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『俳優』と『女優』の違いとは?呼び方の変化や使い分けを解説

By - grape編集部  公開:  更新:

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『俳優』と『女優』の違いとは?呼び方の変化や使い分けを解説

※写真はイメージ

いつからか、女性の役者を『女優』ではなく『俳優』と呼ぶケースが増えました。

なぜ、女性の役者を『女優』ではなく『俳優』と呼ぶようになったのか、気になる人もいるのではないでしょうか。女性の役者を『俳優』と呼ぶことに、違和感を持つ人もいるかもしれません。

本記事では『俳優』と『女優』それぞれの意味や違いについて解説します。

『俳優』や『女優』が活躍する場についてもまとめましたので、芸能界の仕事が気になる人は、ぜひ参考にしてください。

『俳優』と『女優』の違いとは?

『俳優』と『女優』の違いとは?

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本章では『俳優』と『女優』の違いや『女優』という言葉が誕生した背景について紹介します。

『俳優』と『女優』に使い分けの決まりはない

結論から述べると『俳優』と『女優』の言葉に、使い分けの決まりはありません。

『俳優』とは、テレビや映画への出演を生業とする人を指します。

一方で、女性の俳優は『女優』と呼ばれますが、言葉の意味合いとしてはまったく同じで、あくまでも表現が違うだけです。

そのため『俳優』でも『女優』でも、役を演じる者として高い演技力や表現力が求められます。

『女優』と呼ぶようになったのはいつから?

『女優』という言葉は、一説によると、明治以降に作られたとされています。

1629年当時は『風紀の乱れ』を理由に、江戸幕府によって女性が舞台に立つことは禁止されていたそうです。

そのため、江戸時代から明治初期までは、歌舞伎や能などの舞台で演技をするのは男性だけだったといわれています。

しかし、明治以降に鎖国政策が解かれ、西洋の劇や映画が日本に入ってきたことで『女性の役』は女性が演じるようになりました。

その結果『男性の俳優』と区別するために『女性の俳優』を略した『女優』という呼び方が、人々に浸透していったようです。

プロの役者は『俳優』と『女優』のどちらで呼ばれたい?

プロの役者は『俳優』と『女優』のどちらで呼ばれたい?

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昨今、社会的には『俳優』という呼び方で統一する動きもあるようですが『俳優』や『女優』として活躍するプロの考え方は人によって違うようです。

「女優と呼ばれるのは嫌だ」という人もいれば「私は女優だ」「女優のままでいい」と考える人もいます。人によっては「自分は役者だ」と主張するケースもあるでしょう。

日本では、現在も『女優』という呼称への憧れが強い傾向にあります。また『「女は優しい」と書いて女優と読む』など、言葉の響きを好むケースもあります。

プロの間でも意見は分かれているため、表現に関して一律な線引きは難しいでしょう。

『俳優』と『女優』はどう使い分けるのが正しい?

『俳優』と『女優』はどう使い分けるのが正しい?

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プロの間でも意見が分かれるため『俳優』と『女優』のどちらを使うかは、自由に決められます。

ただし、女性の役者を『俳優』と呼ぶことに違和感を持つ人もいるようです。

『女優』という呼称に馴染みが深い中高年層ほど、違和感を持つ傾向にあります。一方、若い世代では、違和感を持つ人が少ないようです。

『女優』という言葉に敏感になっている人がいる可能性もあるため、会社や公共の場では『俳優』を使うとよいかもしれません。

『俳優』と『女優』が活躍する場

『俳優』と『女優』が活躍する場

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昨今の『俳優』や『女優』は、以下のように、さまざまな場で活躍しています。

  • 映画
  • ドラマ
  • 舞台
  • 声優
  • テレビコマーシャル
  • ラジオ
  • オンライン配信
  • 雑誌

『俳優』や『女優』にとってメインの仕事は、定められた役を演じることであり、ドラマや声優などジャンルが変わってもやるべきことは同じです。

ほかにも、バラエティやラジオなどの番組に出演したり、モデル活動やインタビューに応えたり、といった仕事もあります。

近年では、YouTubeなどのオンライン配信で、自身のやりたいことを自由に発信しているケースも少なくありません。

『俳優』や『女優』が活躍する場は、今後も時代とともに拡大していくことでしょう。

芸能業界で使われている呼び方の違い

芸能業界で使われている呼び方の違い

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芸能業界では『俳優』や『女優』以外にも、似たような意味合いを持つ言葉が複数あります。この章では、使用される呼び方の違いや、使い分けの方法について紹介します。

芸能人

『芸能人』とは芸能を職業とする人の総称であり、芸能界で活躍する人全体が『芸能人』と認識されています。

近年の『俳優』や『女優』は、映画やドラマへの出演だけでなく、バラエティやラジオなど幅広いジャンルで活躍する人が少なくありません。

芸能業界で活動をする人を『芸能人』と呼ぶため『俳優』や『女優』も、このカテゴリーに分類されるでしょう。

有名人

『有名人』とは、多くの人々に知られている人物のことを指します。

そのため、俳優や女優に限らず、スポーツ選手、作家、料理研究家、政治家など、さまざまな分野で活躍する人が対象です。

『俳優』や『女優』でも、世間的にあまり認知されていない場合は『有名人』に該当しないかもしれません。

ただし、ローカルタレントの場合は、全国的に名が知られていなくても『地域における有名人』として認識されています。

役者

『俳優』と『役者』のどちらも『演じる者』という点では共通していますが、昔は活躍する場に違いがあったようです。

それぞれの違いは、以下の通りです。

呼び方 活躍の場
俳優、女優 映画、テレビドラマ、舞台で定められた役を演じる
役者 歌舞伎や能など、伝統芸能の舞台において演技を行う者も含まれる

ただし、現代では『俳優』と『役者』は同じ意味で使用されています。

無理に使い分ける必要はありませんが、昔は活躍の場に違いがあったことを理解しておくとよいでしょう。

タレント

『タレント』は、演技だけでなく『歌手』『モデル』『コメンテーター』『コメディアン』など、エンターテイメント業界のさまざまな分野で活躍する人を指します。

『俳優』や『女優』がタレントとしてバラエティ番組に出演するケースもあり、複数の専門分野で活躍する人は『マルチタレント』と呼ばれます。

『俳優』と『女優』の違いは呼び方だけ!状況に応じて使い分けよう

近年は、主演が女性の作品も多く、性別にとらわれない配役が増えています。

性別ではなく一人ひとりの個性に焦点をあてたキャスティングが進んでおり、今後も映像や演劇分野に、新たな可能性が生まれるでしょう。

昨今は、社会的にも『俳優』という言葉が利用されているため、いずれは『女優』という呼称自体がなくなってしまうかもしれません。

言葉は時代とともに変化していくため、状況に応じて柔軟に使い分けましょう。


[文・構成/grape編集部]

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