余命数日の夫 生まれてきたばかりの赤ちゃんを腕に抱きながら天国へ旅立つ
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アメリカ、テキサス州に住むマーク・オールガーさんと妻のダイアンさんは、4人の子ども(うち2人はダイアンさんの連れ子)と幸せに暮らしていました。そして、ダイアンさんはマークさんとの間にできた3人目の赤ちゃんを妊娠中。
そんな幸せのさなか、マークさんは大腸がんと診断されました。2012年の4月のことです。しかし、その後、手術と8ヶ月に渡る抗がん剤の投与によって、医者からは予後良好であると告げられ、マークさんは家族とともに幸せなクリスマスと新年を過ごすことができました。
しかし、その直後の2013年1月3日、息切れを起こすことが多かったマークさんが突如、呼吸困難に陥り、病院に緊急搬送されました。
夫は残酷な余命宣告を受ける 妻の決断は
医師は、抗がん剤治療がマークさんの肺機能にダメージを与え、それが原因で肺線維症を起こし、呼吸困難に陥っているのだろうと診断しました。ですがマークさんは意識もはっきりしていたので、家族はステロイド治療を続ければ、命には別条はないだろうと考えていました。
しかし、1月16日、マークさんと妻のダイアンさんは絶望的な宣告を受けます。マークさんの肺線維症は治る見込みがなく、彼に残された時間はたった数日だろう、と。
そして、医師は妊婦のダイアンさんに尋ねました。「赤ちゃんの出産予定日はいつですか?」
マークさんは赤ちゃんとの対面を切望していましたが、その時点で、ダイアンさんの出産予定日はまだ2週間先でした。しかし、ダイアンさんに陣痛の兆候があり、産婦人科医が「予定日よりは2週間早いけれど、赤ちゃんは今産まれて来ても問題ない」と太鼓判を押してしてくれたことなどもあり、ダイアンさんは迷わず誘発分娩を行うことを決めました。
そしてダイアンさんは、翌日の1月18日、娘のサバンナちゃんを出産しました。分娩台のすぐ隣には、病院の計らいでマークさんのベッドが用意され、誕生したばかりのサバンナちゃんを誰よりも先に腕に抱いたマークさんは涙を流しながら、「ハロー、サバンナ」と話しかけながら、45分間ほど彼女を抱き続けました。
マークさんの容態は悪化の一途をたどる そして…