猫を『買う』以外の選択肢 意外と知られていない?
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最近、猫を飼い始めたという女性。それを話すと、当然、周囲の人々は写真を見たがります。
「可愛い! この子、種類は何?」
「雑種だよ。よくいる、日本猫」と女性が答えると、ある時、ハッとさせられるこんな質問が返ってきました。
「へぇ、そういう猫ってどこで買うの?」
『買う』以外の選択肢、まだ知られていない?
女性の飼っている猫は、元野良猫。まだ目も開いていないほど小さい子猫の頃、親とはぐれて衰弱しているところをきょうだい猫とともにボランティアに保護されました。
ボランティアの家で育てられ、ワクチン・去勢手術などの医療ケアを全て終えて元気に育ちます。健康であることが確認されてから、同じくらいの月齢の子猫たち数匹とともに里親募集サイトに掲載されました。
それを見て応募してきた女性から生活環境の話を聞いた、猫の保護主であるボランティアは、子猫たちの中から1匹を勧めました。
人と猫とのお見合いの後、2週間お試し飼育をして、飼い主・家・猫の相性に問題がないことを確認してから、正式にボランティアから女性へ譲渡されることになります。
人が猫を選ぶのではなく、猫と人が相性を確かめ合う
『買う』場合、人が猫を選びます。返金制度が設けられている場合もありますが、「相性を確かめてから買う」というわけではありません。
ボランティアは保護した猫の性格をよく理解したうえで、里親を選んでいます。
そうすることで、猫が不幸にならないだけでなく、人にも負担がかかりづらくなります。
猫が人になつくかどうかも大事ですが、人が猫との暮らしで不自由を強いられないかどうかも重要なのです。
「猫が来たことがストレスになってしまう」
癒してくれる存在である猫。意外にも、こんなこともありえます。
結果、飼育放棄をしたり、捨ててしまったり…哀しい結末を迎えることに。
『買う』のではなく、ボランティアから引き取ることで、その可能性は少なくなります。
人にも猫にも優しい選択。
ですが『買う』以外の選択肢は、まだ知らない人がたくさんいるのかもしれません。
この出会いがもっと広まってほしい
女性と猫の相性はばっちり。仲良く、幸せな日々を送っているそうです。
「この子と引き合わせてくれたボランティアさんに、心から感謝しています。もっと多くの人に、この出会い方を知ってほしい」
女性は語ります。
「どこで買うの?」という質問に、女性は自信をもってこう答えたそうです。
「買ったんじゃなくて、ボランティアから引き取ったの。元野良猫だけど、毛並みが綺麗で健康なとってもいい子だよ」