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干す前に見て! 濃い色の服が色あせる理由に「やってた」「怖くなった」

By - grape編集部  公開:  更新:

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洗濯槽

※写真はイメージ

お気に入りの服を長く着たいと思っても、濃色の服が「気がついたら白っぽくなっている」という経験はありませんか。

色落ちは単なる見た目の問題ではなく、服全体の印象を大きく左右します。正しい知識を持つことが、色落ちを防ぎながら洋服を長く楽しむコツです。

本記事では、服が色落ちする原因と対策について紹介します。

洋服の色落ちの原因とは?

洋服の色落ちには複数の要因がありますが、代表的なものが摩擦による『白化現象』です。

衣類の生地を製造、販売する帝人フロンティア株式会社が開発した繊維、『ソロテックス®』のブランドサイトでは、以下のように説明されていました。

黒色や濃い色の洋服は、長年着用していると白っぽく色落ちしてしまうことがあります。白化現象とも呼ばれ、繊維同士の擦れや毛羽立ちが原因で起こる色落ちです。

ソロテックス® ーより引用

これは、実際に色が抜けたのではなく、繊維が毛羽立って光を乱反射し、白っぽく見えてしまうことによるものです。特に黒や紺などの濃い色の服は、コントラストの差から目立ちやすいとされています。

また、洗濯物を詰め込みすぎないことも大切です。洗濯槽の容量の7〜8割程度にとどめると、服同士の摩擦を防げます。

原因は摩擦だけではありません。高温や長時間の洗濯による染料の流出、直射日光の紫外線による化学的な退色、そして汗や皮脂が染料と反応して起こる部分的な変色も色落ちの原因です。

そのほか、水道水に含まれる塩素や、排気ガスといった環境要因によっても徐々に色が薄れてしまいます。

これらが複合的に作用することで、色落ちが少しずつ進行していくのです。

洋服の色落ちを防ぐための対策

手洗いしている様子

※写真はイメージ

色落ちを防ぐには、原因を理解したうえで、日常的にできる工夫を取り入れることが大切です。

もっとも簡単で効果的なのは、洗濯前に洋服を裏返すことです。表面への摩擦が減り、白化現象を抑えられます。

洗濯ネットの使用も有効で、ほかの衣類との擦れを防ぐ効果が期待できるでしょう。

洗濯する際の条件にも注意が必要です。

高温のお湯は染料の流出を早めるため、常温から低温の水を使い、短時間で洗ってください。色柄物の専用洗剤や中性洗剤を選べば、蛍光増白剤による色抜けを防げます。

また、洗剤量も適量を守ることが大切です。多く入れすぎると、残留物が繊維にダメージを与えかねません。

干す時は、日陰干しが基本です。直射日光が当たるところで干すと、紫外線による退色を進めてしまいます。さらに、風通しのよい場所で乾かせば、カビや嫌なニオイの予防にもつながるでしょう。

色落ちした洋服を蘇らせる方法はある?

一度服が色落ちしてしまうと、復活させるのは難しいものです。

どうしても元に戻したい場合は、市販の染料を使って染め直すか、専門店で染め直しを依頼する方法を取るのがいいでしょう。

黒い衣類であれば、Dr.Beckmannが税込み1,650円で販売している、『ブラック&ファイバーリフレッシュ 黒復活シート』を活用するのも1つです。

なお、服が染め直しに適していなかったり、汚れやシミが残ったままの状態だと、染め直しても色ムラが出る可能性があります。

必ず、服の洗濯表示や汚れの有無を確認してから行いましょう。

洋服の色落ちは『摩擦』『染料の流出』『紫外線や汗』などの要因が合わさって起こるものです。

洗い方や洗剤の選び方、干し方といった基本的なことを守るだけで、色落ちの進行を遅らせることができます。

日常の小さな心がけで、お気に入りの服を長持ちさせましょう。


[文・構成/grape編集部]

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出典
ソロテックス®

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