ニットの毛羽立ちを直す4つの方法!原因と抑える方法も分かりやすく解説
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お気に入りのニットが、毛羽立ち(けばだち)で古着のように見えてはいないでしょうか。毛羽立ちが目立ってきたからといって、捨てるにはまだ早いかもしれません。
ニットの毛羽立ちは、正しい方法で対処すれば改善可能なようです。
本記事では、ニットが毛羽立つ原因と、ご自宅で簡単にできる4つの直し方を解説します。毛羽立ちを抑えるポイントもまとめているため、お気に入りの1枚を長く着られるよう、本記事の内容を参考にしてください。
ニットが毛羽立つ原因
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ニットが毛羽立つおもな原因の1つは『摩擦』です。
着用中に腕がすれたり、カバンが当たったりすると、繊維の表面がこすれます。結果として繊維の先端が表面から飛び出し、毛羽立ちとなるようです。
また、洗濯中にほかの衣類同士がこすれ合うことも、毛羽立ちを引き起こす要因となるとされています。
特に脇の下や袖口など、よく摩擦が起きる部分は毛羽立ちやすいでしょう。
毛羽立ちと毛玉の違いは?
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摩擦などによってできた毛羽立ちを放置したまま着用を続けると、繊維同士がさらにこすれ合い、絡まり始めます。その小さな絡まりが周りの毛を巻き込み、玉状になったものが毛玉です。
つまり、毛羽立ちが悪化したものが毛玉ということになります。早めに手入れをすれば、頑固な毛玉を防ぐことが可能です。
ニットの毛羽立ちを直すまえにチェックすべきこと
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ニットの毛羽立ちを直すまえに、洗濯表示タグを確認しましょう。
洗濯表示タグには、ニットがどのような素材でできているか、水洗いが可能か、アイロンが使えるかなどが記載されています。
素材に合わない方法で手入れすると、生地を傷めたり、縮ませてしまったりすることがあるでしょう。まずはニットの状態を正しく把握することが、手入れで失敗しないために重要です。
ニットの毛羽立ちを直す4つの方法
ここでは、ご自宅で試せる毛羽立ちの対処法を4つ紹介します。ニットの状態に合わせて、適切な方法を選んでください。
1.スチームアイロンで毛羽立ちを寝かせる
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スチームアイロンの蒸気を利用すれば、毛羽立ちを寝かせられる可能性があるようです。
アイロンをニットに直接押し当てるのではなく、1~2cmほど浮かせてスチームだけをたっぷりと当てることがポイントとされています。蒸気の熱と水分で繊維が落ち着き、表面の乱れが整いやすくなるでしょう。
ただし、ウールは高温のスチームを当てると縮む場合があるといわれているため、温度を低温に設定し、当て布を使用してスチームを当ててください。また、アイロン不可の洗濯表示がある衣類には、スチームアイロンを使わないようにしましょう。
2.ブラシで繊維の流れを整える
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洋服用のブラシを使って、ニットの繊維の流れを優しく整えるのも効果的なようです。
毛羽立ちを無理に取るのではなく、繊維の方向に沿って毛並みをそろえるように優しくブラッシングします。
カシミヤなどのデリケートな素材には、生地を傷めないためにも、馬毛などのきめ細かい天然毛のブラシを使うとよいでしょう。
3.柔軟剤を使う
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ニットの毛羽立ちは、柔軟剤の使用で軽減できるとされています。柔軟剤には繊維をコーティングして柔らかくする効果があるとされているためです。繊維が柔らかくなることで、毛羽立ちを抑えられるでしょう。
ただし、メリノウールのニットに柔軟剤を使うことは避けてください。素材が持つ吸湿性や、やわらかな風合いを損なう可能性があります。
4.クリーニング店に相談する
