ティッシュを捨てただけなのに? 東京消防庁が『家庭に潜む危険』を公開
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炒め物に揚げ物と、数々の料理で使用されるサラダ油は、多くの家庭のキッチンに常備されています。
そんなサラダ油の難点は、調理中にコンロ周りに飛び散りやすいこと。
放っておくとこびり付くため、毎回すぐにキッチンペーパーやティッシュで拭き取って、ゴミ箱に捨てている人もいるでしょう。
日常の行動ですが、どうやら、注意すべき点があるようです。
ゴミ箱でサラダ油が自然発火!?
東京消防庁がYouTubeチャンネルにて、『サラダ油が自然発火!?家庭に潜む火災危険』と題し、とある火災実験の様子を公開しました。
サラダ油で火災というと、「揚げ物をしている際に目を離したら燃えてしまった」などの状況を想像しがち。
しかし、この動画で注意喚起されたのは、油を拭き取った後のティッシュです。
実験では、油を拭き取ったティッシュをゴミ箱に入れ、上から大量のティッシュを投入します。
その状態で数時間放置すると、なんと出火してしまいました。
植物系の油に含まれている成分は、空気中の酸素と反応して『酸化熱』が発生。
紙類や布などに油が染み込むと、酸素に触れる面積が大きくなるため、酸化速度が速まります。
上に積まれたゴミで熱の逃げ場がなくなると、ゴミ箱の中の温度が上昇して、最終的に出火してしまうのです。
東京消防庁は、火災を防止するために「植物系の油を含んだゴミは、捨てる前に水で濡らす」などの対策をするよう呼びかけました。
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ほかにも、同様の原理で、アロマオイルを拭き取ったタオルを洗濯後、乾燥機にかけると出火してしまうことがあると紹介しています。
乾燥機にかけず、天日干しをすることで防げるそうです。
東京消防庁だけではなく、各都道府県や市町村も、似たような事例を複数紹介して注意をうながしていました。
愛知県岡崎市の場合、アロマオイル以外の自然発火の事例を、ウェブサイト上で次のように挙げています。
これらの事例でも、油の染み込んだ紙や布を捨てる場合は、水を染み込ませるなどの処理をするように注意しています。
私たちの身近にある植物系の油。注意事項をよく頭に入れて、取り扱いには気を付ける必要がありますね。
[文・構成/grape編集部]