lifestyle

リクガメの寿命は何年?種類別の寿命と飼育のコツをご紹介

By - grape編集部  公開:  更新:

Share Post LINE はてな コメント

リクガメの寿命は何年?種類別の寿命と飼育のコツをご紹介

※写真はイメージ

ペットとして見かけるリクガメは20cmほどの小型種が主ですが、平均寿命は30〜50年と比較的長く、100年以上生きた記録がある種類もいます。

しかし、環境次第では寿命が縮まる可能性があり、適切なケアが大切です。

本記事では、リクガメの種類別の寿命や、長生きさせるための飼育ポイントを詳しく解説します。

リクガメの寿命や、どうすれば健康に長生きさせられるのかが知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

リクガメの平均寿命はどれくらい?

巨大なリクガメが歩いている画像

※写真はイメージ

リクガメは、驚くほど長生きする動物として知られています。ギネス記録として認定されたリクガメは推定ですが、190歳を迎えました。

本章では、リクガメの長寿に関するギネス記録や、野生と飼育下での寿命の違いについて解説します。

リクガメは長寿!ギネス記録は?

リクガメは長寿で知られ、実際に世界最高齢のカメとして記録されているのが『ジョナサン』です。

ジョナサンは推定1832年生まれで、2022年に190歳を迎え『最高齢のカメ』『最高齢の陸生動物』としてギネス世界記録に認定されました。

ただし本当の年齢は分からず、実際はもっと高齢なのではないかとされています。2023年12月時点では南大西洋にあるセントヘレナ島で暮らしており、健康状態も良好だそうです。

リクガメは適切な環境で飼育すれば、驚くほど長生きするかもしれません。

野生と飼育下における寿命の違い

リクガメの寿命は、野生と飼育下で多少異なります。

野生では環境や種類によりますが、大型種では100年以上生きることもあるようです。 一方、ペットとして飼育されたリクガメは、適切な環境で飼えば30〜50年ほど生きるといわれています。