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毛羽立ちがひどい場合や、カシミヤなどの高級なニットを扱う場合は、クリーニング店に相談してください。
クリーニング店によっては、毛羽立ちの修理やブラッシング仕上げなどのオプションサービスを提供しているところもあります。
大切な1着を長く着るために、クリーニング店に相談するのも選択肢の1つです。
ニットを傷つけるかもしれないNGな毛羽立ちの直し方
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やってはいけない毛羽立ちの直し方は、おもに次の3つとなります。
粘着テープの強力な粘着力は、毛羽立っていない繊維まで引き剥がす可能性があるようです。これを繰り返すと、ニットの編み目が弱くなり、ニットのボリュームが失われかねません。
指で毛羽立ちや毛玉をむしり取るのも、やってはいけない対処法の1つです。毛玉は複数の繊維が絡まってできているとされており、無理に引っ張ると周りの繊維も一緒にぬける可能性があります。
また、毛羽立ちや毛玉をカミソリで強くこするのも控えたほうがよいでしょう。カミソリでは、表面の毛玉だけを刈り取るのが難しく、少しでも角度を間違えたり力を入れすぎたりすると、ニットの糸そのものを切断してしまう可能性があります。
ニットの毛羽立ちを抑える3つのポイント
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毛羽立ちを直す作業も大切ですが、日頃から毛羽立ちが起きにくいように工夫することも重要です。ここでは、ニットの毛羽立ちを抑える3つのポイントを解説します。
1.ニットを休ませるローテーション着用を心がける
お気に入りのニットでも、毎日連続で着るのは避けましょう。
洗濯の頻度を減らすことで、過度な摩擦を避けられ、毛羽立ちを防げるようです。
1日着たら最低1〜2日休ませることで、繊維が湿気を放出し、摩擦で潰れた部分が本来のふっくらとした状態に回復する時間を確保できるとされています。月曜日に着たら火曜と水曜は別の服を選ぶなど、数着のニットを着回すとよいでしょう。
2.洗濯の際は洗濯ネットを使う
ご家庭で洗濯する際は、ニットを裏返してたたみ、目の細かい洗濯ネットに入れるのが基本のようです。
ネットに入れることで、ほかの洗濯物のボタンやファスナーに引っかかるのを防ぐだけでなく、洗濯槽の中での過度な動きを抑え、繊維同士の摩擦を軽減できるとされています。
たたんだニットがちょうど収まるサイズのネットを選ぶと、中で激しく動くことを防げるでしょう。
3.おしゃれ着用洗剤と柔軟剤を使う
おしゃれ着用の洗剤を使い、洗濯機の手洗いコースなどで優しく洗うのも、毛羽立ちを防ぐためには重要です。
おしゃれ着用洗剤は、一般的な洗剤に比べて洗浄力が穏やかで、繊維へのダメージを抑えながら洗えるといわれています。
また、『柔軟剤』の併用も効果的なようです。柔軟剤には、繊維の表面を滑らかにし、摩擦を起きにくくする働きがあるのだとか。
さらに、静電気の発生を抑える効果も期待できるようです。静電気による摩擦も軽減でき、毛羽立ちの予防につなげられるでしょう。
毛羽立ちが毛玉になったら?
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毛羽立ちが進行して毛玉になった場合には、毛玉取り機が役立ちます。
ニットを平らな場所に置き、シワを伸ばした状態で生地を傷つけないよう、くるくると表面を滑らせるように使いましょう。
毛玉取り機は、力を入れすぎると、衣類に穴をあける恐れがあるようです。そのため、優しく行い、やりすぎないように気をつけましょう。
毛玉がひどくなり、自分での処理が難しい場合は、無理せずプロに相談するのがおすすめです。大切なニットを長く愛用するためにも、クリーニング店の利用を検討しましょう。
ニットの毛羽立ちの直し方を知って長く愛用しよう
本記事ではニットの毛羽立ちの直し方を解説しました。
ニットの毛羽立ちを直すには、スチームアイロンやブラシなどを適切に使うことが大切です。加えて、正しい手入れや予防法を実践すれば、よい状態を長く保つ効果が期待できます。
本記事で紹介した方法を参考に、お気に入りのニットをケアして、長く愛用しましょう。
[文・構成/grape編集部]