ミーティングの合間、吸入薬を使っていた女性 翌朝、彼女は出社しなかった
公開: 更新:
ダルビッシュ有が日本に帰国 向かった先は…?2024年11月12日、メジャーリーグの『サンディエゴ・パドレス』に所属するダルビッシュ有選手が、自身のブログを更新。日本に一時帰国していたことを明かしました。
俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。
grape [グレイプ] society
公開: 更新:
ダルビッシュ有が日本に帰国 向かった先は…?2024年11月12日、メジャーリーグの『サンディエゴ・パドレス』に所属するダルビッシュ有選手が、自身のブログを更新。日本に一時帰国していたことを明かしました。
俳優・火野正平さんが逝去 腰痛の治療に励むも腰部骨折に火野正平さんが亡くなったことが分かりました。ご冥福をお祈りいたします。
彼女を殺したのは、『病気を言い訳にさせない空気』だった。
セラフィム(@seraphim_s_c)さんは過去、同僚の女性を亡くした経験を持ちます。
女性はまだ28歳でした。
最後に見た彼女は、夜遅くまで続くミーティングの合間に、激しい咳をこらえていました。隠れるようにして使っていたのは、吸入薬。彼女は喘息を持っていたのです。
ミーティングの翌日、彼女は出社しませんでした。代わりに来たのは、彼女の家族からの知らせ。
「深夜に心臓発作で亡くなった」、と…。
なぜ、女性は亡くなったのか
セラフィムさんは、こう考えています。
「ミーティングに出席するために、使用限度を超えて吸入薬を使ってしまっていたのではないか 」
救急車で病院に運ばれたものの間に合わず、彼女の直接の死因は、心臓発作だったのだそうです。
もし、ミーティングに出席せず、帰宅していたら。
薬を過度に使わずに、自宅で休んでいたら…。
28歳だった彼女は、いまも仕事をし、自分の趣味を楽しみ、笑っていたかもしれないのです。
セラフィムさんは、こうコメントしています。
「いまも彼女の死を忘れたことはありません」
喘息は「自己管理」できるものではない
セラフィムさんがTwitterに投稿したエピソードに対し、多くの人がコメントを寄せました。
亡くなった女性と同じく喘息に苦しむ人から、周囲の理解を求める声が多く見られます。
自分や、身近な人が症状を持っていなければ、病気について深く理解することは難しいでしょう。ですが、苦しんでいるのを、察することはできるはずです。
問題があるのは、「体調が悪い時は、無理をせずに身体を休める」という当たり前のことがいい出しづらい『空気感』を持った環境です。
誰しも、体調のよい時、悪い時があります。
調子が優れない時は休み、体調がよい時に休んだ分を取り戻すべく、ふだん以上に力を発揮する…。
そんなシンプルなことが、「みんな、つらくても頑張っているのだから」という意識にかき消されがちなのが現実です。
「頑張りが、時に命を奪うことがある」
その事実を、多くの人が知るべきなのでしょう。
[文・構成/grape編集部]