つまようじに溝がある理由は? 製造会社の説明に「知らなかった!」
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食後に利用することが多い、つまようじの先端には溝が彫られています。
※写真はイメージ
この溝について、「なんのためにあるのだろうか」と思ったことはありませんか。
つまようじを製造する菊水産業株式会社(@kikusui_sangyo)は、この溝がある理由について、Twitterで紹介しました。
箸置きや滑り止めなど、あらゆる場面で使えそうな溝ですが、実は…。
ただの飾りだというのです!
意味がありそうに見えて、実は単なる飾りだということに、驚きますよね。
つまようじに溝がある理由は?
つまようじに溝ができた始まりは、1950年代頃にまでさかのぼります。
当時つまようじは、販売時より倍の長さを持つ、材料である『白樺木材』の細い軸の両端を細く削り、中央を切断していました。
しかし、このやり方だと、頭の部分になる切断面が毛羽立ち、めくれ上がってしまう『ささくれ』が生じ、商品が痛むことが多かったといいます。
そこで、工具のグラインダーを高速回転させ、『ささくれ』を削り取ることで断面はきれいにできました。
一方、今度はグラインダーとの間に生じた摩擦熱で切断面が焦げて黒くなり、汚れているように見える問題が発生。
「汚れに見えて売れなくなるかもしれない。この黒い部分をどうにかできないか」と当時のつまようじの製造業者たちが悩んでいたところ、偶然目にした民芸品の『こけし人形』から着想を得ます。
「切断面をこけし人形の『黒い頭』に見立てることはできないだろうか」と考えたのです。
グラインダーに凹凸を付けて、押し当ててみた当時の業者たち。
すると、溝ができ、黒い切断面がこけしの黒髪の頭のように見え、デザインとして成立したといいます。
以降、このデザインが2022年現在でも主流となっているのです。
同社の場合、溝付きの砥石を製造で使用し、写真のように、溝を付けています。
砥石の上を通過することで溝ができています
同社がTwitterで紹介した、つまようじの溝に関する豆知識に、多くの人が驚きました。
・知らなかったです…!何かに使えるものだとばかり思っていました。
・ちょっとしたすき間を掃除する時に使っていましたが、飾りだったなんて!
・まあまあ衝撃の事実で、ビックリした!
あまり知られていなかった、つまようじの溝の意味。
使うたびに、思い出してフフッとほほ笑んでしまいそうですね。
[文・構成/grape編集部]