鏡餅、お雑煮……お正月に欠かせない「もち」、一体いつから食べられている?
公開: 更新:
俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。
元プロ野球選手 清原和博容疑者、逮捕される ファンは動揺…2016年2月2日、元プロ野球選手の清原和博容疑者が、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されました
grape [グレイプ] society
公開: 更新:
俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。
元プロ野球選手 清原和博容疑者、逮捕される ファンは動揺…2016年2月2日、元プロ野球選手の清原和博容疑者が、覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕されました
お雑煮や鏡餅、その鏡餅を割って作るお汁粉……冬になると、日本ではおもちを食べる機会が増えますね。
「餅は餅屋」「絵に描いた餅」といったことわざに用いられたり、地方によっては「餅まき」をする習慣があったり……。
これほど親しまれているおもち、どのくらい昔から食べられているのでしょうか?お正月を迎えるにあたり、おもちの歴史をひも解いてみましょう!
長い旅の末に伝わった? 「おもち食」文化
昔ながらの「もちつき」をする方は少なくなっているようですが、おもちの人気は今も昔も変わりません。色々な大きさの切り餅、鍋用のスライス餅など、市販のお餅もますます進化しています
。もとは、神さまへのお供えものだったおもち。時代が下るにつれ、保存食として、また腹持ちがいい食べ物、消化がいい食べ物として、愛されるようになりました。
そんなおもちの故郷は、なんと東南アジア。はるか昔、海を渡って稲作が伝わるとともに、おもちを作って食べる文化も伝わったと言われています。今でも東南アジアには、「おもち」や「おこわ」に似た料理やお菓子がたくさんあるようですよ。
ちなみに、おもちに「餅」の字を当てるのは、中国語でいう「餅」(小麦粉を練って丸く成型した食べ物)を借用したもの。現代の中国でも「餅」といえば小麦粉の生地で作った食品のことで、食事や軽食の定番です。原材料も、食べ方も、おもちとはまったく違うのが面白いですね!
“東南アジアにはおもち料理がたくさん。写真はベトナムの「おこわ」
沖縄の「ムーチー」、韓国の「トック」「トッポギ」
蒸したお米をついて作る「つき餅」ではなく、粉を練って作る「ねり餅」が一般的なのは沖縄。沖縄のおもち(ムーチー)は、もち粉を練って平たく成型し、蒸して作ります。
そんな沖縄で作られる、鏡餅に似たおもちが「ウチャヌク」。ウチャヌクの語源は「お茶の子」(お茶とともに出されたお菓子)で、火の神さまにお供えされるおもちです。3つのお餅が重ねられており、それぞれ「天」「地」「海」を象徴しています。
韓国のおもち「トック」も、スーパーマーケットなどで手に入りやすくなりましたね。地方によって「つき餅」もあるようですが、トックも「ねり餅」が主流です。原材料になるのは、もち米またはうるち米。よもぎやかぼちゃを練り込んだ、色あざやかなものも見かけます。
居酒屋さんメニューでもよく見る「トッポギ」は、このトックを甘辛く「ポギ(炒めた)」料理。韓国では、夜食やおやつの定番です。日本では、この料理に使われる棒状のトックを「トッポギ」と呼ぶのが通例化しています。
あなたが好きなのは「ついた」おもち?「練った」おもち?
こうして見ると、日本の多くの地方では「つき餅」が主流。ですが、粉から作る「ねり餅」も、多くの国で食べられているのですね。
もちろん、日本でも粉を練って作るおもちもたくさんあります。ただし、味つけや形状によって、「〇〇だんご」「〇〇もち」と、名称が変わってくるようです。
国や地方によって「つき餅派」と「ねり餅派」があるのは、どうしてなのでしょうか?
おもちが伝播していった過程で、そうなったのか?食べ方の好みや、お米の品種(硬さや粘り気)などが影響したのか?
このあたりの事情も、調べてみると楽しそうです。
ちなみに、お正月に付き物の「お年玉」も、もともとはおもちでした。神さまにお供えしたり贈ったりする丸い鏡餅を「歳玉」と呼んでおり、やがて金品に変わっていったのだそうです。
時代とともに少しずつ姿を変えながらも、常に私たちの暮らしとともにあるおもち。その歴史に思いを馳せながら、どうぞ良いお年をお迎えください!
参考:稲福政斉「沖縄しきたり歳時記」(ボーダーインク)
趙善玉+韓パラム「とっておき! トッポギ料理」(HANA、インプレスコミュニケーションズ)
「おもち」と「だんご」の境界線は?
tenki.jp
tenki.jpは、日本気象協会が運営する天気予報専門サイトです。ピンポイントな天気予報に加え、専門的な気象情報、地震・津波などの防災情報を提供します。気象予報士が日々更新する日直予報士も人気です
⇒ http://www.tenki.jp/
関連記事