「少しずつ」「少しづつ」正解はどっち? こっそり知りたい日本語
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背広、足袋、股引…実は『外来語』が1つある! 思わず「え、日本語じゃないの?」と驚く名前3選外国語から取り入れられ、日本語として定着した言葉である、外来語。 本記事では、よく使う言葉だけれど、実は外来語だったものを3つを、クイズ形式で紹介します。

『やぶ医者』は名医のことだった!? 3つの言葉の由来に答えられますか?誰もが聞いたことがある言葉3つを深堀りし、なぜそのような言葉になったのかをご紹介します。 クイズ形式にしましたので、ぜひ、考えてみてくださいね!
- 出典
- 文化庁






日常的に使う言葉「少しずつ・少しづつ」。
みなさんは文章にする時に「ず」と「づ」、どちらで書いていますか。
「ずつで覚えた」という場合はほとんどでしょうが、一方で「づつを使っている」という人も一定数いるようです。
考え直してみると、当たり前に使っていた日本語も自信を持って「こちらが正しい!」とはいえなくなってきますよね。
正解は「どちらも誤りではない」
文部科学省の現代仮名遣いにおいては「ずつ」を使うことを原則としています(*1)。一般的にも「少しずつ」が正しい使い方、「少しづつ」は誤った使い方と認識している人も多いのではないでしょうか。
しかし厳密にいうと、どちらが正しいかを決めるのはむずかしいといえます。
というのも、昭和21年に内閣訓令第8号、内閣告示第33号が示される以前、歴史的仮名遣いにおいては「づつ」が主流だったのです。
Twitterを見てみると「少しづつ」という使い方に対して、こんな意見が多くありました。
「小学校では『少しずつ』と習っているはずなのに、違和感がある」
「づつを見ると爆発しそうになる」
「すごく気になってしまう」
一方で「書くときは『づつ』が好き」「どちらを使っていても気にしない」という声も。感じ方は人それぞれのようです。
どちらも誤りではないといえますが、現代仮名遣いに則って使っておけば間違いありません。
日本語は時代によって変容するもの。背景や正しい意味合いを理解したうえで、柔軟に使っていけるといいですね。
*1: 現代仮名遣い 本文 第2(表記の慣習による特例)|5 次のような語は,「ぢ」「づ」を用いて書く。|文化庁
[文・構成/grape編集部]