ただし、野生のほうが必ず長生きするとは限らず、飼育環境を適切に整えることで寿命を延ばせるでしょう。

リクガメの健康を維持するために、正しい知識を持つことが大切です。

種類別!リクガメの寿命一覧

小さな2匹のリクガメが葉っぱを食べている画像

※写真はイメージ

ギネス記録では200歳近く生きている個体もあるリクガメですが、一般的にペットとして飼うような小型の品種はそこまで寿命が長いものは見られません。

本章では、リクガメの寿命を種類別にご紹介します。

ケヅメリクガメの寿命

ケヅメリクガメの寿命は30〜50年ほどですが、適切な飼育環境ではさらに長生きすることもあるようです。まれに100年以上生きる可能性もあるといわれています。

甲長は最大80cm前後に達し、リクガメの中でも大型です。

野生では主に果物などの植物を食べ、多肉植物を摂取することもあります。大型で力強いため、広い飼育スペースが必要な種類です。

ロシアリクガメの寿命

ロシアリクガメ(別名:ホルスフィールドリクガメ)の寿命は約30〜40年以上といわれ、適切な環境では50年以上生きる個体もいます。

甲長は15〜25cmと比較的小型で、足の指が4本あることからヨツユビリクガメとも呼ばれます。

寒暖差に強く飼育しやすい種類ですが、穴掘りが得意であり、屋外飼育では地中を掘り進んで脱走することがあるため注意しましょう。

へルマンリクガメの寿命

ヘルマンリクガメの寿命は約30〜40年以上とされ、適切な環境ではそれ以上生きることもあります。甲長は20〜30cmほどの小型種で、丈夫でおとなしい性格です。

人に慣れやすい性格で、初心者にも人気があります。比較的飼育しやすいリクガメですが、適切な温度と湿度の管理が長寿の鍵となるようです。

ギリシャリクガメの寿命

ギリシャリクガメの寿命は約20〜50年以上とされ、適切な環境ではさらに長生きすることもあります。甲長は20〜30cmほどで、リクガメの中では小型の種類です。

名前は、甲羅の模様がギリシャ織に似ていることに由来するといわれています。

日本の気候にも比較的なじみやすく、丈夫で世話が容易ですが、湿気には注意が必要です。

ヒョウモンリクガメの寿命

ヒョウモンリクガメの寿命は約50~70年とされ、適切な環境ではさらに長生きする個体もいます。

最大甲長は60cm以上に達し、リクガメの中でも大型の種類。黒と黄褐色のコントラストが美しい、ヒョウのような模様を持つ点が特徴です。

アルダブラゾウガメ・ガラパゴスゾウガメなどの長寿リクガメ

ゾウガメはリクガメの中でも特に長寿で、アルダブラゾウガメは100〜150歳、ガラパゴスゾウガメも平均100年以上生きるのだとか。

実際に、世界最高齢のカメとして知られる推定年齢190歳以上の『ジョナサン』など、驚異的な長寿記録が残っています。

ゾウガメの寿命は人間よりもはるかに長く、一般家庭での飼育は難しいかもしれません。

リクガメの寿命が長い理由

リクガメの寿命が長い理由の1つは、細胞の代謝が遅く、成長速度がゆっくりなため、老化の進行も遅いことです。

実際、研究ではカメの細胞修復能力が高く、加齢による影響を受けにくいことが示されています。

また、カメは変温動物であり、気温の変化に応じて活動を抑えることがあるようです。一部のリクガメは冬眠や夏眠を行い、エネルギー消費を抑えることで長生きすると考えられています。

さらにカメは生来のエネルギー消費量が少なく、ゆったりとした生活スタイルを維持できるため、結果的に寿命が長くなるようです。

これらの特徴がリクガメの驚異的な長寿を支えていると考えられます。

リクガメを長生きさせる飼育のポイント

小さなカメを手で持っている画像

※写真はイメージ

リクガメは寿命が長い生き物ですが、長生きさせるためには快適な環境を整え、バランスのとれた食事を与えて、病気やストレスを予防することが重要です。

それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

快適な環境を整える

リクガメの健康と長寿には、快適な環境を整えることが不可欠です。適切な大きさのケージを用意し、掃除しやすい床材、照明、体温調節のためのヒーターなどを設置しましょう。

リクガメの種類によって好まれる床材は異なり、乾燥を好む種にはウッドチップや砂系の床材、湿度を必要とする種にはヤシガラマットなどが適しています。

また、必要に応じてエアコンや暖房器具で室温を調整し、安定した環境を維持することが重要です。

一部の野生の大型種は1日に数km移動することもあるため、運動できる広いスペースを確保しましょう。適切な環境管理が、リクガメの健康維持と寿命に大きく影響します。

バランスのよい食事を与える

リクガメは午前中に活発に活動するため、朝から昼にかけて食事を与えるのが理想的です。

ただし、気温が低い日は、体が十分に温まってから食べ始める傾向があるため、温度管理も重要になるでしょう。

食事の基本は野菜や野草で、成体なら1日一回、3〜4種類を組み合わせると栄養バランスの向上が期待できます。タンポポやヨモギなどの野草も栄養価が高く、積極的に取り入れるとよいでしょう。

果物は糖分が多いため、ごく少量をおやつ程度に与えてください。サプリメントや人工フードは補助的に使用し、栄養バランスを整えることが大切です。

病気やストレスを予防する

リクガメを健康に長生きさせるには、リクガメの様子に変化がないかを日頃から観察することも重要になります。

リクガメは体調不良かどうかが分かりにくい傾向にあるため、目や鼻、口の異常、甲羅のひび割れや皮膚の腫れがないか細かくチェックしましょう。

排泄物の色や形も健康状態に影響するため、便や尿の異常にも注意が必要です。さらに、普段の動きと比べて活動量が極端に減っていないかを観察することも重要になります。

事前に爬虫類を診察できる病院を探しておき、異常を感じたらすぐに受診できるよう備えておきましょう。

飼育下のリクガメの寿命は約30~50年!野生では100年以上も

リクガメは種類によって寿命が異なるとはいえ長寿の生き物で、飼育下では約30~50年、野生では100年以上生きる種類もいます。

リクガメを長生きさせるには、適切な環境が必要です。

ペットとして飼うリクガメを長生きさせるには、温度と湿度を適切に管理し、紫外線をしっかり浴びせることが重要になります。

また、野菜や野草を中心としたバランスのよい食事を与え、病気の早期発見とストレスの軽減に努めることも大切です。世代を超えて一緒に過ごす可能性のある家族として、責任を持って飼育しましょう。


[文・構成/grape編集部]

スズメの寿命は何年?どれくらい生きられるかと寿命を迎える原因を解説スズメの寿命ですが、野生の場合は1年ほどで、さほど長くはありません。この記事では、スズメの平均寿命や寿命を迎える理由、スズメの死骸を見つけた時の対処法について解説します。スズメの平均寿命が何年なのかを知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

『カラスの寿命は120年』は迷信?実際の寿命や弱点、撃退法を解説

『カラスの寿命は120年』は迷信?実際の寿命や弱点、撃退法を解説『カラスの寿命は120年』という説もあるようですが、実際の寿命は7~8年です。当記事では、カラスが長生きな理由やカラスの弱点も解説します。カラスを駆除してはいけない理由や、撃退する方法もまとめましたので参考にしてください。

Share Post LINE はてな コメント

page
top