冷蔵庫のチルド室とパーシャル室、違いは何? 「そういうことか」「勉強になる」
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- 出典
- パナソニック公式サイト
大容量冷蔵庫で見かける機会も多い「チルド室」や「パーシャル室」。両者の違いがよく分からないまま、「なんとなく食品を入れて使っている」という人も多いのではないでしょうか。
チルドとパーシャルは、実はまったく異なるもの。上手に使い分けるために、それぞれの特徴について学びましょう。冷蔵庫メーカーとしても人気のPanasonic(パナソニック)の公式サイトより、正しい使い分け方法を紹介します。
チルドとパーシャルの違いとは
チルドとパーシャルの大きな違いは「温度」です。パーシャル室の温度を「中」に設定した場合の温度は、「約-1~-3℃」。一方チルド室の場合は「約0~2℃」とされています。
ちなみに、冷蔵室の温度は一般的に「約3~6℃」です。冷蔵室・チルド室・パーシャル室・冷凍室の順に、温度が低くなっていきます。
冷蔵室で保存する場合、食材は「生」の状態。チルドの場合は「冷凍食前」でキープされ、パーシャルの場合は細胞の周りだけが少し凍った「微凍結」の状態です。
冷凍のように細胞全体を凍らせるわけではないため、食材内部の細胞を傷めず、おいしさをキープしやすいという特徴があります。
チルドとパーシャルの使い分け方法
チルドとパーシャル、それぞれの違いについて把握したところで、保管に適した食材についても学んでみましょう。パナソニック公式では、チルド・パーシャルに適した食材を以下のように紹介しています。
チルドでの保存に適した食材
チルドでの保存がおすすめの食材は、以下の通りです。
・納豆
・チーズ
・漬物
・ゆで麺や練り物、シュウマイや餃子といった加工食品
納豆や漬物のほか、キムチや味噌などの発酵食品は、チルドに入れることで発酵が進むことを抑えてくれるため、味わいを保つことができます。
また、乳酸菌を多く含むチーズやヨーグルト、賞味期限の短い生クリームなどもチルドでの保存がおすすめです。ただ、チルドで保存できる食材は、冷蔵室でも保存できます。冷凍したくない食材用に使ってみてください。
パーシャルでの保存に適した食材
対して、パーシャルでは以下のような食材を保存するとよいでしょう。
・肉類
・魚類
・ハムやベーコンといった加工食品
・調理・下ごしらえ済み食材
パーシャルで保存している食材は、完全に冷凍されていないため、解凍なしで調理が可能。肉や魚などの鮮度を保ちつつ、調理時間の短縮にもつながるでしょう。冷蔵室やチルドよりも食材を長持ちさせられるため、まとめ買い派にもおすすめです。
また、お惣菜の作り置きなどを入れておけば、解凍の手間なく使いたいぶんだけ使えるのもメリット。イモ類など、冷凍すると食感が変わってしまう食材も、おいしく保存できます。
正しく賢く使い分けよう
パナソニック公式によると、牛肉や豚肉をチルドで保存した場合、保存期間の目安は約3~5日。一方で、パーシャルを正しく利用した場合、約14日まで伸ばせます。保存期間は、保存前の鮮度や使用状態によって変わるものの、すぐに使い切れない食材は、パーシャル室を上手に使って保存するのがおすすめです。
使い勝手のよいパーシャル室の人気は、非常に高まっています。チルドとの切り替え方式になっている冷蔵庫も多く、それぞれの特徴を知ったうえで、適切に切り替えて使用するとよいでしょう。
[文・構成/grape編集部]