樹齢9950年、世界最古の木 長寿の秘訣はクローンシステム
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見かけても触らないで! 紫色の実の正体に「知らなかった」「そうだったのか」天気のよい日は、ピクニックやキャンプに出かける方も多いでしょう。アウトドアを楽しむためには、安全対策の知識を身に付けることも大切です。本記事では、身近な植物に潜む危険性について詳しく解説します。
- 出典
- Old Tjikko
スウェーデンのフルフジェーレット山脈にあるオウシュウトウヒ(マツ科トウヒ属の針葉樹)。
『Old Tjikko』と名付けられたこの木は、推定樹齢9550年、一本の幹からなる木としては世界最古です。
出典:Karl Brodowsky
高さは約5メートル。がっしりとした太い木ではなく、簡単に折れてしまいそうな細さです。
出典:Karl Brodowsky
Old Tjikkoが世界最古の木だと報告したのは、スウェーデン、ウメオ大学のLeif Kullman教授。
根を下ろしたのは、最後の氷河期を終え、氷河がスカンジナビアから消えて間もなくのこと。森林が生育しにくいツンドラ気候を低木のまま乗り越え、過去100年の間に今の大きさまで成長したと言われています。
出典:Karl Brodowsky
Leif Kullman教授らのチームはOld Tjikkoの根を使って、放射性炭素年代測定という方法で樹齢を特定。
9550年という信じられないほどの年月を越えてきた生命力は、「自分自身を複製する能力(クローンシステム)」にあり、600年ほどの寿命がある茎は死滅とともに新しい茎が出てくるそうです。
樹齢9550年にしては控えめなサイズのように思えましたが、その佇まいはどこか達観して見えます。
生命の神秘は奥が深く、まだまだ多くの謎が隠されているのだと感じさせられました。