引退決定後、マスコミの取材を拒否した加藤一二三 九段 理由に羽生夫人が涙 By - grape編集部 公開:2017-06-22 更新:2017-06-23 加藤一二三将棋 Share Post LINE はてな コメント 2017年6月20日に行われた竜王戦6組昇級者決定戦で、現役を引退することになった加藤一二三九段。 14歳で当時史上初の中学生棋士になり、63年間棋士として活躍した加藤九段は、『ひふみん』の愛称で親しまれてきました。 竜王戦当日、加藤九段は15分におよぶ長考の末、投了。「感想戦(対局を振り返ること)はしません」と告げ、その場を後にしました。 引退についてコメントを求める多くのマスコミに対しても、コメントを拒否した加藤九段。普段は饒舌な加藤九段が言葉を発しなかったのは、理由がありました。 加藤一二三九段が、マスコミの取材を受けなかった理由に涙 引退表明の翌日、マスコミの取材を受けた加藤九段。先日取材を受けなかった理由について「一番最初は、家族に報告したかったから」と語りました。 棋士・羽生善治さんの妻である羽生理恵さんは、このようにツイートしました。 #加藤一二三 対局から一夜明けたインタビューで『引退会見をしないで帰宅したのは、まず帰宅し今まで支えてくれた家族に報告し、お疲れ様、有難うと家族と励ましあってからだと思う。記者会見はその後だという認識。それが自分の常識です』と。記者会見より家族に報告!先生、私 号泣です。 pic.twitter.com/IOgm7gZ61y— 🐥あひる夫人🐥(通称) (@usaginoheso) June 21, 2017 「先生、私、号泣です」 あの時、加藤九段が取材を受けなかったのは「面倒だったから」「マスコミが嫌いだから」といった理由ではありません。 棋士としての自分を長年傍で支えてくれた、大切な家族…加藤九段は、棋士としての人生に幕を引いたこと、そして感謝の気持ちを家族に伝えたかったのです。 「取材受けずに帰るのか、大人げないなあ」と思っていたけど、そんな理由があったんですね。感動しました。 ひふみん、本当にお疲れさまでした!家族思いの優しい方ですね。 これが、加藤一二三という棋士なのですね。生きざまを感じました。 対局後に感想戦を拒否するのは、異例といっても過言ではありません。加藤九段は、恒例といわれる感想戦を拒否してでも、大切な家族の元に早く向かいたかったのでしょう。 本日を持ちまして、わたくし加藤一二三は公式戦からは現役を退く運びとなりました。当時の史上最年少記録となる14歳7ヶ月でのプロデビュー以来、63年もの長きに亘り、各棋戦を主催いただき多大なる御支援賜りましたすべてのスポンサーの皆様、報道関係者の皆様には、心より厚く御礼申し上げます。— 加藤一二三@皆様に感謝申し上げます (@hifumikato) June 20, 2017 10歳のとき新聞の観戦記に触れ将棋の本質を悟ったわたくしが、天職である将棋に、最善の環境の中、生涯を懸け全身全霊を傾け打ち込むことができましたのは、御支援賜りましたスポンサー、将棋ファンすべての皆様おひとりおひとりのおかげに他なりません。幸せな棋士人生をありがとうございました。— 加藤一二三@皆様に感謝申し上げます (@hifumikato) June 20, 2017 77歳の現役最高齢棋士として、数々の活躍をしてきた加藤九段。今まで、本当にお疲れ様でした。 [文・構成/grape編集部] 出典 @usaginoheso/@hifumikato Share Post LINE はてな コメント
2017年6月20日に行われた竜王戦6組昇級者決定戦で、現役を引退することになった加藤一二三九段。
14歳で当時史上初の中学生棋士になり、63年間棋士として活躍した加藤九段は、『ひふみん』の愛称で親しまれてきました。
竜王戦当日、加藤九段は15分におよぶ長考の末、投了。「感想戦(対局を振り返ること)はしません」と告げ、その場を後にしました。
引退についてコメントを求める多くのマスコミに対しても、コメントを拒否した加藤九段。普段は饒舌な加藤九段が言葉を発しなかったのは、理由がありました。
加藤一二三九段が、マスコミの取材を受けなかった理由に涙
引退表明の翌日、マスコミの取材を受けた加藤九段。先日取材を受けなかった理由について「一番最初は、家族に報告したかったから」と語りました。
棋士・羽生善治さんの妻である羽生理恵さんは、このようにツイートしました。
「先生、私、号泣です」
あの時、加藤九段が取材を受けなかったのは「面倒だったから」「マスコミが嫌いだから」といった理由ではありません。
棋士としての自分を長年傍で支えてくれた、大切な家族…加藤九段は、棋士としての人生に幕を引いたこと、そして感謝の気持ちを家族に伝えたかったのです。
対局後に感想戦を拒否するのは、異例といっても過言ではありません。加藤九段は、恒例といわれる感想戦を拒否してでも、大切な家族の元に早く向かいたかったのでしょう。
77歳の現役最高齢棋士として、数々の活躍をしてきた加藤九段。今まで、本当にお疲れ様でした。
[文・構成/grape編集部]