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無痛分娩の感想を、女性がレビュー 正直な気持ちは?

By - grape編集部  公開:  更新:

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出産は、お母さんにとって命をかけた大仕事。愛するわが子のために、激しい痛みに耐えて長時間頑張らなくてはなりません。

そんな時、出産時の痛みを軽減し、お母さんの負担を軽くしてくれるのが『無痛分娩』です。

無痛分娩とは、麻酔を使用して出産の痛みを軽減する出産方法。名称から勘違いされがちですが、痛みがまったく無くなるわけではありません。

アメリカやヨーロッパでは一般的な無痛分娩ですが、日本での利用率は著しく低いと言います。

姉の『無痛分娩レポート』

らりえさん(@RARIE_mata)のお姉さんは、最近2人目を出産したばかり。1回目は普通分娩でしたが、2回目の出産方法は無痛分娩を選びました。

「無痛分娩が、もっと広まりますように!」

そんな想いを込めて、レポート書くことにしたお姉さん。入院から出産までの経緯をご紹介します。

7時30分、入院。

7時50分、促進剤の点滴が始まる。 子宮圧縮の強さは15くらい。
個人産院に無料Wi-Fiが飛んでいることがわかり、むっちゃホッとする。『カルテット』の続き見よう。

8時40分、診察時ピンホール破水。その後、じわじわと破水が続く。
徐々に促進剤を増量中。時間の問題だったな…!
昨日破水しなくて、予定を明日にしなくて良かった…。

9時40分、早くも子宮圧縮は5分間隔。でも、痛みはなし。違和感、圧迫感はあるかな?
「このままだと無痛にしなくても行けるんじゃ?そのお金でヘルシオ買えるんじゃ?」という疑念がわき始める。
じわじわと、血清混じりの破水が続く。大きめのお産パット着用。

10時20分、子宮圧縮のレベルが眉をひそめるくらいの痛みに。子宮口3cm開大。
「ヤバイ、もうキツいよってなったら教えてくださいねー♡」って言われても、それ難しい…。
4cm開大まで、我慢我慢。

11時10分、子宮口4cm開大。硬膜外麻酔開始。全然痛くなかったー!圧迫感のみ!

11時30分、下半身だけ眠ってるような感じで重だるくて、感覚がどんどんなくなるけど、子宮圧縮の痛みはほぼもうない…素晴らしい…。
導尿も麻酔後だから、なにも感じない…素晴らしいよ…。

11時45分、麻酔がどんどん効いてきて、暖かいお部屋にディズニーの音楽、重だるい下半身、気持ち良すぎて寝ちゃいそう。
うたた寝の最中みたい。無痛分娩すごい。すごいよ無痛…!

13時00分、うとうとしてるし、私の豪華なお昼ご飯を代わりに食べてる夫に、腹を立てることなく談笑してる。
これ、お産進んでないのかなーと思ってたけど、一気に7cmまで子宮口開いてた。

13時20分から、「あれ?麻酔切れてきた?」と思う鈍痛が。
ナースコールして麻酔追加、内診の結果、子宮口が全開だった。どうりで腰にも鈍痛が来るわけですよそりゃ…。
慌ただしく、ストレッチャーで分娩室へと向かう。

13時30分、分娩台での準備完了。 夫立ち会いのもと、いきむこと5回程度。
13時47分に、するっと産まれました!2886グラムの女の子!
早すぎるし、痛くなさすぎてビックリした…。
「え?嘘でしょ、もう?え?生まれたの、もう?」みたいな…。
痛くないし疲労もないから、取り上げた瞬間「なにこの子可愛い!」ってなった。

お姉さんは、分娩室に向かうまではリアルタイムでレポートを送信していたとのこと。らりえさんがレポートをまとめて投稿すると、多くの人から反響がありました。

ちなみに、無痛分娩の痛みは個人差があります。お姉さんは出産経験者であり、麻酔の効き方が良かったのだと思われます。

無痛分娩を経験して、多くの人に伝えたいこと

レポートを多くの人に読んでもらえたと知り、お姉さんは喜んでいるとのこと。出産後、このようにコメントしています。

『痛みに耐えてこそ子どもは可愛い』と言うけれど、痛みがなかったからこそ夫と穏やかに時を待ち、生まれた瞬間から「可愛い!」と喜べる余裕があった。
さらに、病室に戻った今も、産んだのが信じられないくらい元気だし、新生児も心から可愛いと思える。

無痛分娩、最高でした!

「無痛分娩どうだった?」と聞かれたら、普通のお産は医者・助産師・夫が傍で応援してくれてるフルマラソンを走る感じ。
無痛分娩は、42.195㎞のうち15㎞は医者が、10㎞は助産師が、5㎞はお金稼いだ夫が、それぞれ走ってくれて、実質的な支援をしてくれる感じ、かな…?

普通のお産も、フルマラソンも経験したことあるけど、応援は心強いけど頑張るのはあくまで自分。しんどい。
そして、ゴール後から育児がスタートする。しんどい。
私は、そんな心の支えよりも現実的な支援のほうがありがたかったかな。

しんどいことをリレー方式で、みんなが走って応援してくれる感じ。
「お母さん、あとちょっとですよ!」「ゴールテープ切るだけですよ!」って言われたら、頑張れるよね。
「よし、次の育児レースも頑張ろ」ってなるよね。

もっと無痛分娩が広まりますように!

無痛分娩によって心身ともに余裕ができて、次に待っている子育てに前向きな気持ちで挑むことができる…そう話すお姉さん。

人によっては、麻酔薬を使うことに不安がある人もいるでしょう。医師と相談し、しっかりとした知識を身に着けることが大切なのではないでしょうか。

「お腹を痛めないと、子どもに愛がわかない」は本当?

日本でも、徐々に普及率が上がっている無痛分娩。しかし、悲しいことにこういった偏見を持つ人も存在します。

「お腹を痛めないと、子どもに愛が湧かない」
「お腹を痛めてこその出産だ」

その主張は、本当に正しいのでしょうか?出産時の痛みに関係なく、親がわが子に抱いている愛情に影響はないと思います。

そもそも「痛みで愛情がわく」のならば、出産を経験しない父親は愛情がないのでしょうか。そんなことはありません。

お姉さんが言うように、出産後は多忙な子育てが待っています。お母さんの負担を少しでも軽減してあげるのは、大切なことです。

日本でもいつか偏見がなくなり、無痛分娩への正しい知識が広まるといいですね。


[文・構成/grape編集部]

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