余命数日の夫 生まれてきたばかりの赤ちゃんを腕に抱きながら天国へ旅立つ
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しかし、その直後からマークさんの容態は悪化の一途をたどり、何度かサバンナちゃんを数分間は抱く機会はあったものの21日には意識不明に。その後は、目を覚まさないまま、2日後の1月23日に、家族に見守られながら息を引き取りました。
ダイアンさんは、マークさんの心拍数が下がり始めると、サバンナちゃんをマークさんの腕に抱かせました。そして、ダイアンさんはマークさんの手を最期の瞬間まで握り続けました。
ダイアンさんの家族が全員そろった写真は病室で撮った1枚だけなのだそうです。
予定日前に出産することに賛否両論が
ダイアンさん夫婦のことはマークさんの死後、アメリカで広く報道され、インターネット上ではダイアンさんの決断には賛否両論がありました。ダイアンさんの選択を支持する人が多い中、赤ちゃんを予定日前に出産してよいものかという否定的な声もありました。
筆者は、妊娠中に義理の母を亡くしました。年の離れた末っ子として生まれた夫の母は、待ち焦がれた孫を一目でいいから見たいと繰り返し言いましたが、それが叶わなかったことを今でも悲しく思います。
私の場合は予定日まで2ヶ月以上あったので、出産するという選択肢はありませんでした。ですが、ダイアンさんの場合は、きちんと医師の承諾を得たものであったということを考えれば、夫の最後の願いを叶え、サバンナちゃんも例え記憶がなくてもパパにたった45分だけでも抱っこしてもらえたという事実とこの映像が、生涯かけがえのない宝物となったのではないかと思えます。
サバンナちゃんもすくすく成長し、子どもたちも元気にダイアンさんと暮らしています。マークさんの思い出を胸にこれからも幸せに暮らしていくことを願ってやみません。
[文・構成/grape編集部]