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東京オリンピックの影響で街路樹が伐採 守る声が広まる

By - grape編集部  公開:  更新:

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出典:100年の街路樹をオリンピック開発から守って下さい!

2020年7月24日から開催される、東京オリンピック。1998年に開催された長野オリンピックから22年ぶりであり、早くも注目が集まっています。

しかし、大きな期待とともに各所では不安の声も上がっています。その理由のひとつが、オリンピックに向けての都市開発計画です。

2016年9月1日には、『上野恩賜公園再生基本計画』の一環で70年続いた『上野こども遊園地』が突然閉鎖。ネットでは悲しみの声が多数あがりました。

オリンピックで来日した外国人観光客らに『近代的な都市・東京』をアピールするため、東京のいろいろな場所でこのような開発作業が進められているのです。

そういった都市開発計画に関する、とある署名運動が話題になっています。

歴史ある街路樹が伐採されることに!署名運動広がる

東京都千代田区内にある、3つの通り。多くの樹木が生い茂るこの道に、ある日突然貼り紙が掲示されました。

それは『樹木撤去のお知らせ』…。300本の街路樹を、伐採すると言うのです。

来たる2020年のオリンピックに向け、開発計画が進んでいる千代田区。貼り紙を見た人たちは、この大規模な伐採も開発計画のひとつだと判断します。

そこで、愛する並木道を守るために『千代田の街路樹を守る会』を設立。署名活動を開始しました。

目的は、自転車道整備や電線の地中化です。いづれもオリンピックを見据えた開発計画です。
たった2週間のオリンピックのために、何十年もそこに根付き街の空気を浄化してきた街路樹を伐らねばならないのでしょうか?

千代田の街路樹を守る会 ーより引用

『千代田の街路樹を守る会』は、このようにウェブサイトで怒りをあらわにしています。また、区役所は伐採の際に区議会や住民に知らせず実行しようとした、と話します。

伐採されるのは、以下の3つの通り。神田警察前通りには、樹齢100年のイチョウの大木も含まれています。

  • 白山通り
    オリンピックのマラソンコースである白山通り。街路樹130本のうち、50本を伐採予定。
  • 明大通り
    歩道の幅を広げるために工事予定。プラタナスをすべて伐採し、マグノリアを植える予定とのこと。
  • 神田警察前通り
    自転車道を整備する予定。樹齢100年のイチョウの大木32本と、プラタナス5本があります。

伐採当日に住人によって発見され、一度は中止になった伐採工事。しかし、まだまだ開発計画は続いています。

日本をアピールするのは大切。でも…

街路樹を守る理由について、『千代田の街路樹を守る会』は以下のように述べています。

街路樹がある東京神田は、日本における大学の発祥の地で、かつ出版社、新聞社、書店が集まる、知識の歴史的発信地です。その規模は世界一だと思われます。

街路樹はそのような歴史と伝統を風景として今に残すものです。伐採しないだけでなく、大事に守っていくべきです。
そして未来のため、木を伐る時のルールも定める必要があります。

100年の街路樹をオリンピック開発から守って下さい! ーより引用

確かに、来日するであろう多くの観光客に日本をアピールすることは大切なことです。

しかし、そのために歴史あるものを取り壊してしまうのは正しいことなのでしょうか?完成した『新しい東京』は、本当の日本の姿なのでしょうか?

集まった署名は東京都知事の小池百合子氏をはじめ、千代田区議会議長や千代田区長などに提出されるとのこと。

以下のウェブサイトで署名することができます。もしかしたら、あなたの行動で街路樹の未来が変わるかもしれません。

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出典
100年の街路樹をオリンピック開発から守って下さい! · Change.org100年の街路樹をオリンピック開発から守って下さい! · Change.org千代田の街路樹を守る会

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