高校野球・浦添商業の負け方が残酷すぎる 野球ファンから賛否両論
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提供:産経新聞社(2008年撮影)

夏の甲子園で初優勝した沖縄尚学 比嘉監督の言葉に「名将ですな」「一層有名になっていく」夏の『阪神甲子園球場』で行われた、『第107回全国高等学校野球選手権大会(通称:甲子園)』。2025年8月23日に行われた決勝戦では、沖縄県の沖縄尚学高等学校と東京都の日本大学第三高等学校が対戦しました。激闘の末に栄光を勝ち取ったのは、沖縄尚学。3対1で日大三高に勝利し、念願の初優勝を果たしました。

【2025甲子園決勝】 沖縄尚学が優勝! 夏制覇に「初優勝、おめでとう!」「感動をありがとう」107回目となる甲子園で、沖縄尚学が日大三との激闘を制し、優勝をつかみました。
- 出典
- 沖縄タイムス
全国各地で全国高校野球の地区予選が次々と開幕。全国の高校球児たちが夢の舞台・甲子園を目指して熱戦を繰り広げています。沖縄大会でまさかの結末を迎えた1戦があり、注目を集めています。
2016年7月9日に行われた「浦添商業×小禄」の試合。ベスト8進出をかけた一戦は7回終了時点で7-8。浦添商業が1点を追う展開で8回表の攻撃を迎えました。
予想外の結末が待っていた
8回表の浦添商業の攻撃は、適時打とスクイズで2点をもぎ取り、9-8と試合をひっくり返すことに成功。
最後まで何があるか分からないこれが高校野球の醍醐味だと思いますが、さらなる予想外の結末が待っていました。
その裏の小禄の攻撃中、無死一塁の場面で降雨により試合は中断。
その後も雨はいっこうに収まる気配はなく、試合は降雨コールドゲームが成立。
試合は8回裏の途中で中断していましたが、大会規定により8回の両チームの攻撃は無効に。つまり、7回裏終了時点でリードしていた小禄の勝利となりました。
逆転したにもかかわらず、敗退…浦添商業としてはすぐに飲み込める結末ではありませんでしたから、選手たちは試合ができることをアピール。応援団も応援を辞めません。
その後、浦添商業サイドは必死の抗議を続けましたが試合結果は覆ることはなく、試合終了が宣言されました。
この結末には野球ファンからも賛否両論
今回の一戦について、県高野連の又吉忠理事長は「規定の適用に問題はなかった」とコメントしています。ですが、敗戦を受け止められずに試合終了後も一塁ベンチ前で泣き崩れている浦添商業ナインを見ていると、誰しもが気の毒に思ってしまう結末。
この試合はTwitterの投稿が拡散され、ネット上で瞬く間に大きな話題になりました。
やはり様々な意見が飛び交っています。
【世間の声】
その後の浦添商業の振る舞いが素晴らしい
ルールに則っているとはいえ、浦添商業側としては残酷な結末だったと思います。
宮良高雅監督は泣き崩れる選手たちに
と言葉をかけ、選手たちを励ましたとのこと。
撤収後のミーティングでは笑顔も溢れ、なんとか結果を受け止めようとしていたようです。
また、翌日に行われた「那覇商業×小禄」の一戦で、浦添商業ナインが小禄の応援に駆け付けたそうです。
とても見応えのある乱打戦だっただけに浦添商業はもちろん、小禄からしても納得のいく決着ではなかったと思いますが、両校とも本当にお疲れ様でした。