レンコンが糸引く理由とは?ネバネバした繊維の正体と鮮度との関係を解説
公開: 更新:

※写真はイメージ

レンコンが変色していた!原因や対策を分かりやすくご紹介レンコンを調理しようとした時に、変色していた経験のある人もいるかもしれません。レンコンの変色は必ずしも処分が必要なわけではないため、状況に応じた見極めが大切です。本記事では、レンコンが変色する原因や対処法、予防策などについてご紹介します。

カボチャのカビを取って食べるのはNG?カビさせない保存方法も解説カボチャのカビ、取り除けば食べられると思っていませんか。実はカボチャのカビは危険です。本記事では、カビの色や形での見分け方から、腐敗のサイン、長持ちさせる正しい保存方法まで徹底解説。万が一食べてしまった場合の対処法も分かります。






レンコンが糸引くようにネバネバしている状態を見ると、傷んでいるのではないかと不安に思う人もいるでしょう。レンコンはあまり日持ちせず、保存方法が悪いとすぐに傷んでしまうことがあるため注意が必要です。
本記事ではレンコンが糸引く理由とネバネバした繊維の正体について解説します。レンコンが傷んだサインや新鮮なレンコンの特徴を知りたい人はぜひ参考にしてください。
レンコンが糸引く現象で発生するネバネバの正体とは?
※写真はイメージ
レンコンが糸を引いたりネバネバしたりするのは、『不溶性食物繊維』によるものだと考えられています。
サトイモやヤマイモ、オクラや納豆など、ほかの食品にも同じような粘性成分が含まれていることがあるそうです。レンコンの鮮度とは関係がなく、食べても問題はないと考えられています。
レンコンが糸引く現象が起こる理由
レンコンが糸引く現象が起こる理由は、切断した際に細胞が破壊されることで繊維のような成分が流れ出し、糸状に引き伸ばされるためです。
レンコンのぬめりは、シャキシャキとした食感や風味を保つ役割を果たしており、レンコンの細胞壁に含まれる『ペクチン』という成分が、切った時に水と混ざり合って溶け出すことで粘り気が出るのだとか。
ペクチンは食物繊維の1つで、植物の細胞をつなぎ合わせるはたらきを持つ、天然の多糖類です。レンコン以外の野菜や果物にも含まれていることで知られています。
レンコン以外にもネバネバする成分を含む食品
レンコン以外にも『ペクチン』などのネバネバする成分を含む食品は、オクラやモロヘイヤ、サトイモなどさまざまあるようです。
ネバネバする成分の主な作用について表にまとめました。
血糖値やコレステロールの上昇を抑える作用に関与するとともに、腸内環境を整える効果もあると言われている。
血糖値やコレステロールの上昇を抑える作用に関わると言われている。また、満腹感を得やすいともされている。
消化器官の健康維持に役立つとさ、タンパク質の消化を助ける可能性もあると言われている。
ネバネバする成分である不溶性食物繊維を積極的に取り入れると、私たちの身体によい影響を与えてくれるでしょう。
レンコンが傷んだサインと新鮮なレンコンの選び方
※写真はイメージ
レンコンに糸引く現象が見られても問題ないものの、臭いや色に変化がある場合は腐敗している可能性が高いため、注意が必要です。
レンコンが傷んだサインと新鮮なレンコンとの見分け方について解説します。
傷んだレンコンの特徴
傷んだレンコンの特徴は、以下の表の通りです。
レンコンから異臭がしたり、色や見た目に変化を感じたりする場合は、細菌が繁殖して腐敗している可能性が高いため、食べないようにしましょう。
新鮮なレンコンの特徴
新鮮なレンコンの特徴について、表にまとめました。
レンコンはカットされた状態で販売されることが多いです。穴の中に黒ずみがなく、切り口に透明感があるものを選ぶとよいでしょう。
レンコンの適切な保存方法と期限の目安
※写真はイメージ
レンコンは保存性が高い食材ではないため、購入後はなるべく早く食べきることが望ましいとされています。
保存期限の目安は、冷蔵保管でおよそ1週間以内、冷凍保管で1か月以内のようです。
使いかけのレンコンや保存状態によっては目安よりも早く傷むことがあるため、早めに食べるようにしましょう。ここからはレンコンの適切な方法について解説します。
丸ごと保存する場合
レンコンを丸ごと保存する場合は、濡らした新聞紙に包んで乾燥を防ぎ、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
泥がついたレンコンの場合、泥を落とさないほうが鮮度が長持ちしやすいのだとか。
レンコンの表面についた泥によって、乾燥と光の影響を受けにくく、レンコン内部の水分を逃さずに食感と風味を保ちやすいようです。
カットして保存する場合
レンコンをカットして保存する場合は、乾燥しないようにラップに包んで冷蔵庫の野菜室で保存するか、水を張った密閉容器に入れて冷蔵庫で保存しましょう。水に浸けて保存する場合は、毎日水を交換して早めに使いきるようにしてください。
できるだけ日持ちさせたい場合は、冷凍保存も可能です。使いやすい大きさにカットしたレンコンを下ゆでし、キッチンペーパーで水気を切ります。
冷凍用保存袋に平らに並べて入れ、空気を抜いて冷凍しましょう。炒め物や煮物、汁物などの料理に凍ったまま使えて便利です。
下ゆでする時間がない場合は、生のレンコンを酢水に約5分さらして水気を拭き取り、下ゆで時と同様、冷凍用保存袋に平らに入れて空気を抜き、密閉して冷凍するとよいでしょう。
レンコンが糸引く現象は食物繊維によるもの
レンコンが糸引く現象を目の当たりにすると傷んでいるのではないかと不安になるかもしれません。レンコンが糸引く現象は、鮮度に関係ないと考えられています。糸を引いたりネバネバしたりする正体は、不溶性食物繊維のようです。
ただし、レンコンはあまり日持ちしません。保存状態によっては傷みが進行している可能性もあるため、レンコンの状態をよく確認することが大切です。本記事でご紹介したレンコンが傷んだサインや保存期限の目安、適切な保存方法を参考にしてみてください。
新鮮なレンコンの選び方も知っておくと、スーパーで購入する際に役立つでしょう。
[文・構成/grape編集部]