市販薬が『15歳以上』を大人とする理由は肝機能の発達にあった
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そろそろ風邪が流行りがちな季節です。
病院に行くほどの症状ではないときや、病院に行く時間のないときには、市販の風邪薬にお世話になることも多いですよね。
ところで、市販薬のパッケージの「用法・用量」が書かれた部分を見ると、必ずと言っていいほど、【15歳以上】が大人、【15歳未満】が子どもの設定になっています。
日本の成人年齢は20歳ですし、15歳といえば中学3年生か高校1年生ですから、まだ体は成長途中。とても【大人】とは思えません。
そもそも、同じ【15歳】でも、体重が40kgの人もいれば60kgの人もいるはず。また12歳で50kgの人もいれば、18歳で40kgの人だっていますよね。
体重別に薬の量を設定したほうがいいのでは…?と思ってしまいますが、なぜ敢えて、年齢で分けているのでしょうか?
薬の効果を決めるのは『肝機能』
それは、薬の効果を決めるのは、体重や体の大きさではなく、薬の代謝や排せつなどを行う「肝機能」だからです。
体が大きくても、肝機能が未発達であれば薬を十分に処理できないのです。逆に体が小さくても、肝機能が発達していれば大人と同様に薬を代謝できるということになりますね。
つまり、子どもに適した薬の量は、その年齢の子どもの肝機能が大人の何割くらいに該当するかによって、決まるのです。
ちなみに服用する薬の量の目安は、7歳で大人の2分の1、12歳で大人の3分の2、15歳で普通の成人とほぼ同量。
年齢ごとにこれだけ差があるのは、肝機能の発達スピードが体の成長と必ずしも一致しないためです。年齢を基準にすることで、より安全な投与量の目安が設けられているわけですね。
つまり、15歳になると一般的には大人とほぼ同じ程度に肝機能が発達するので、大人と同量の薬を飲んでもよいということになっています。
子どもへの薬の量を間違えると起きること
体が大きいからといって、肝機能が未熟な12歳の子どもに大人と同量の薬を飲ませてしまうと、肝臓で処理しきれず、薬の効果を得られないばかりか、肝機能にトラブルを起こしてしまう可能性も。
一方、少なすぎる量では効果が十分に得られないこともあります。用法・用量の表記はあくまで目安として、子どもの年齢に合った量をきちんと確認することが大切です。
市販薬のパッケージには年齢別の服用量が細かく記載されていますので、購入時に一度確認しておくと安心です。
15歳以下の子どもがいる家庭では、飲ませる薬の量に十分注意してあげましょう。