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保育士の4人に1人は週休2日未満という調査結果 自由に有給も取れない現状

By - grape編集部  公開:  更新:

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ますます深刻化する保育士の人手不足。その原因の1つが「離職率の高さ」です。つまり、せっかく保育士になっても定年まで働かずに途中で辞めてしまうケースが多いのです。それはなぜなのでしょうか?

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理由の1つとして挙げられるのが、休暇の少なさ。今回は「休暇」に着目したアンケート結果から、保育士の皆さんの休暇の実情を見て見ましょう。

週休2日(土日休み)はわずか32%! 25%は週休2日未満

保育士475名を対象に行われたアンケートでは、約32%が【週休2日制(土日休み)】、 27.8%が【週休2日制(4週8休)】と回答、約60%は2日制で働いていることがわかりました。しかし、その次に多かった回答かが「週休2日未満」の25.1%。4人に1人は週に2日の休みが取れていないことになります。

また、自由回答に寄せられた声からは「基本的には日曜日と祝日は毎週休みで、土曜日は隔週休み」という雇用体系の方が多く、一般的な会社員のように、土日の2日連休がもらえる保育士は少ないことがわかります。

また、本来休みのはずの土曜日や日曜日に運動会などのイベントが入ると、「代休がもらえず週休1日になってしまう」という声も。週休1日だと、ゆっくり体を休めたり、リフレッシュしたりするのは、なかなか難しいですよね。

全体の約半数が「自由に有休が取れない!」

続いて「あなたの保育園は、お盆休み・年末年始など、自由に有給休暇が取れますか?」という質問に対し、NO(自由に取れない)という回答か54.3%にも!

自由に有休が取れない理由については「シフト制なので自分の都合で自由に休にくい」(30代女性)、「基本自由だが、他の職員との兼ね合いもあるので、完全に自由とまではいかない。特に単身者はそのあおりをもらってしまう」(40代女性)、中には「職場の上下関係も厳しいから、有給があっても取りにくい」(30代女性)という声も。人手不足の職場でのシフト制ですから、周囲に気を遣ってしまい、自由に有休が取れない…というのが実情のようです。

自分の家族のために休みたい!

最後に「どんな時に有給休暇がとりたいと感じますか?」(複数回答可能)と聞いたところ、最も多かった回答は「自分や家族の病気や行事など」(76.2%)。

その次に多かったのは、「シーズンごとの長期休暇を取りたい」という声(53.3%)。また、普段は連休を取りづらいので、長期休暇の機会に「リフレッシュのために旅行に行きたい」というニーズが高いこともわかりました。

確かに家族が病気のときや子どもの学校行事の日も休めない、さらにはリフレッシュのための旅行にも行けない…となると、家庭との両立を考えて離職の道を選ぶ方がいてもおかしくはありません。

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どんな職種であれ、心身が疲れていては何かと支障が生じるもの。保育という大切な役割を担う保育士の皆さんがもっと安心して長く働けるように、就労環境が整備されるといいですね。

出典
保育士の4人に1人が週休二日未満!人手不足で50%以上が自由に有給休暇が取れない状況続く 株式会社ネクストビート

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