだけではなく、SNSでもおこなわれています。
「どうしても行きたいから」と、不正な方法でチケットを入手すると、思わぬトラブルに巻き込まれたり、高額で購入しても無効になったりすることもあるので、絶対に購入しないようにしましょう。
また、開催直前でも、チケットを譲ることができる『リセールシステム』が導入されてほしいという声も見られました。
『リセールシステム』がない場合、体調不良や仕事でコンサートに行けなくなった人は、料金を支払ったままコンサートには行けないという状況になってしまいます。
コンサート開催者が『リセールシステム』を導入した場合、安全にチケットの譲渡ができるので、ファンにとっても、コンサートの開催者にとっても都合がいいでしょう。
しかし、さまざまなシステムがそろっても、ファン全員の希望がかなったり、チケットが当選したりというのは難しいかもしれません。
まずは、不正販売をおこなう人は罰せられ、1人でも多くの人がコンサートを楽しめる環境が整うことが臨まれます。
今後、株式会社STARTO ENTERTAINMENTが、どのようにチケットの不正転売に対応していくか、注目しましょう。
[文・構成/grape編集部]