赤ちゃんが抱っこで歩くと泣き止む理由 理研が解明した『輸送反応』の仕組み
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出典:rikenchannel
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泣いている赤ちゃんを抱っこして歩くと、泣き止んでくれる
多くのママやパパが経験している、この現象。効果があるのでなんとなくやっているけれど、「なんでだろう?」と思ったことありませんか。
物理学や医科学など、様々な研究をしている理化学研究所が、その理由の一端を2013年に解明していました。
抱っこして歩くと、泣き止む理由
猫や猿など、小さい頃に早く走り回ることができない哺乳類は、外敵から逃れるとき親にくわえられたり、抱えられて逃げます。
もしこのときに暴れてしまうと、親がうまく運べず、子ども自身が生存する確率が下がってしまいます。このことを子どもは本能的に知っており、自然とリラックスして大人しくなります。
これを『輸送反応』と言います。
猫の子猫が、母猫に首の後ろをくわえられた瞬間にぴたりと動きを止める様子を見たことがある人もいるでしょう。あの反応も輸送反応のひとつで、種を超えて共通する、命を守るための本能的な仕組みです。
人間の赤ちゃんも、ママやパパに守ってもらわないと生きていけないので、運ばれているときは自然とリラックスするように出来ているのですね。
理化学研究所が行った実験で明らかになったこと
理化学研究所では、12組の母子に協力を依頼し、ママに抱っこされて座っているときと、歩いているときの心拍数を測りました。すると…
ママに抱っこされて歩いているときは、心拍数が下がって泣き止みます。しかし、座ると心拍数が上がり、また泣き出します。
つまり「抱っこ」だけでは不十分で、「歩く」という動作が加わることで初めて輸送反応が引き起こされるとのこと。深夜に赤ちゃんをあやしながら部屋を歩き回った経験があるパパやママには、思い当たる場面が多いのではないでしょうか。
この結果を受け、理化学研究所の黒田公美さんは動画の中で、このように語っています。
「(この現象は)注射を受けた後、泣いているような、赤ちゃんをなだめるのに向いています。赤ちゃんの反応を予測できるようになり、育児のストレスを軽減できると期待できます」
育児の現場では経験的に知られていた方法が、科学的な裏付けを持つことで、赤ちゃんの反応を「本能によるもの」と理解する手がかりになりそうです。
赤ちゃんが泣き止む輸送反応。普段の生活を科学的な方面から見てみると、新しい発見があって面白いですね。
[文・構成/grape編集部]