「醜い」と拒絶され、捨てられた猫 新たなおうちを見つける
公開: 更新:
窓際が好きな柴犬 前脚をよく見ると…「声出して笑った」家の中でお気に入りの場所が決まっているというペットは多いでしょう。 柴犬のとんくんは、どうやら庭につながる窓辺がお気に入りスポットのようです。 夏には虫よけの特殊網戸を設置しても、隙間が開く位置に、とんくんが居座るため意...
「中身は小学生」といわれたハスキーの1枚 「器用だな」「笑いが止まらん」普段は、シベリアンハスキーらしくワイルドでクールな表情を見せるという、アイリスちゃん。しかし、飼い主(@irislady_husky)さんは、驚きの場所に座る姿を見て…?
この子猫の名前はロメオ。ショウガ色のオス猫です。しかし何ともかわいそうなことに「醜すぎる」と言われ続け、なかなか里親が見つかりませんでした。
ロメオは目の大きさが違うなど、他の猫と異なる容姿で生まれました。ですがそのこと以外は、他の猫と同じようによく遊ぶ、人が大好きな愛らしい猫です。
動物愛護団体によって保護されたロメオには、ただ「外見が普通の猫と違う」というだけで、引き取り手が現れません。施設に猫を見に来た多くの人々が、見た目を理由にロメオの飼い主になることを拒否したのです。
スタッフによると、ロメオはそういった人々の対応に慣れてしまったのか「ボクなんて自分のおうちを見つけることなんかできないのさ」と思っているようにも見えたそうです。
ロメオに新しいおうちが!
ところがある日のこと。スペインにあるサントゥアリオ・コンパッション・アニマル(動物救護団体, SCA)の親切なスタッフが、ロメオのことを知り、ぴったりなおうちがあると連絡してきたのです!SCAは訳あって引き取り手が見つからない動物たちを保護、救出し、世話をしている団体です。SACには常時、500を超える数の様々な動物が共に生活しています。
SCAのスタッフは語っています。
「こんな醜い猫を欲しがる人はいないよ、と色々な人が言いました。でも私たちにとってロメオは醜い猫ではありませんでした。
この子は他の猫と同じように、遊ぶのが好きなとても愛らしい猫なのです。そして、外見が違うということは、彼が他と違う特別な猫ということなのです」
ロメオがSCAの施設にやってきた時、職員たちは両手を広げて招き入れたそうです。
外見がどうであれ、ロメオは素晴らしく愛らしい性格を持っています。ロメオは愛情を持って接してくれる人を見分けて、抱っこされるのが大好き。おいしい食べ物を食べ、彼を愛してくれる家族とともに生きていける新しいおうちを見つけ、本来いるべき場所で生きていけることになりました。
美しさの基準もそもそも人が作り出したもの。猫の世界にそんな基準はないのですから、きっといろんな人に拒まれてロメオは悲しい思いをしたこともあったはず。
でも、ロメオの内面からにじみ出る愛らしさをわかってくれる人々が現れて、新しいおうちを見つけることができました。
私たちも他の何かと自分を比べがちですが、皆と同じでなく「違う」ということを「特別な素晴らしいこと」と思える価値観を持てたら、もっと幸せに生きることができるはずです。ロメオがSCAのスタッフに愛されて、これからもハッピーに本来の姿で暮らしていくことを願ってやみません。